幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

制作 : 福島 正実 
  • 早川書房
3.97
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本棚登録 : 1900
レビュー : 186
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150103415

感想・レビュー・書評

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  • WASPがエラかった時代のアメリカ様感はありつつも、そんなに古めかしくない古典SF。まあ細かいところはもっさりしているけれど、骨格ががっしりしているから気にならない。ちゃくちゃく読んでいったら300ページあたりからぐっと面白くなった。

    よかったところを挙げると即ネタバレになってしまうので控えるけれど、まとめ方がかなり好みだった。スケールが大きくて空想を広げる余地がたっぷりあって、SFを読んだ!という満足感を味わえる。

    • だいさん
      ハヤカワ>創元推理文庫
      ハヤカワの訳のほうがワクワクします。
      ハヤカワ>創元推理文庫
      ハヤカワの訳のほうがワクワクします。
      2013/03/08
    • なつめさん
      だいさんは二種類読まれているのですね。わたしはたまたま家人所有のハヤカワを手に取ったのですが、ラッキーだったみたいです
      だいさんは二種類読まれているのですね。わたしはたまたま家人所有のハヤカワを手に取ったのですが、ラッキーだったみたいです
      2013/03/10
  • 面白かった。

    何がすごいって、地球でない星々の描写がすごい。
    彼の眼には何が見えていたのだろう。その星たちの上にどんな空が広がり、どんな大気がたちこめ、どんな海が、山が、大地がひろがっているのか、まるで彼自身の目でつぶさに眺めてきたかのようだ。

    もちろんストーリーも面白かったよーていうか光文社古典新約文庫で出てるなんて知らなかったよー
    「古典」って言いすぎじゃないかwww確かに不朽の名作だとは思うけど。

  • 地球人類の行く末を扱った壮大な物語。オーバーロードの目的は何か。50年もの長きにわたり、目の前にいながら姿を現さなかったのは何故か?その姿を見たとき、そして新たな進化のビジョンが現れたとき、震えにちかい感動があった。SFにして哲学的な問題に取り組んでいる。私たちは何処へ向かっているのか?そして今の原子力問題をオーバーロードが見たらなんと言うのか?きっと、地球人は進歩を故意にやめていのか?と嘆くのではないのか。そして本来なら好まない強制介入に踏み込むのではないだろか?SFの古典ではなく、小説界の古典的名作。

  •  SFにおける古典的傑作のひとつ。おおざっぱなストーリーは(誠に残念ながら)以前から知っていたのだけど、実際に全編を読むのは初めて。

     読み終わった印象はと言えば、「さすがに傑作と言われるだけのことはある」って感じである。物語そのものに謎が仕組まれているし、時々起きるサプライズ的な展開も、(誠に残念ながら)あらかじめ知った上で読んだのだけど、それでもうーんとうならされた。

     なにより、物語の持っている切なさというか、やりきれなさのようなものが後半になるにつれてじわじわと広がってきて、しかもそれでは終わらないあたりがすばらしく、前半のやや散文的な部分の印象をかき消してくれる。

     この切なさ、やりきれなさが、同じく未来史を書いているアシモフやハインラインとの一番大きな違いのような気がする。あえて言えば、日本人好みの美学が感じられると言ったら、言い過ぎだろうか。

     なんだかじっくりと大人の読書をしたなあという気分であった。

  • 一時代の終焉の描写が緻密に描かれてる。
    読み終わった後にわびしさを感じるが、それがなんだか心地よい。

  • 進化する人類は、わたしたち旧人類にとっては滅びを呼ぶものでしかない。新人類にとってかわった地上は、破壊されるのみである。
    作品で進化は破壊を呼んだように、いまの地球の過去も破壊が進化のさきがけになったのかもしれない。残酷である。
    しかし、そんな地球最後の日をこの目で見てみたいという気もしてしまうほどに、この作品に描かれた滅びの日はおそろしく美しい。

  • 悲しかったが、とてもとてもよかった。

  • Childhood's End(1953年、米)。
    見送る者の虚脱と悲哀。見守る者の憐憫と羨望。この悲劇性にもかかわらず、これほどの喪失感にもかかわらず、これは挫折ではなく成就なのだ――。読む前にはSFらしくないと感じたタイトルが、読み終えた後にはこれ以外にないと思えてくる。この悲しみと諦めと達観のないまざった、複雑な情感を表現するためには。

    異星人との遭遇、そして人類の行く末が、壮大なスケールで描かれている。それでいて、個々の謎はジグソーパズルのピースのように、きっちりとおさまるべき所におさまっていく。理知的なスタンスを崩すことなく、同時に圧倒的な抒情性も兼ね備えているという、稀有な作品である。完成度の高い、金字塔の名に相応しい傑作だと思う。

    部分的には、ジェフが見る夢の描写がとても印象的だった。超重力の惑星や、6つの恒星をもつ惑星など、想像すると少し背筋が寒くなるのだが、畏怖に近い感覚で非常に心惹かれる。作者のイマジネーションの豊かさに脱帽。

  • ずいぶん昔に読んだので覚えていない。オーバーロードさんがなんやら感やら。アニメのタイトルではないよ!

  • 『ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。』で紹介されていたのをきっかけに。

    久しぶりにSFを読んだ。
    人間という種族の個の存在がなくなって、人類そのものがなくなってしまう…。
    こんな結末になるとは思わなかった。
    地球を見守るオーバーロードでさえ、真の上帝ではなかったとは…。
    人間らしさを失ったあらたな“子どもたち”の存在の描写にはそらおそろしいものを感じた。

    自分の思考の枠をひとつ飛び越えたようなお話で、新鮮…。

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