- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150106720
感想・レビュー・書評
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【G1000/17冊目】サイバーパンクの祖と名高いこの作品は、2018年の現代をもってしても陳腐さを感じさせない。もちろん現実には作中よりも進んだテクノロジーも存在するのであるが、そのことが却って奇妙なリアリティを持って語られる。また、黒丸氏の訳もSFを知り尽くした者の素晴らしい訳であり、この世界観を見事に表現している。よく言われる設定の難しさはそこまで感じずにすんなり入ってきたのはただ単に自分がオタク体質だからに他ならないからだと思われる。
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サイバーパンクSF。
<blockquote>
特殊な電極を使って脳とコンピュータ端末を接続し、世界を覆い尽くしたコンピュータ網の全データを頭の中で視覚的に再構成した、電脳空間</blockquote>
に興味が在るなら、読んで間違いないだろう。
いささか表現が飛んでいて、ついていきにくい部分もあるかもしれないが、そんなことはお構いなしに物語は失踪していくし、読者もそのうねりに飲み込まれていく。実にクールだ。
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後世に大きく影響を与えた電脳系サイバーパンクの傑作、攻殻機動隊、マトリクス、秋山瑞人、読むの苦労するけどね、千葉が舞台
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なんとか最後まで読んだけど、要再読としかいえません。。
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第2回テーマビブリオ
テーマ:古典 -
映画 マトリックスを見た時すぐにこの作品を思い出した。
ストーリーは複雑で終わり方も消化不良の感があるけど20世紀文学における一つの記念碑であることは間違いない。 -
ブレードランナーのような舞台だなと思っていたら後書きを読んでびっくり、全然関係なく、退廃的で先進的な日本(千葉シティ)の設定は作者のオリジナルなのね。
説明がなく読んですぐニューロマンサーの世界に落っこちたものだから、オリジナルな語句、概念、人々、大量にでてきてわけがわからなくなった。落ち着いて読めば眩いサイバーパンクの世界が展開したのだろうけど、読み返しをせず解説サイトなども読まなかったので、「誰?」「どういう意味?」「敵?味方?」「何をしてるの?」の連続でした。正直、分かる単語は「ケイス」「モリィ」だけです。
仮想の世界への接続、トリップする感覚、電脳との闘い、その辺が新たなSFの道を切り開いたことは分かるのですが。
時間があったらまた読もう。 -
1986年に書かれたサイバーパンクサイエンスフィクションということらしい。
もちろん「ニューロマンサー」という名前はずっと知ってて読んでみたいと思っていた。「ウィリアム・ギブスン」という著者も、随分前から知っていた。これは、「サイコパス」というアニメの影響だ。槙島聖護が、「ギブスンはワイルド」と言っているシーンがあって、読みたいと思っていたのだ。彼が言及している本は、他に「1984年」「電気羊はアンドロイドの夢を見るのか」で、この2つは読んだ。
まさか、この有名なニューロマンサーが、日本の千葉が舞台だとは思わなかった!!いったいどれだけのチバニアンが、この事実を知ってあるのだろうか。。。
「ハラジュク」「キリン」「三菱」「東京ベイ」「ガイジン」「手裏剣」「ヤクザ」、極め付けは「さらりまん」。楽しい。
science fictionって、物語を楽しむ要素もさることながら、作者のクレイジーさ、いい意味での頭のおかしさを覗くという楽しみもあると思う。
よくよく注意して読んでみると、この本の大筋は、暴走しそうなAIをやっつけよう!というものっぽい。なんだか今の時代をだいぶ先駆けてるなあ。すごい。1986年でまだパソコンもなかった時代なのに。
さらに読み進めると、やっと、暴走AIの「真の名」を知ることで暴走を止められるという流れがわかった。すごい。「千と千尋の神隠し」とかと同じ流れだ。その走りかも。
読み終わった。かなり苦しんで読んだ久しぶりの小説だった。わけがわからないままいつの間にか終わっていた。この手の小説は僕にはまだ少し早かったかもしれない。 -
目次:第一部 千葉市憂愁、第二部 買物遠征、第三部 真夜中のジュール・ヴェルヌ通り、第四部 迷光仕掛け、結尾 出発と到着
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サイバーパンク。何やってるか分からん部分も多々あるが、最後まで読ませる魅力がたっぷり。