夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (1979年5月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150103453

みんなの感想まとめ

未来を夢見る発明家ダンとその愛猫ピートの物語は、冷凍睡眠を経て2000年に目覚めたダンが直面する新たな現実を描いています。彼は婚約者や親友に裏切られ、全てを失った後、再起を図る姿が印象的です。物語は、...

感想・レビュー・書評

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  • ブクログ仲間さんの一押し、ということもありいつか読もうと思っていた作品。読み慣れないSFに時差ぼけの頭で挑戦したこともあり、最初は混乱しました。

    優秀な発明家のダンは、婚約者のベルと共同経営者で親友のマイルズに嵌められ、全てを失う羽目に…失意の彼は愛猫ピートと飲んだくれ、ミューチュアル保険会社に30年間のコールドスリープを申し込みます。

    直前に気が変わり、敵2人の元に宣戦布告に向かうも、悪女ベルに返り討ちにされ、マイスター保険会社でのコールドスリープに…2000年、目覚めた彼を待っていたのは株券の不渡りにより一文無しの未来でした。

    しかしそこは発明家、逞しく職と収入を得たダンはかつて自分を慕ってくれたリッキー(マイルズの娘、当時11歳)の消息を辿るうち、タイムマシンの存在を知り…

    私が読んだのは新訳版でしたが、ピートのセリフが猫語なのにちゃんと意味を持っているのが楽しく、名作の評判に相応しくストーリーも爽快でした。

    今は2013年だけど、おそうじガールやばんのうフランクほどの製品はまだ発明されていないなぁ…ルンバが進化したら近いものになるかも?

  • 名作としてよく紹介されているSFの古典です。
    1950年代に書かれた、1970年が舞台のお話。

    技術者で、自分の会社も立ちあげたダンと愛猫のピート。
    彼らはあるきっかけで、この小説世界では出はじめの技術となっている
    冷凍睡眠に申し込みをして、
    近未来に復活する手はずを整える。
    しかし、酒飲みのダンが冷凍睡眠のために酒を飲むなと医者に警告され、
    そのために正気に戻ったことで、
    ダンの歩く運命の道は、
    ジェットコースターのように跳ね返った道へと変貌していく……。

    評価の高い作品ですし、安心して読めます。
    後半の200ページほどは一気読みしたのですが、
    どんどん読む目のスピードがあがっていって、
    そのせいか、回りくどいなあとさらさら読んだ箇所もあったのですが、
    ふつうに、「味わう読み方」をするなら、
    回りくどく感じもせず、気になるものでもないのだろうなぁと思いました。

    理工系の知識があってこその文章、
    現代物理学について調べていないと書けないような箇所、
    会社経営や株主などの実際面についての知識がなければ書きすすめられない部分、
    そういった面はあって、
    作家の知識量は当時20代で書いているのでなかなかのものなのですが、
    読み手にまったくその手の知識がなければ四苦八苦するでしょう。
    でも、ちょっとでもその手の記事や本を目にしたことがあるならば、
    物語をしっかり受け止めることができるレベルだと思います。

    僕としては、ヒロインの扱いがちょっと簡単すぎるように思えました。
    キャラクターの厚みがないし、
    ヒロインとして掲げられているだけで、
    もっといえば、都合よく使われていやしないかな、とまで思ってしまいました。

    まあでも、エンターテインメントでした。
    しっかりドタバタを楽しめて、
    収まるところに収まったな、という終わり方をします。
    今度、日本版としてドラマ化されるんじゃなかったでしたっけ。
    原作を昇華して、よりおもしろく仕上がっているといいですね。

  • タイトルは知っていたが、ちゃんと読むのは初めてだった。そして評判通りとても面白かった。

    タイムトラベルと言うと過去に飛ぶイメージが強いが、未来へと行くコールドスリープもその一種なのだな。

    眠っている時間に大切な人との時間のずれが出てしまう話が大好きなのだが、それにタイムマシンを組み合わせたカラクリが新鮮に感じた。
    私が気になったのは猫を抱いたままうまいことコールドスリープできるのかな、とか、指輪をしたままだと凍傷になりそう、と思ったことぐらいだ。

    およそ60年前の作品なので、作中に出てくる未来と現実世界の今で違うところを探すのも面白い。
    出てくる機械に似たようなものが今の世界にはあったりするので、答え合わせをしているようだ。
    作中に出てくるものと形態は違えど「障害物を感知して避け床のゴミを拾いつくし、電池が切れそうになったら自動で充電場所を戻る」というお掃除ロボットなら現実に登場していたりする。

