第二ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)
- 早川書房 (1984年12月1日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150105921
感想・レビュー・書評
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惑星ターミナスのファウンデーションを占拠することに成功したミュールは、密かに状況に介入しているらしい「第二ファウンデーション」の存在に気づく。物理的科学技術の牙城であるターミナスのファウンデーションと対峙するそれは、新たなる銀河帝国の興隆を企図した社会歴史学者ハリ・セルダンいうところの「星海の果て(スターズ・エンド)」に位置するはずの、精神感応力を武器とする社会集団。最強の予測不能要因だったミュールを無効化することに成功した「第二ファウンデーション」は、その力を認識するに至ったターミナスのファウンデーション(いわば「第一ファウンデーション」)の注目を浴びることになる。第二ファウンデーションの存在は、セルダン計画の遂行に当たってどのような役割を果たすのか?そもそも彼らはどこに位置し、どのように世界の流れを司っているのか??
SF御三家の一員として名高いアイザック・アシモフのもう一つの顔、それは洒脱で軽妙なミステリ作家としての側面です。
本作ではそのアシモフのミステリ作家としての力量が如実に現れており、SFとしての驚きは正直言ってそれほどではないものの、「謎解き」の面白さが存分に表現されています。理系的な知識は、全く必要ありません。論理的に整えられた文書を読み解く力があれば、全く問題なし。「第二ファウンデーション」は何故存在するのか、どこにあるのか、誰が率いているのか?最後まで読み切ると、あーそういうことだったのか!という爽快感が味わえますヽ( ´ー`)ノ
ファウンデーション・シリーズの初期3部作は、これにて終了。
この後もファウンデーション・シリーズは形を変えて続いて行くわけですが、鴨的にはここで読了してもそれはそれでありかな、という感慨はあります。未来への希望を感じさせる、良い終わり方だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
70年も前の大戦前後の時代に、これだけの想像力を発揮したSF小説がすでに出ているのが驚嘆。
古い単行本で読んだが今でも色褪せることのない名作。 ついに映像化されるということで話題にもなっていた -
*この図書は東京大学附属図書館で所蔵していません。
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ミュール妥当と第二ファウンデーションの謎解きまで。今読んでもいい感じのミステリになってて驚けてとてもよい
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シリーズ第三作。今までで一番SFらしく、内容も良い。話としては完全に前作の続きなので、続けて読むべき。第一部も第二部も、ミステリ的サプライズが楽しい。綺麗に終わっているので、読むのはひとまずここで止めて良さそう。
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図書館で借りた。予測はしてたが
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人類がいずれ作品内と同じ未来を辿るとはもはや思えないが、壮大な物語として楽しめた。
数十年前の遠未来SF最高峰の作品。
解説欄にてこの後のシリーズの概要が書かれてたのは抗議レベルの嫌がらせ -
ファウンデーションシリーズの中で今のところ一番読みやすく、わかりやすい作品。
「シリーズ」としてる為に全て話が繋がっているのだけど、前作の疑問が一章で解決され、二章では逆転に次ぐ逆転の冒険譚が語られるので飽きる事なく読み進められた。
根底にあるセルダン・ブランが最終的にどのようになるのかはまだ掴めないが、それを信じてる人の力の流れを最終目標に誘うまでセルダンは考えているだろうというのは分かっているけど、具体的にどうなるのかはこれからの楽しみ。 -
盛り沢山の三作目だった。ミュールと第二ファウンデーションの対決から始まり、アーカディアの大冒険へ。急にジュブナイルになっちゃった?と思わせといて、終盤はまたシリアスな展開に。二転三転のどんでん返し(?)の末、ついに第二ファウンデーションの秘密が明かされる。そしてラストで思わず嘆息。ひとまずこれで三部作は読み終わり。続編もいつか読みたい。
著者プロフィール
アイザック・アシモフの作品





