カエアンの聖衣 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (1983年4月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150105129

みんなの感想まとめ

独創的なアイデアが次々と展開されるこの作品は、SFの新たな可能性を感じさせる一冊です。物語は、衣服が人間の能力や地位を支配するカエアン文明の墜落船から最高のスーツを手に入れた服飾家ペデルの運命と、カエ...

感想・レビュー・書評

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  • こんなSF読んだことない!
    普通、SFってえのは一本の奇想たるネタを軸に話が進行していくものだが!この本は!その奇想たるネタが何個も何十個も惜しげもなく出てくるのだ!しかもそのネタすべての奇想っぷりがいちいち尋常じゃない!なんと!うほー!マジでか!と叫びながら読むこと請け合い。ジャンプでワンピースが始まった時に感じた、これでもかこれでもか感と似てるんだけど、ワンピースは「こうなったら溜飲が下がるな」「こういうものが出てきたら面白いな」という、考え得る面白い物語の定型に則っているのに対して、この本の凄いところは、その一個一個がまったく新しい馬鹿馬鹿しい着想で、人物像になんら深みを与えず掘り下げることなく、脈絡なくただただ巻き散らかすだけなんだぜ!まるで電波な人の妄言みたいなんだぜ!こういうネタ小説のことをワイドスクリーン・バロックというんだってさ!だって大筋は「衣服は人を表す」っていう、一見ファッション雑誌の大前提みたいなテーマなのだもの!そして一着の完璧なスーツに魅せられた一人の男から話は始まる!!フラショナールのプロッシム・スーツ!!!

  • オールタイムベスト26位

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    【要約】


    【ノート】

  • 小説
    図書館

  • なんで今、ベイリー?と思いつつ学生の時に先輩から譲りうけたのがあったことを思い出して読んでみる。

    なんだこれは!?

    衣装哲学、服が人を支配、極低周波を武器にする獣、ロシア人の末裔は極限のサイボーグ、日本人の末裔はヤクーサ・ボンズ(笑)に率いられたサイボーグ集団、蝿の惑星、受動的知性・・・

    一つ一つのアイデアは?な感じだけど全体が絡み合うとスゲー!な世界が構築されています。

    ハード・サイエンスなSFではないですが、紛れもなく傑作SF。

    もしかして「禅銃」も面白いのか!?ベイリーはまりそうだ。

  • エイリアンが服になって、もっと面白くなるはずが・・
    表紙   4点野中 昇
    展開   5点1978年著作
    文章   5点
    内容 590点
    合計 604点

  • ”服は人なり”という哲学を具現したカエアン製の衣装を軸に、奇想天外なアイディアを詰め込んだワイドスクリーンバロックの名作。再読だがやはり面白い。
    衣装はどれだけ人に影響を及ぼすのか、衣装による文化侵略は可能なのか…
    たしかにボロボロの服より素晴らしい服を着た方が背筋が伸びる気持ちになるものだが、それをここまで突き詰めてSFに仕上げた奇想に脱帽。

  • 普通なら思いついても手にしないようなオチ。
    そのオチをオチとして成立させるために、これでもかと
    アイディアをつぎ込み、読み応えのある傑作(怪作?(笑))
    に仕上げた、SF好きなら読んで損のない作品。と言うか
    SF好きじゃないと「なんだこれ?」と言いそうな踏み絵
    のような小説なのかもしれない。もちろん私は存分に
    楽しみました。

    しかしここまで読んだ3冊、それぞれ全く違う印象なの
    だが、ワイドスクリーンバロックの正体って一体どこに
    あるのだろう(苦笑)。

    コードウェイナー・スミスの「鼠と竜のゲーム」に続き
    ます。

  •  人類が衣類に支配される。カエアンという文明の中で生まれたそのスーツたちは人々の目を魅了して止まない。一度袖を通すとまるで自分が生まれ変わったかのような高揚感に包まれやがてそのスーツなしではどうにもこうにもならなくなる。

     「服従」という言葉を地で行く話だ。感覚としては薬物依存のような症状に近いのかもしれない。しかしながらアイデアのごった煮具合がすごい。のっけから高周波かなんかで攻撃しあう恐竜(怪獣)とかが出てきたり、未来的な日露戦争があったり、んでまたその時の日本人の象徴としてヤクザ坊主が描かれたり、人工的拘束物の否定を主義とする極右秘密結社(故に評議委員会は全裸で行われるならわしだとかいろいろ早すぎる!!)がいたり、ハエの密集で成り立つ惑星(これがかなり気持ち悪い!!)があったり。解説でも述べられていたがまさにガラクタを詰め込んであるおもちゃ箱のようで、それが童心にはキラキラと輝く黄金のようなのだ。無秩序な楽しさは年をとるごとに受け入れ体制が弱まっていくのか読み進めるのは少々疲れた。とはいえSFが好き(特にスペースオペラ的なのが)なら読んでおいて損なし。独自の理論や哲学が散らばってどこまでも純真なSFというイメージを見せてくれる。

  • うーん、「トンデモ」系。とにかく破天荒なアイデアが無秩序に放りこまれてる。

  • “服は人なり”という独特の思想を追求するカエアン人。彼らが作る衣裳は、敵対関係にあるジアード人の間でも高値で闇取引されていた。その高価な衣裳を満載したカエアンの宇宙船が難破したという情報を受けて、ジアードの密貿易業者が早速衣装の回収に赴いたが、その中には思いがけない威力を秘めたスーツ、カエアン服飾界における最高の天才の手によるフラショナール・スーツが含まれていたのだ。それを身に着けたペデルの運命は激変する……。

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