ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150105556

感想・レビュー・書評

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  • SFのはずなのに、ドンパチがほとんどなくて、むしろ政治や宗教、経済の発展の過程が語られており、歴史書を読んでいるような感じになってくる不思議なSFだ。アイザック・アシモフ恐るべし。

  • 高校入学してすぐの、フレッシュマンセミナーという名の泊まりがけの親睦研修に持って行った記憶がある。初アシモフ。たぶん初ハヤカワ文庫。でもこれ以降の巻に未だに進めていない。今だったらきっと読めるから、チャレンジしよう…。
    まあでも、そのとき本読んでる私を見て「何読んでるん?」と話しかけてくれた子とは今でも良い友達させてもらってる。そう思うと人生ってふしぎ。

  • アイザック・アシモフ!なんと巨大か!
    さすがビッグ・スリーと呼ばれるだけはある。

    アシモフといえば、ロボットの行動原則をシンプルにまとめ上げた(良いものは、往々にして単純なものだ)『ロボット工学三原則』で有名だが、ただそれだけが彼の名をビッグ・スリーと呼ばせたワケでないことを、未熟ながらも認識しているつもりだ。
    科学的な後押しを得た豊かな発想に、読者を難なく惹きつける見事なプロット。そして、それらに垣間見られる確かな洞察は、単純明快でエキサイティングな彼の作品に多重の深みをもたらしている。

    さて、そんな偉大なアシモフが樹立する気宇壮大な叙事詩─ファウンデーションシリーズは、ロボットシリーズに並ぶ彼の代表作。ヒューゴー賞のベストオールタイムシリーズ部門を受賞する傑作である。

    その銘記すべきシリーズの第一作である当著は、帝国の生んだ最後の天才/心理歴史学者ハリ・セルダンの予言で始まる。
    「銀河帝国の滅亡は避けられず、然る後三万年の暗黒時代が到来する…」
    この暗黒時代を僅か一千年に圧縮にするため、セルダンは”ファウンデーション”を建立するのだが…

    ファウンデーションに襲いかかる大難に、全幅の機知をもって立ち向かうサルヴァー・ハーディンやホバー・マロウの活劇に心奪われる…!
    前に読んだ「われはロボット」に見られるように、当著はミステリー要素を多分に含んでいる。課題に立ち向かうハーディンやマロウの行動は一見すると理解し難いが、物語の終りでは、快刀乱麻を断つが如く謎は明らかとなり、課題は解決する。
    複雑にもつれた(ように見える)事柄は、単純明快な名の下に整理整頓され、後には興奮冷めやらぬ余韻だけが残るのだ!
    そして、そんなスリリングでエキサイティングな物語だが、空想の世界に留まらない─現代世界にも通じる的確な洞察が見え隠れする。
    うーん、やっぱりアシモフすげぇよ。

    読後、「アシモフすげぇ…!」という語彙のない月並みな感想しか抱けなかったが、それでいいのだ。
    良いものは、往々にして単純なのだから!

  • 書かれたのは60年以上も前になるのか…。今読んでも十二分に刺激的。すごい。

  • ファウンデーションシリーズの1作目を読み終わったにすぎないが、こりゃゴツいなあと感じずにはいられない。単に僕の working memory が衰えているだけなのかもしれないが。
    やっぱりこういうのを読むのは楽しい。経済学を少しでも勉強してみようかなという気を起こすのにもってこいだと思う。

  • おもしろい!
    特に宗教と商人のあたりは戦国時代の日本を思い出した。

    これがSFのひとつの源流ですな。

  • 98064

    道具立てが中世的で、やたら古めかしいのは仕方ないか。光瀬龍などはここからインスパイアされたのかも。

    ※銀河帝国の興亡1

  • 何度目かの再読。

    何度か読んでいて、面白いと思っているにも関わらず読んでいる途中必ず睡魔に襲われると云う不思議な本。
    しかし今回はそんなことはなかった。何が違っていたのだろう。

    あとがきを読む前から、まるで技術だけで世界と渡り合っている(た?)日本の姿を描いた物語だな、と思った。
    そして原子力技術こそが全ての科学の頂点である、と云う物語上の設定に、今の日本の惨状をどうしても思い浮かべずにはいられない。

  • 昔、読んだのは創元版「銀河帝国の興亡」でした。
    あとがきにもありますが、現在の日本とファウンデーションが
    似ていますね。
    今の日本は何度目の危機なんでしょうか。。。

  • 壮大な世界、歴史の幕開けを感じさせる宇宙絵巻。
    心理歴史学という発想は面白い。
    が、それで確定未来が予測されてしまっているっていうのも辛い部分はある。
    周辺惑星の奴らのダメダメさも少し気になる。
    でも 1940 年代にこんな作品を書けてしまうアシモフ、すごい。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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