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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150105358
みんなの感想まとめ
未来の世界におけるロボットと人間の関係を描いた本書は、ロボット工学三原則を基にした物語が展開されます。主要な登場人物であるスーザン・キャルヴィン博士の視点から、ロボットの開発とその進化が描かれ、時には...
感想・レビュー・書評
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本書は1950年に発行されたSFの古典中の古典だ。
将来の世界では、ロボットの助けを借りて、というよりもロボットに頼りながら人類は暮らしを立てている。しかしロボットは最初から高度な仕事が出来たわけではなく、徐々に高度な仕事が出来るようになってきたという設定に、本書ではなっている。そのロボットの開発の現場にロボット心理学者として関わってきたスーザン・キャルヴィンを主要登場人物として描かれるロボット開発史。
モチーフのひとつに「ロボット工学三原則」というものがある。それは、下記のようなものである。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
ロボットの開発・製作はこの三原則に沿った形でなされなければならない。しかし、この三原則に、一見矛盾するような状況というのは起こり得るものである。そのような時に、ロボットがどのようにふるまい、また、人間がどのように対処してきたのかを本書では記述している。
SFであるが、謎解き的な面白さも兼ね備えている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アシモフの『われはロボット』。
原題“I,Robot”、『アイ・ロボット』。本来ならもっと早く読むべき作品ですが今さら読んだのは、2004年に出た〔決定版〕が図書館に置いてなくて、どうしようかなと迷っているうちに年月が過ぎた……というのが理由。色々考えたあげく、結果的に図書館にあった旧版を読むことに。
この青背の旧版が出たのが1983年。表紙は空山基さん。『メトロポリス』のアンドロイド〜C-3PO〜寺沢武一の『コブラ』、みたいなメタリックでセクシーなスーパーリアリズム系のイラストで有名ですが、私が知ってるこれ以前のお仕事は、スポーツ誌『Number』創刊号の表紙で1980年。70年代後半については画集等で調べてみないとちょっとわからないなあ……というところ。
「ハヤカワは表紙を改悪してばっかり」と口癖のように言ってるけど、これに関しては新しい〔決定版〕の方も悪くないと思う。しかし相手がスーパーイラストレイターの空山さんだからね。格が違うよと。
空山さんだけれどいつものセクシーなロボットではない。しかしロダンの『考える人』のポーズを取るロボットのアイデアがとても良い(ご丁寧に股間に水道の蛇口のようなものもついている)。昔のハヤカワやサンリオの表紙の素晴らしさって、こういうところなんだよなあ。最近のは味気ないっす。表紙のカッコよさって、物体として本を買うか否かの購買意欲にめちゃくちゃ関わってくるのにね。
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さて内容。
アシモフの初期のロボット短編をまとめた、たいへん有名な短編集。別々に発表された短編を、発表順ではなく設定上の時系列順に再構成。作品を繋ぐために、スーザンキャルヴィン博士のインタビュー形式に。こうやってひとまとめにしてクロニクルにする手法は、のちにアシモフがロボットシリーズとファウンデーションシリーズを統合したことと似たような発想だと思う。同じ1950年の半年前に、レイブラッドベリの『火星年代記』が出てるからその影響か、もしくは当時ありふれた手法だったのか。
(追記:あとで気づいたが、AEヴァンヴォークトの『宇宙船ビーグル号の冒険』(やはり1950年)も同じ手法。そして『われはロボット』は枠物語(額縁小説)なので、昔からある手法)
