人間以上 (ハヤカワ文庫 SF 317)

  • 早川書房
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感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150103170

感想・レビュー・書評

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  • SFの名作ということで読んでみた。1953年の作品。3部構成(第一章 とほうもない白痴、第二章 赤ん坊は三つ、第三章 道徳)。

    集合有機体(ゲシュタルト・オーガズム)あるいは集団人(ホモ・ゲシュタルト)なる人類の新しい形態の誕生を描いた作品。ジェラード(ジェリー)のセリフを借りれば、「ぼくはこの複雑な有機体の中枢神経なんだ。このような有機体の構造分子は、赤ん坊が計算機(コンピューター)で、ボニイとビーニイが遠隔移動(テレポーテーション)、ジェニイが物体遠隔移動(テレキネシス)、そして僕が精神感応(テレパシー)と中央制御装置(セントラル・コントロール)なんだ。」ということなんだが、要は異なる能力を持つ超能力者たちがチームを組んで、お互いに依存しあいながら超人的な活動しているってだけなんじゃないかな。人類の進化系っていうのがどうにもピンとこなかった。

    集合人の知恵袋の赤ん坊は、何故か三歳児のまま成長しない(サイボーグ009の001( イワン・ウイスキー)や天才バカボンのハジメちゃんの原型かな(笑))。

    第一章で有機集合体が形成され、第二章で活動が安定し、第三章で道徳(モラル)ないし品性(イーソス)が確立される、という流れになっている。

    反重力装置がチラッと出てくるが、物語の本筋じゃない。なので、SF作品といっても本格SFじゃなくてエスパーものといった方がしっくりくる。

    (翻訳のせいか)とても読み難かった。内容も分かりにくかった。なかなか世界観に入っていけなくて途中まで読むのが苦痛だった。自分的にはハズレだった。

  • 話なのか文章の所為なのか、何だか分かりにくい。
    物語を追う、という感じではなかった。

  • う〜〜〜〜ん、良く判らない。
    どこかで「サイボーグ007」との関連を書いた文章を見かけたが、確かに登場人物の設定とその能力は似てますよね。でも似てるのはそれだけ、話の内容は全く違う。
    ストーリーに脈絡が無い。なんだか著者が思いつくままに書き綴ったという感じがする。その上に突然シーンが変わったり、背景が認知できずにオタオタしてしまう。
    雰囲気はあります。とても不思議な感じがします。言葉も綺麗そうです(翻訳なので推測ですが)。しかし、相当好みが分かれる作品だと思います。
    正直なところ、ついて行けませんでした。

  • ミュータント・SFの金字塔と評される本書は、シオドア・スタージョンの代表作。
    以前読んだ著者の「夢みる宝石」がとてもおもしろかったので、古本屋を覗いて旧装丁版をゲット。期待に胸を膨らませて読み進めたのですが…

    うーん、これは読みづらい。
    国際幻想文学大賞受賞なだけあって詩的な表現が多用されているためなのか、はたまた訳文がよろしくないのか、とにかく物語がどこに進むのか予測ができず、要領を得ない展開に眠気が襲う始末。なんとか最後まで読みきりましたが、理解はあやふやです。

    個々の生物(本書ではミュータント)が集まってひとつの生命体を形成する「ホモ・ゲシュタルト」という概念は、人間を超えた存在(あるいは人間と異なる存在)として述べられています。そのホモ・ゲシュタルトが人間らしい道徳性を身に着けたとき、それが本書のラストで描かれるシーンに繋がります。あらためて振り返ると、なんだかクラークの「幼年期の終り」に類するところもありますが、「夢みる宝石」を読んだ読者としては、スタージョンが描く孤独や愛の側面を気にしてしまうようで、新たな進化を遂げる鍵として「道徳性」を掲げるところが、スタージョンらしいのかもしれません。

  • SFの中でも有名な作品を一通り読んでみうキャンペーンの8作品目。

    あらすじは
    悪戯好きの黒人の双生児、生意気な少女、発育不全の赤ん坊、そして言葉さえ知らない白痴の青年。
    彼らは人々から無能力者、厄介者として扱われていた。しかし、世間からつまはじき者にされる彼らこそ、来るべき人類の鍵を握る存在ーコンピュータ顔負けの頭脳、テレパシー、テレキネシス、テレポーテーションなどの能力を持つ超人だったのだ!
    一人一人では半端者として無駄に使用されてきた超能力も、5人が結集して手となり足となる時、人類を破滅に導き得るほどの恐ろしき力と化すのであった。
    幻想派SFの旗手が描き上げたミュータント・テーマの金字塔!

    それぞれ、自我を持ち、自由に立ち回りながらも、手足の役割、頭脳の役割、意思の役割を担い、集団でも一つの「個」を形成するホモ・ゲシュタルト(集団人間)と言う概念はちょっと面白い。

    アーサー・C・クラークの幼年期の終わりと似たところもある。
    スケール感などでクラークの勝ちかな。

  • もう十年以上前に読んだのに、強烈に印象が残ってる。
    何か切なくて、胸が苦しくなった。
    読んだそばから忘れてしまう本も多いのに……恐るべきスタージョン。
    又、読み直そうかと思ってる。

    私は読み辛くは無かったです。

  • 桜庭一樹の個人的な文庫オールタイムベストテン

  • ミュータント物。複雑な構成を持つ。社会からはじきだされた白痴や子供たちがそれぞれの特殊な能力を組み合わせて“集団有機体”として新しい人類になろうとする成長物語。

  • バーナード嬢曰く見てたら、スタージョンの法則やってて、職場の人に話したら、人間以上おすすめってことだったので登録してみた。そのうち読む。
    途中で訳分からなくなって断念。。

  • 押し潰され虐げられし者たち。 言語や感覚を持たず閉ざされし如き日常。だが、彼らには、特殊な能力と、言語を必要としない思念の意思疎通の能力がある。
    そして、彼らの凝集と、覚醒らしきものが描かれる。
    彼らの存在は、「ホモ・ゲシュタルト(集団有機体)」。

    しかし、主観的な叙述が多いためか、筋立て・出来事の輪郭がはっきりせず、
    モヤモヤ感を抱きつつ読み進み、そのまま読了した。

    余談だが、フォークナー文学のようである。 特に前半部。
    白痴のローンは、自らの言葉を持たず、自覚的な思考も持たない男。
    それでも、本書では、彼の心の動きをたどり、叙述するのだが、その表現手法がフォークナーを連想させた。
    フォークナー独特の、独白と、さらに独白とは別に心理の流れを叙述する手法を想起したためか。また、アメリカの貧しい農夫の生活の匂いも、共通する部分がある。

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シオドア・スタージョンの作品

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