第二ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150105921

感想・レビュー・書評

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  • 惑星ターミナスのファウンデーションを占拠することに成功したミュールは、密かに状況に介入しているらしい「第二ファウンデーション」の存在に気づく。物理的科学技術の牙城であるターミナスのファウンデーションと対峙するそれは、新たなる銀河帝国の興隆を企図した社会歴史学者ハリ・セルダンいうところの「星海の果て(スターズ・エンド)」に位置するはずの、精神感応力を武器とする社会集団。最強の予測不能要因だったミュールを無効化することに成功した「第二ファウンデーション」は、その力を認識するに至ったターミナスのファウンデーション(いわば「第一ファウンデーション」)の注目を浴びることになる。第二ファウンデーションの存在は、セルダン計画の遂行に当たってどのような役割を果たすのか?そもそも彼らはどこに位置し、どのように世界の流れを司っているのか??

    SF御三家の一員として名高いアイザック・アシモフのもう一つの顔、それは洒脱で軽妙なミステリ作家としての側面です。
    本作ではそのアシモフのミステリ作家としての力量が如実に現れており、SFとしての驚きは正直言ってそれほどではないものの、「謎解き」の面白さが存分に表現されています。理系的な知識は、全く必要ありません。論理的に整えられた文書を読み解く力があれば、全く問題なし。「第二ファウンデーション」は何故存在するのか、どこにあるのか、誰が率いているのか?最後まで読み切ると、あーそういうことだったのか!という爽快感が味わえますヽ( ´ー`)ノ

    ファウンデーション・シリーズの初期3部作は、これにて終了。
    この後もファウンデーション・シリーズは形を変えて続いて行くわけですが、鴨的にはここで読了してもそれはそれでありかな、という感慨はあります。未来への希望を感じさせる、良い終わり方だと思います。

  • これまでのシリーズにおける「セルダン危機」は、その原因も解決法もどこか地球の歴史が透けて見えた。だが、今作で第一ファウンデーションが相対する「敵」は、一味違う。彼らは他人の感情を操作する技術を持ち、何よりもう一つのファウンデーションなのだから!
    自由意思を否定するような感情操作の技術は「セルダン・プラン」の影の面を浮き彫りにする。その点が全編を通じて問われるが、その問いかけの流れがそのまま感情操作の光の面も表していることが最後の最後に判明する構成となっている。
    これまで以上に予測不可能な展開に圧倒され、見事と言うほかない。

  • 図書館で借りた。予測はしてたが

  • 人類がいずれ作品内と同じ未来を辿るとはもはや思えないが、壮大な物語として楽しめた。
    数十年前の遠未来SF最高峰の作品。
    解説欄にてこの後のシリーズの概要が書かれてたのは抗議レベルの嫌がらせ

  • ファウンデーションシリーズの中で今のところ一番読みやすく、わかりやすい作品。
    「シリーズ」としてる為に全て話が繋がっているのだけど、前作の疑問が一章で解決され、二章では逆転に次ぐ逆転の冒険譚が語られるので飽きる事なく読み進められた。
    根底にあるセルダン・ブランが最終的にどのようになるのかはまだ掴めないが、それを信じてる人の力の流れを最終目標に誘うまでセルダンは考えているだろうというのは分かっているけど、具体的にどうなるのかはこれからの楽しみ。

  • 盛り沢山の三作目だった。ミュールと第二ファウンデーションの対決から始まり、アーカディアの大冒険へ。急にジュブナイルになっちゃった?と思わせといて、終盤はまたシリアスな展開に。二転三転のどんでん返し(?)の末、ついに第二ファウンデーションの秘密が明かされる。そしてラストで思わず嘆息。ひとまずこれで三部作は読み終わり。続編もいつか読みたい。

  • 万能でファウンデーションを征服したミュールでさえ、一つの不安に悩まされていた、それが第二ファウンデーションである。

    第二ファウンデーションを精力的に探すミュール。第二ファウンデーションもそのミュールに陰謀を仕掛ける。ミュールが第二ファウンデーションを打ち倒したと思った瞬間に、全てが覆る。

    第二ファウンデーションは、再びセルダン・プランを維持するために活動している。ミュールを失い、また立ち上がった第一ファウンデーションの「良識を持つ人々」は、第二ファウンデーションの脅威を除くべく、陰謀を巡らせる。「銀河の逆の端」という第二ファウンデーションの位置を確かめ、第二ファウンデーションの影響力を除外した。しかし、それはかつて第一ファウンデーションの英雄の孫娘に仕込んでいた安全装置だった。そして第二ファウンデーションは、「銀河の端」で、再び地下に潜っていく。

  • 前期 銀河帝国興亡史の結び 私にとってはバイブル
    表紙   6点鶴田 一郎
    展開   8点1953年著作
    文章   8点
    内容 780点
    合計 802点

  • アシモフのファウンデーションシリーズ三巻。

    やっぱり第二ファウンデーションはあそこだったのね。

  • 再読したが、恐ろしいほど覚えておらず新鮮な気持ちで読めた。1章は、前書の続編で登場人物もほぼ同じまま、ミュールによる第二ファウンデーションの探索とその結果を描いている。2章は、第二ファウンデーションによる心理学的な支配を危惧する第一ファウンデーションによる探索を描いている。アシモフらしくどんでん返しがある訳だが、なんと精神を操られて全てのことが第二ファウンデーションの手のひらで転がされていた!っていうのはご都合主義的やしないかと感じた.続編発表まで、長い時間かかったのはアシモフもご都合主義の塊のような第二ファウンデーションの扱いに苦労したからではと邪推した.

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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