1本め『ロビイ』は手塚先生のロビタの1エピソードそのまま。そのぐらい、皆読んでてのちの作品に多大な影響を与えてるんだろうなと。
全体的にはとても面白かったものの、6本目の『迷子のロボット』だけツッコミ所がやたらと多い気がする。ガンマ線から電子頭脳を守るような装備がなぜついていないのかと……鉛等で覆えば良くね?トップヘビーになりそうだけど(次の話ではガンマ線を遮蔽できるタイプのマシンが出てくるが)。
あと、何度も試行するけど途中の1回はマジックでナンバリングしとけば良かったのでは?等々。
(追記:油性マジックが発売されて一般的になるのはこの短編が書かれた1947年より後の50年代だから、そういう発想がなかったのか?ペンキでも何でもOKだが。)
「ロボット工学三原則」はこれまた非常に有名だけれど、なぜこれが設定されたか?がまた面白い(『ロボットの時代』にて)。それ以前のロボットもの、ディストピアものに対するアンチテーゼだったのね。そして、ロボット工学三原則で縛りを設けることによって、ミステリのアイデアがどんどん作れる。この発想はほんとすごい。
全体的にはとても面白かったものの(2回目)、ミステリ仕立ての部分は、いわゆるミステリ的な謎解きや犯人当て要素が弱い。前半とくに話のオチがすぐに分かってしまう。古い作品だから他の作品に使われてベタになっているというよりも、アシモフの文章技巧がまだまだこなれていないような印象。
で、この「わかりやす〜いミステリ仕立て」の例えとして、一番似ていると思ったのは時代劇の捕物帖や犯科帳。ミステリというか、日本語で言う「判じ物」というか。悪い意味ではなく良い意味で、時代劇の場合は犯人がすぐわかるようになってたりして、そこが良い所でもあると思う。
そういえば、池波先生の『鬼平犯科帳』にも「殺さず、犯さず、貧しきからは盗らず」というロボット工学三原則みたいなやつがあるよね……アシモフと池波先生の共通点(こじつけ?)。だけど、こういう「縛り」があることで、より面白い話のパターンが次々と生まれるのは似てる。
この短編集の中で、私が好きな作品はなんだろうね、『うそつき』とかかな。最後の方の『証拠』『災厄のとき』も好き。『うそつき』や、そして語り手がスーザンキャルヴィン博士なのを考えると、アシモフはこのキャラクターの事をめちゃくちゃ好きなんだろうな〜と感じる(そのことはやはり『ロボットの時代』に書いてあった)。ちなみに私の脳内でのキャルヴィン博士のイメージは、ティルダスウィントンです。 -
ロボット三原則で以前から知っていたがようやく読むことが出来た。
短編は苦手だけど、どれもユーモアに溢れた作品で出てくるロボットが面白く楽しむことが出来た。
現代でも通用する作品だと思う。 -
初めて読んだアシモフ作品(いくつか積読してる)。
もともと短編はあまり得意ではないが、キャルヴィン博士の回想を辿るように各編が並べられていたので幾分か読みやすかった。
ロボット三原則という、SF的にはある種“縛り”の要素を上手く使うことで、ロボットと人間とのやりとりが地(現実世界)に足のついたストーリーとして仕上がっており、それ故に人間の思うようにいかないシーンに対する可笑しさ、小気味よさが一方で妙にリアルな想像を掻き立ててくるような作品だった。 -
ロボット三原則の産みの親による連作短編集。原点にして頂点の感が漂う。ただ私たちが普段「ロボット」として認識しているのはアシモフの言うところの「マシン」に相当するものなのかな?(解説では「フランケンシュタイン」もロボット物として紹介されていた)ロボット三原則を前提に、しばしば人間の能力を遥かに上回りながら不可解な行動をするロボット達に悪戦苦闘する様がユーモラスを交えつつシリアスに書かれている。まさしくSFの古典にして色褪せない名作だと思う。どの話も文句ナシに面白いけれど個人的には「ロビイ」「うそつき」「証拠」が好き。あと技術屋2人の皮肉の応酬が日本人からすると異次元すぎて笑ってしまった。よくもまあ危機的な状況であそこまで舌が回るな...
