猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

  • 早川書房
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本棚登録 : 2031
感想 : 171
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150103538

感想・レビュー・書評

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  • パタフィジークの素養がないとのことで、だから何要素が多すぎた。意味を求めてはいけないのかな。宗教を巡る壮大な歴史的背景があればいいのだけど。もしくは自由に意味付与して自己満足すればいいのかな。わからん。

  • 世間一般には非常に評価の高い作家で、SFの要素が濃いということで本邦ではハヤカワ文庫SFが翻訳権独占で出版しております。SFという文学ジャンルはとても懐が深く、この作品をSFとカテゴライズすることに鴨は異論ありません。

    が、それ以前に、小説としてどうしてもはまり込めないのです。何故なんだろうなー。舞台設定もキャラ設定も、ピンで見るとユニークで面白いんだけどなー。めちゃくちゃ優秀な科学者が人間としての共感力に全く欠けていたり、国家の為政者が国を治める気概がとことんなかったり、性的魅力満載なのに繁殖する気がない美少女だったり、表現したいメタファーはびしびし伝わってくるんだけどなー。物語総体として、「だから何?」って言いたくなっちゃうんですよね。
    他のヴォネガット作品なら、もうちょっとまともにレビューできるんだろうか。機会があったらチャレンジしてみたいです。

  • 幾年ぶりかに。まあ、駄作だよね。全部滑ってる。凍り付くほどお寒い。けど、この文体、皮肉、虚無、寓話、それらヴォネガットの成功の先鞭をつけた記念すべき駄作。むしろ、こんなに滑っても、やり口を変えずに、洗練させて、のちの傑作を生み出した、そのための実験台とみれば、興味深いことだね。

  • 今まで触らなかった、名前だけは有名な作者を、初めて読む。何処を調べても出世作であり、代表作としてあげられている。SFの名作という事でもあるようだ。どこの?だれが?言い出したのだろう?・・・・まるで面白くなかった。だらだらと次から次へと登場してくる人物に笑いも恐怖も関心も感じなかったし、ストーリーもゆっくり読んでも考えながら読んでもさっぱり腑に落ちない。カルトとしてもシュールにしても幻想としてもまったく意味不明。

    価値がないモノをあるとする文化がそういえばあったな。

    はっきり言おう、時間と金の無駄である。

  • 最も有名なヴォネガット作品を初読。この作品でヴォネガットはブレイクしたらしいのだが、いまいち良くわからん。悪くはないし、後の作品で展開するテーマとかスタイルが確立されているという意味で重要作とは思うが、ピンと来なかったなー。まあでも他の作品読む限り、ヴォネガットは再読するたびに染みてくる作家であると思っているからもう少し寝かせておこう。

  • 請求記号:933.7ヴ
    資料番号:010594562

  • ”馬鹿なことはやめろ!すぐこの本を閉じるのだ!<フォーマ>しか書いてないんだぞ!” ボコノンの書より

    本当に笑える
    この本を読んで僕はボコノン教に入信することに決めました
    ボコノン教徒になったおかげで可愛い彼女は出来たし宝くじは当たったし
    紙は生えてくるし歯も生えてくるし目も良くなるし20歳若返るし
    良い事尽くめです
    みなさんもボコノン教徒に!

    なおわたしが語った様々な真実の事柄は、みんな真っ赤なウソである

  • 「ナイス、ナイス、ヴェリ・ナイスーー
    こんなに違う人たちがみんなおんなじ仕掛けのなか」
    軽い文体で、何かとすごい大事そうな何かがいつぱい書いてある。
    何かって何かわからんけど、めっちゃ笑えるしめっちゃ泣ける。笑えることは泣けるし、笑えないことは泣けないし、泣けることは笑えるし、泣けないことは笑えない。
    「くっつけあおう、足と足、そう
    精一杯力いっぱい
    愛しあうんだ、そう
    母なる大地を愛するように」
    たぶんずっとこれからも読み続ける。

  • なにか偏見を量産するような表現の多さが気になりすぎてぐさっとくる事が多かった。あまり好きな文体ではない。見せかけの人間関係のクモの糸にがんじがらめになって窒息しそうになっていた頃の事を思い出した。話のテーマ自体は科学とか宗教の話なんだけど、差別表現の多さからくる残酷さ以上に語れているものがあるかというと甚だ疑問。

  • ヴォネガットの小説をクスクスと笑いながら読んでるだけで、なんだかいい気分。
    謎の中毒性。

    根底にあるものや、モチーフのいくつかは『タイタンの幼女』と同一っぽいかな。



    注:本作に猫は登場しない。

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