逆まわりの世界 (ハヤカワ文庫 SF 526)

  • 早川書房
3.08
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本棚登録 : 193
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150105266

感想・レビュー・書評

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  • 昭和時代に刊行されたこちらは380円なり

  • 一度読んだはずだが、死者が生き返り、ある物を吸引して食べ物を吐き出し、だんだん若返っていくという不気味な設定しか覚えていなかった。ある物は作中で「ソウガム」と呼ばれているが、その正体はあまり考えたくない。どうしてそんなに宗教にこだわるのかなあというのが、読後の感想。小尾芙佐訳。昭和五十八年八月三十一日発行。定価380円。
    収録作品:「逆まわりの世界」、「解説」(神林長平)

  • 【要約】


    【ノート】
    ・高校以来、久々に再読したが、ほとんど覚えていない。今読むと、何かリアルで重い感じがした。

  • 2018.10.1(月)¥100(-15%引き)+税。
    2018.10.14(日)。

  • 「時間の流れが逆になったら」を、割と細かく条件付けしてみたよという小説。

    人間だけ(?)時間の流れる向きが変わり、死者はよみがえり、生きているものは若くなるという世界。そこで過去に死んだ、宗教の教祖の死体を手に入れて一儲けしたい人々と、その生き返った教祖を手に入れたい宗教団体。

    こう書くと、なんともダイナミックで、アクション満載な感じ(実際アクション的要素が多め)だが、全体に「シャレで書いてみました」という要素が多いので、まじめに読んでいいのかどうか悩む。

    設定も雑なのか細かいのかわかりにくく、「逆回り」という割には1日1日は正方向の時間の流れだったりするし、そのくせ食べ物は「戻し」、タバコは吸うほど長くなる。

    出会った時に「さようなら」、別れるときに「こんにちは」、"S**t" のかわりに「フード(food)」など、変に細かいのか雑なのか、シャレのつもりなのか訳が悪いのかわからない。

    そう、訳文は非常にお粗末な部類で、続いている文章の前後が合わなかったり、男性が喋っているのか女性が喋っているのかわからないなんていうことが多々見られる。それだけで☆2つは減らしたい。

    ストーリーは非常にシンプルだが、元の文が悪いのか訳が悪いのかわからないけれども、ディックでわざわざこれを選ばなくてもいいんじゃない?という作品である。

  • 分かりにくく、作者の生活考えを知りたいマニア向け
    表紙   4点辰巳 四郎
    展開   6点1967年著作
    文章   4点
    内容 565点
    合計 579点

  • 「ユービック」では時間退行であったが、今回は時間が逆行。逆行といっても・・・
    死人がよみがえり、人はどんどん子どもに戻って最後は子宮に入んなきゃならない(実の母親でなくてもいい!)さらに、精子と卵子に
    分ける必要があり!(実の父親でなくてもOK!)
    毎朝、口からものを吐き出し、そった髭を顔に戻し、ソウガムなるものを下から身体に取り入れる(どうするかがよくわからない?)。タバコは吸殻を加えて煙をタバコに吹き込む、(だからタバコのおかげで空気が綺麗になる)。
    挨拶は「さようなら」にはじまり、「こんんちには」で別れる。「クソっ!」という言葉は、「フード!」となる。

    とまあ、なんか突っ込みどころ満載の世界の中で、新興宗教の教祖がよみがえり、それを狙う図書館とか消去局とかの三つ巴の戦い・・・。
    さて、ディックおなじみの主人公のダメ男、今回は、妻に逃げられ不貞腐れながらも、店にきた女の色仕掛けに簡単にひっかかり、うじうじする死からよみがえった男。よみがえった教祖を助けに図書館に行くものの、まったく役にたたずと、最後までダメっぷりを発揮。
    でも、ラストシーンが妙にいい。こんだけグダグダなのに。いや、グダグダだからこそ。
    恋愛あり、宗教あり、アクションあり、ヴァンプあり、ダメ男あり。と盛りだくさん。
    ディックの作品ではあまり話題にならないが愛すべきフード!な作品。

  • 2009/05/31 読了

  • 2009/3/4購入

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