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イマイチ乗れない。
自分にはまだ早いのかも? -
[ロビイ]
最近の俺が子供に弱いということを考慮しても、この短編の感傷的な雰囲気は意外。アシモフに対する見方がちょっと変わったかも。子守りロボットと少女の話に感動しているようだと俺もやばいかもしれないんだけど。ロボット工学の三原則も出てこないし、シリーズとしては例外的な短編なんだろうな。
[堂々めぐり]
第2条と第3条のポテンシャルのバランスの拮抗によるトラブルか。ロボット工学の問題はこの短編が初めてということで、これに関してはいいんだけど、今後もこれみたいにポテンシャル間の相互バランスが問題になるんだったら、全部犯人のわかった推理小説みたいなもんなんだけど。大丈夫かな。
[われ思う、ゆえに]
自己の存在に対して最初に疑問を持ったロボットか。それなりに魅力的なアイディアだとは思うんだけど、そいつが宗教に走るのはいいとしても、他のロボットがそれに追従するというのは論理的に問題があるんじゃないかという気がするけど。
結果が良ければ全てよし、っていうのも技術者としては問題あると思うけど。ってまじめに考えちゃいました。
[野うさぎを追って]
出た、ネタバレシリーズ。複数のロボットを制御するっていうだけでもう半分ネタバレも同然だよなあ。困ったもんだ。
[うそつき]
せっかく読心力を持ったロボットが出てくるのに、それを第1条のために人間を傷つけまいとして嘘をつくロボットという問題に置き換えちゃうんだもんなあ。いちばん肝心なところを逃げちゃったらだめっしょ。これじゃエリスンになってないと言われても仕方ない。
[迷子のロボット]
ロボット工学の三原則の応用がだんだんと高度になってきてネタバレでなくなったのはいいんだけど、ロボットのくせに正確に論理的結論にたどり着けないと言うのは変だと思うけどなあ。ロボット同士で話し合ったからとか、優越感に浸ったロボットが一瞬思い出せなかったとか言われても、ロボットの脳がそんな人間みたいな動作をしているとは思えないけど。もしそうなら、ロボットによっては、ロボット工学の三原則を必ず守るとはいいきれないってことにならないか?
なんかアシモフって論理的なようでいながら、結構詰めが甘いような気がするのは俺だけかな?
[逃避]
星間エンジンを設計中、ブレーンが壊れてしまう。ブレーンに一体何が起こったのか?
ロボット工学の第1条と星間ジャンプの間人間が死んだ状態になるということを結びつけたのはうまい。アシモフちょっと見直した。ここまで捻ればたいしたもの。それでもロボット工学かい、っていうのもちょっと思ったけど。
[証拠]
対立候補のクインによって、ロボットではないかという疑いをかけられた市長選挙立候補者スティーブン・バイアリイはどうしたか。ってこの短編集の最初のどう見てもロボットに意外には見えない奴らからすれば、ずいぶんと進歩したもんだな。まあこういう話の展開上、オチはひとつしかあり得ないから、残念ながら最後の大芝居のネタは割れちゃってたな。
もっともアシモフのねらいは、単なる謎解きから次につながる”機械による統治”というテーマに移ってたのかもしれないけど。
[災厄のとき]
世界がロボットの頭脳による統治を受けるようになったある日、バイアリイはロボットの立てた計画と実際の作業との間に微妙なずれが起きていることを発見する。これは人類の終末を意味するものかもしれないというバイアリイにスーザン・キャルヴィンが示した解答とは?
個人的には、「ファウンデーション」シリーズにつながるような、アシモフの理想主義的な無邪気さを感じるな。<人間同盟>による反ロボットの工作があったとしても、ロボットたちはそれすら予測した上で人類を平和に統治していくというビジョンは、サイバーパンク以降の、同じ部品で構成されたシステムはどこかに致命的な欠陥を持っている(By 志郎正宗)というのとは対照的。
残念ながらこの短編集全体を通しても、古さしか感じないなあ。ハインラインとかだとそうでもないんだけど。やっぱ俺、アシモフは苦手なのかも。歴史的な意義は認められるんだけどね。 -
第47回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「熱」で紹介された本です。オンライン開催。
2022.8.10 -
所在:紀三井寺館1F 請求記号:Browsing
和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=83439
ロボットものの歴史を変えた-
「ロボット工学三原則」を掲げた、生化学者であり作家アイザック・アシモフの傑作SF。
(この作品がなければ、スター・ウォーズにはR2-D2もC-3POも、BB-8も、登場しなかったかもしれません…)
【併読のススメ】
P・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
和医大OPAC http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=82808
ブクログ http://booklog.jp/users/wmulk/archives/1/4150102295 -
アシモフのロボット短編 相変わらずのやさしさ
表紙 6点空山 基
展開 7点1950年著作
文章 7点
内容 700点
合計 720点 -