    30年程度では子供の頃考えていたほどドラえもんのような世界にはなっていないけれど、スマホやパソコンの普及率を考えると信じられないほど生活様式が変わってしまったこともある。
    そもそもの物語の舞台である1970年が架空の世界なので深く考えてもしかたないのかもしれないが。

    複雑に絡まった糸がほどけるように1本の未来へと収束していく様が読んでいてとても気持ちが良かった。
    そして主人公と愛猫ピートのコンビがまた良かった。

  • 高校生の頃に初めて読んで以来、元気になりたい時は必ず読み返す本。

    家の外で雪が降っていても
    どこかの扉はきっと夏につながっていると信じている猫のピートと、
    未来をあきらめずに何度も時間を飛び超える主人公は、
    この先もずっと私のヒーローです。

    • まろんさん
      kwosaさん!

      おお、『ジョナサンと宇宙クジラ』、好きでした!
      収録されているよう。一緒にお祈りしましょう♪

      この春は、観たい映画も目...
      kwosaさん!

      おお、『ジョナサンと宇宙クジラ』、好きでした!
      収録されているよう。一緒にお祈りしましょう♪

      この春は、観たい映画も目白押しだし
      『たんぽぽ娘』は出るし、うれしいことだらけで舞い上がっています(*'-')フフ♪
      2013/03/31
    • denmameさん
      まろんさん、花丸ありがとうございます♪
      今、読みたい本を溜め込んでいまして、その中の一つが「夏への扉」でした。まろんさんも読んでいたことで...
      まろんさん、花丸ありがとうございます♪
      今、読みたい本を溜め込んでいまして、その中の一つが「夏への扉」でした。まろんさんも読んでいたことで嬉しくなりました。読むのが楽しみです(*^_^*)
      2013/07/06
    • まろんさん
      denmameさん☆

      こちらこそ、花丸とコメントありがとうございます!
      読みたい本を溜め込んでいる。。。本好きにとっては
      まさにうれしい悲...
      denmameさん☆

      こちらこそ、花丸とコメントありがとうございます!
      読みたい本を溜め込んでいる。。。本好きにとっては
      まさにうれしい悲鳴をあげたくなる状況ですね♪
      「夏への扉」、初めて読んでから〇十年経っても
      「よし!今からでも遅くない」と、新しい何かに向かうエネルギーがもらえる、大好きな本です。
      denmameさんもきっと好きになってくださると思うので
      お時間ができたら、ぜひダンやピートと一緒にワクワクドキドキ、ハラハラしてくださいね(*'-')フフ♪
      2013/07/10
  • 北海道なのに39度(25.7.25)
    今年も暑いです死にそうです
    クーリッシュが主食です

    定期的に読みたくなります
    もう古典名作ですね
    今読んでも本来のSFとしての魅力はほぼ無いです

    なんでSF要素のロマンス小説として読む

    …つもりもない

    猫のピートに萌える作品
    ピートって名前の猫の人がいると読書家か!?ってなるやつ
    うちの猫は「もきち」
    である

  • 時間移動のテクニカルな話は(主人公同様)まったくついていけないが、猫と人生を取り戻すストーリーは非常に面白い。

  • 20年前に読んで、面白くて一気に読んだけど内容を全く覚えて居なかったのでこの機に読んでみたけど、やはり面白くて一気に読んでしまった!ピートが可愛カッコよすぎ。猫大好きには堪らないです。また内容を忘れた頃に読みたい。

    • keycafe0803さん
      いつ読んでも良いですよね♪
      いつ読んでも良いですよね♪
      2012/11/08
  • 夏への扉(ハヤカワ文庫SF345)
    著作者:ロバート・A・ハインライン
    発行者:早川書房
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    SF界の長老が描く、猫&SFの金字塔。

  • やんごとない理由でコールドスリープする事になった主人公ダニエルが、偶然(必然?)遭遇したタイムトラベルのチャンスを見事に活かし、冒頭のやんごとない問題をこっそりと痛快に解決する。

    爽快なタイムトラベルものでした。
    目新しい設定という感じでは無かったのですが、タイムトラベルものの面白いところが凝縮されている作品だと思いました。
    モヤモヤとしていた伏線が、読み進める中で、なるほどここに繋がっているのかと分かっていき、読み終わりはスッキリした気持ちになりました。

    またもう一周読みたくなる作品でした。
    重たいSFではないので、気楽に読んで楽しめる作品だと思います。たくさんに人にオススメできる作品です。

  • 最近装丁がリニューアルされてがっかり。
    このピートの後頭部がいいのに!
    後ろ姿なのに扉の向こうへの期待・警戒・驚き・喜びが伝わってくる名イラストなのに!

