神々自身 (ハヤカワ文庫SF)

制作 : 小尾 芙佐 
  • 早川書房
3.61
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本棚登録 : 306
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150106652

作品紹介・あらすじ

西暦2070年。研究室の試薬ビンを手にした化学者フレデリック・ハラムは驚愕した。タングステンが入っているはずのそのビンには、我々の宇宙には存在しないプルトニウム186が入っていたのだ! それはからタングステンとの交換に送られてきたらしい-ではタングステン186が、我々の宇宙ではプルトニウム186が無公害でコストゼロのエネルギー源となる。かくてとのエネルギー源の交換がエレクトロン・ポンプを通して行なわれることとなった。だが、この取引きには恐るべき罠が隠されていた!米SF界の巨匠が満を持して放つ最高傑作

感想・レビュー・書評

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  • 西暦2070年、地球上には存在しないはずの「プルトニウム186」がとある科学者により発見された。この物質は、タングステンと交換に<平行宇宙>からもたらされたものらしい。プルトニウム186の発見により、無尽蔵のエネルギー源が確保された人類は、過去に例を見ない発展の恩恵を受ける。しかし、この夢のような状況には、とんでもない陥穽が隠されていた。それに気付いた別の科学者は警告を発するが、まともに相手にしてもらえない。放置しておけば地球が壊滅的状況を迎えることが確実な中、人類はこの危機を如何に脱出するのか?

    ・・・と、地球人類目線であらすじをまとめてみましたが、この作品の真骨頂はおそらく第二部、<平行宇宙>に生を受けた全く異質な生物の描写です。リアルに生化学者であったアシモフらしい、異質にして地に足のついた、素晴らしい想像力と感服します。異形のヒロイン・デュアの凛とした美しさが印象的(不定形生物なんですけどねヽ( ´ー`)ノ)。この第二部だけでも、読む価値はあると思います。

    逆に言うと、鴨的には第二部以外の読みどころは正直言ってイマイチでした。判りやす過ぎる人物造形とご都合主義な展開が興を削ぐと言いますか。ラストシーンのオチは「えっ、これで終わり!?」ってな感じでしたしヽ( ´ー`)ノ
    この作品、もとはSF大会でのロバート・シルヴァーバーグの言い間違いに端を発する典型的なワン・アイディア・ストーリーで、普通だったら短編で充分モトが取れると思うんですけど、それなりに長編にまとめてしまったアシモフ、さすがです。

  • アシモフ特有の心理描写、ミステリ仕掛けは健在だが、SF的には消化不良。視点の違う3部作だけど、総合すると少し未決感があるのが残念。""

  • 神々自身 (ハヤカワ文庫SF)

  • アシモフの渾身のヒューゴー賞狙いの作。気負い過ぎの感もあるが、しっかりとしたどんでん返しで、ある程度納得させてくれる。ある意味固い。

  • 私の理解力が悪いのか、結局どういうことなのかよくわからい。雰囲気重視話。
    特に第3部とか、中身がスカスカ・・・
    第2部は面白いけれど尻切れトンボな印象を受けた。

  • アシモフのその当時久しぶりの作品
    表紙   5点木嶋 俊
    展開   6点1972年著作
    文章   7点
    内容 643点
    合計 661点

  • 3つの物語紡ぎ合って最後は収束してないのが惜しみだ、二番目のストーリ自身は最高だった。

  • 本屋さんで読みたいなと思っていたら家にあった。
    何時買ったのかも、読んだのかも覚えていなかったが、昔から読みたいと思う本が変わっていないんだと思って、どんどん年取っていく自分と重ねて変な気持ちだった。

    内容は面白くって(全然覚えていなかったけど)、久しぶりのSFを堪能しました。
    最初に書いてあるこの本を書いたきっかけとか読んで、その出発点でこれだけのものが書けるなんてアシモフすげえええと素直に思います。
    そんな読み方もお薦めです。楽しくなる。

  • ヒューゴー賞もネビュラ賞も取ってる作品で、テーマも面白い。
    永久機関でなくても新技術が出るってこう言う事だよなあと色々思ったり。

  • 第二部だけあればいいじゃない。そう思えるほど第二部が秀逸。まったくの異世界、我々の宇宙からは感知もできない、常識が通用しない、そんな世界を生々しく描いている。
    最初は違和感しかなかった世界の物語なのに、第二部を読み終わる頃には、登場人物の感情もその世界での日常(我々からすれば特異な生態)を表現するための単語も、すんなり自分の裡に根を張っている。
    第一部と第三部は、二部を語るために必要なのかもしれないけれど…特に三部はおまけ感が強かったかな…「一応決着はつけないとね」といった感じ?
    第二部の続きを読みたい、というかもっと正直に正確に言えばオディーン、デュア、トリットの物語をもっと読みたいと思うほどにこの3人(人…でいいのかな、単位は…)が魅力的。
    想像力はかくも偉大だ(もちろんそれを描写しきったアシモフと訳者も素晴らしい仕事をされたな、と思います)。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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