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難しかったけど面白かった。真ん中あたりの、自分の存在意義を考えだすロボットの話が特に好き。この本の中での話は、今たさに、ロボットの代わりにAIでほぼ実現しているなと思った。いわゆる先見の明?とにかく、まったく古さを感じさせないストーリーでよかった。あと最初の話普通に大好き。ぜひとも鉄腕アトムと一緒に読んでもらいたい。
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2019.2.2(土)¥100(-15%引き)+税。
2019.2.10(日)。 -
久しぶりに本棚から取り出したら、ページがあちこち黄色くなっていた。でも、この先もずっと大切に持っていようと思う。
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これってSF?というくらいリアリティのある話。技術屋の二人が最終的に死まで体験するのは面白かった。
恒星間旅行とか、いつか行ってみたい。
どれもこれも重みがあった。 -
物語のベースになっているロボット工学の三原則がシンプルだけどよく出来ていておもしろい。今まで読んできた他のSF作品に比べるとそんなに大きな盛り上がりはなく地味な印象。
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久しぶりに手に取った。
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久々にSFの古典を読んだ
世にいう有名なロボット三原則をうたった連作集。連作としてロボットの歴史をキャルヴィン博士が各時代を語るのがロボットの進化を知るって感じで興味深い。
ロボットには間違いなく必要な原則、でもこれに基づくロボットの行動は完全無欠な人間と同じという矛盾。
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SF小説もSF映画も基本原則にしている『ロボット工学の三原則』が記されています。最初の「ロビィ」は1998年、2002年に会話可動ロボット、2004年〜2007年は地球上で研究目的以外のロボット使用禁止が発令。現実のロボット工学はSFを追い越せるんでしょうか。
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あの有名な『ロボット三原則』が登場する
ロボットSF物のスタンダード短編集!
映画『アイ ロボット』の原作(?)って事と<A HREF="http://blog.livedoor.jp/kei_/archives/9306576.html">この前のテレビ</A>にも刺激されて読んでみました。(笑
内容は
基本的には
『ロボットが予期しない行動を取りはじめる、その原因を探っていくと…』
って感じのSFミステリー。
SFファンのみならず、ミステリーファンも楽しめると思います。
淡々と書かれているんだけど、それが帰ってRobot達に愛嬌を生んでます(笑
しかし、その裏に科学世界への怖さも感じさせてくれますが…
僕的には『ロビイ』と『うそつき』がお気に入り
『ロビイ』
初期のロボットで未だ喋ることはできない子守ロボット『ロビイ』
忠実である意味かわいくもある『ロビイ』と少女は本当の友人のように付き合っている。しかし、ロビイ以外の友人は作ろうとしない少女を苦慮した母親によりロビイは処分されてしまうのだが…
絵本のようなロボットファンタジー
微笑ましけど、読後に一抹の寂しや怖さも感じさせてくれます。
『うそつき』
とある原因により生まれた人の心を読むことが出来るロボット!
しかし、心を読むことが出来ても『人間に危害を及ぼす事』の出来ない彼は…
最後のキャルビン博士がちょっとかわいい。
評価:☆☆☆★
『ロボット三原則』
第1条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第2条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第1条に反する場合は、この限りでない。
第3条 ロボットは、前掲第1条および第2条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
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『トリビアの泉』のオープニングでも登場しているので、きっと一部の人にはかなり有名な作者。どうやらSF作家らしいです。今作も書評か何かで見て面白そうだったので購入しました。内容的には人間が作ったロボットに翻弄される人間達の姿を、エピソード毎に短編でまとめている、という感じなのですが、実は私、SFは大の苦手。そして頭の中100%文系な私(中学時代の理科の偏差値は30台……)にも少々厳しい内容。とにかく読み進めるのに時間がかかりました。だからと言って面白くなかったわけではなく、理解度低いながらも、時間かかりながらもちゃんと楽しめましたよ。実際こうやって人間がロボットに翻弄される時が将来的に来るのかなあと思うと凄く怖い気も。この中ではあと30年後ぐらいにはそういう世界になることになっているのですが……。
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