ロボットの時代 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (1984年8月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150105723

みんなの感想まとめ

ロボットとその技術の進化を描いた本作は、未来の社会におけるロボットの役割や倫理的な課題を考えさせる内容が魅力です。特に、ロボット工学の基本原則や、著名なキャラクターであるスーザン・キャルヴィンの視点を...

感想・レビュー・書評

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  • 最近はよくわからないけどだいぶ前に、談話室でやたらと「初心者におすすめのSFを教えて下さい」という質問が多かった気がする。ということは、「SFは難しい」という印象を持ってる人が多いのだろうか?とふと気になった。

    私がこれまで読んだのは50冊弱、読みやすいものから読んでるせいかもだけど、難解だったのはその中で1冊あるかないかぐらい(とある短編集の中の数本で、ニューウェーヴだからしょうがない)。
    海外文学の表現の難しさや、翻訳のまずさ。つまり「読みにくい」ものはあるかもしれないけれど、「SFだから内容が難しい」というのはそんなにないんじゃないかなあと思う。何もいきなりグレッグイーガンを読んだり薦める人もいないだろうし。

    てことで、昔は国内のミステリ等読んでた友達に「SFって難しいイメージある?」と訊いてみたところ、やっぱりあると。しかし読みかけて途中でやめたのが『タイタンの妖女』だそうで爆笑した。それは「SFらしいSF」じゃないでしょー。あとたぶん、翻訳された海外文学を読み慣れてないせいじゃないの?と。話してて、他に出てきた作家がトマスピンチョンとJGバラード…なんでそっちに行くのか笑。

    とまあいつも通り長いマクラはこのぐらいにして

    『ロボットの時代』、原題は“The Rest of the Robots”、『われはロボット』に収録されなかったロボット短編を集めた、「残り物」とか「あまり物」の意味。書かれたのは1942〜58年と開きがあり、まちまち。短編集としてまとめられたのは『われはロボット』刊行より14年も後の1964年。しかし私は前作よりもこちらの方が面白かったので★5。

    理由はアシモフによる解説エッセイが各短編の冒頭、話のマクラに書かれているからで、これが大変面白い。アシモフは他の作品でも同様に解説エッセイをつけているものが多い(『われはロボット』は構成上エッセイではなく、短編を繋げるためのキャルヴィン博士へのインタビューだから無い)。このエッセイ、先入観にも繋がるから嫌いな人も多いかもだが、私は大好き。

    前作『われはロボット』を読みながら『フランケンシュタイン』や『R.U.R.』のことをどうしても連想したが、最初のエッセイにていきなり、それらの先行する作品群から、アシモフ自身のロボットものとの違い、書かれた経緯、ロボット工学三原則の設定について語られるから、面白くてしょうがない。(前作レビューにも書いた)

    短編集そのものの解説者は水鏡子さんで、こちらもとても良かったんだけど、アシモフ本人がすでに解説をつけているのでやりにくい、と笑。

    その水鏡子さんと同意見だったのが、この短編集にはつまらない作品と面白い作品がどちらも入っていてバラつきが激しいということ。特に序盤はくだらないようなのが入っていて、「冗長になった星新一」というか「毒気の少ない筒井康隆」というか(良さが全くないよねw)。しかし後半になるにつれて面白くなった。

    三部構成で、第2部の『第一条』は風変わりな話。続く『みんな集まれ』はいかにも冷戦下のスパイもの風で面白かった。

    第3部はスーザンキャルヴィン編。アシモフのキャルヴィン愛が語られている。
    『お気に召すことうけあい』はイケメンロボットのトニイの話で、若い女性たちからのファンレターが沢山来たらしい。
    『危険』は前作に収録されている『迷子のロボット』の続編。他の短編にもあるけど、主人公が勇気ある行動を示すもの。
    『レニイ』はネタバレになるから内容を書けないが、『うそつき』と並んでキャルヴィン博士の魅力が溢れている。
    『校正』は、トリック(と言っていいのか?オチ)が微妙に理解しづらかったが、この短編集では最も好きかもしれない。ChatGPTなど対話型生成AIサービスが普及した現在にこそ読まれるべき作品だと思う。


  • 第1部 ロボット登場
    第2部 ロボット工学の諸原則
    第3部 スーザン・キャルヴィン

    解説/水鏡子

  • 2018.10.1(月)¥100(-15%引き)+税。
    2018.10.5(金)。

  • アシモフのロボット物短編 今やっと時代がロボットを・・
    表紙   5点空山 基
    展開   7点1964年著作
    文章   7点
    内容 640点
    合計 659点

  • アシモフ先生お得意のロボット物。
    とはいえ、ロボット法3原則を駆使しての物語ってわけではない。
    その辺期待してたので、ちとがっかり。

    強く思ったのは、やっぱり欧米の人と日本人ではロボットに対する思いがぜんぜん違うんだなぁということ。
    この話に出てくる一般人のロボットに対する恐怖感に共感できない。
    そりゃあ未知のものが近くにいれば多少怖いかもしれないけど、ロボットに話しかけられてもたぶん日本人はそんなに怖がらないんじゃないかな。
    その辺の文化の違いが感じられて面白かった

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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