  • エスエフ!!!

    冷凍睡眠、タイムスリップ。

    1970年から2001年へ。
    2001年から1970年へ。
    そしてまた、2001年へ。
    「未来は、いずれにしろ過去に優る」と言い切った主人公に爽快感。
    いたずらに過去を懐かしがるスノッブどもは、12世紀あたりへぶっとばしてやるといい、とも。

    未来も良いかもしれません。

    そして、なんと言ってもキャラが立っている。
    登場人物、登場猫、悪者含めて魅力的でした。

    最後に。
    2001年を生きてみた後この本に出会った私が思ったのは、
    意外に科学の進歩は緩慢で、けれどもやはり予期せぬ部分で発展しているということだ。

  • 猫SFの傑作!もっと早く読めば良かったです。有名すぎると読みたくなくなる天邪鬼なので・・・なんとかしないとな~。細部はさすがに古くさいけど、面白さには影響ない。ハインラインからうけるイメージが刷新されました。冷凍睡眠とタイムトラベルの合わせ技で危機をのりきります。ピートとリッキーかわいいです。文化女中器のネーミングが泣かせる・・・逆に新鮮!

    • roseruruさん
      お勧めのSFなどに必ずあげられるし、有名なので何となく私も後回しにしていた作品です。でも、読んでみることにします。
      お勧めのSFなどに必ずあげられるし、有名なので何となく私も後回しにしていた作品です。でも、読んでみることにします。
      2012/08/23
  • 高評価なので読んでみたが、面白くなかった、、
    全体的に冗長で、読むのに疲れた。
    猫好きにおすすめと言われているが、猫はそこまで出てこない。
    リッキィ関係の描写は少なく、主人公がなぜ彼女に肩入れするのか感情移入もできない。
    ネットで「プロローグとエピローグでほぼ出来ている」という意見を見たが、その通りだと思う。
    マイルズとベルの結末は意外性があり、そこだけは良かった。

  • めっちゃ好きだ!

  • 素晴らしいの一言

  • もう若いころから何度も読んでる小説です。今回古本屋で見つけたのでもう何回目かの読み直ししています。SF小説の中でも最高峰に入るでしょう。コールドスリープで未来に目を覚ますという設定は使い古されたネタですがこの小説は古さを感じさせません。ジンジャエールを飲む猫もかわいいです。

  •  SF史に燦然と輝く、時間移動系ストーリーの金字塔的作品である。
     詩情に満ちた導入文から、感動のラストシーンまで、ほぼ一分の隙も感ぜられない、カタルシス溢れる極上のエンターテイメントだ。
     主人公が次々と不幸に見舞われ、理不尽な境遇へと追い詰められていく前半部と、そこから過去と未来を行きつ戻りつ物語が大逆転に向けて転がりはじめる後半部の落差は、見事な伏線回収と共に、美しい読後の余韻を残すだろう。
     おそらく、数あるハインライン作品の中にあっても、最も日本国内のSFファンから長年に渡って愛され、高い評価を得ているもののひとつである。
     とりわけ、ループSFの先鞭をつけた名著として、後発の作品に及ぼした影響の大きさは計り知れない。

  • 本書で初めてSFというジャンルに手を出しましたが、とてもおもしろかったです。質も量もいい意味で重みがありました。そのため読み終わるためにはじっくりと時間をかけて読み、内容をよく咀嚼する必要がありましたが、すべてを読み終えたときに、その時間がとても高価なものと代替されたような気分になりました。初めは散々な目に遭う主人公の状況に腑に落ちないといった気持ちになりましたが、そのあとの伏線回収や主人公を含めた登場人物それぞれの行く末も、胸の内がすかっとするような結末で、痛快な感覚を味わうことができました。読み終えてからしばらくは鳥肌が納まらないほど素敵な作品でした。初めて読んだSFがこれで本当によかった。

  • 噂に違わぬ、「上手な」SF!拍手もの!
    "バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ”を思いました。

  • 人に本を進めるときに必ずすすめる本。
    今となっては、少し古い感じがする未来の話があったりするが、読後感が素晴らしい。

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