夜来たる (ハヤカワ文庫SF)

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  • 早川書房 (1986年11月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150106928

みんなの感想まとめ

未知の世界と人間の反応を描いた短編集で、特に「夜来たる」というタイトル作は、六つの太陽に囲まれた惑星ラガッシュでの異常な日食をテーマにしており、暗闇の到来がもたらす人間模様を巧みに表現しています。アシ...

感想・レビュー・書評

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  • 【55点】『夜来たる』のみ読了。ChatGPTによると「“SF小説” は小説というより思考実験に近い」とのこと。駄作とは思わないが、“読み方” がわからず全くぴんと来なかった。いつの日か再チャレンジしたい。

  • 太陽が6つあり、暗闇というものを知らない星。そこで4時間後に日食が起こることがわかった。その星では誰も知らない夜の世界。発狂し混乱が予想されたなか、日食による影が星を覆う。

    アシモフの初期作短編集。21歳位で書いてたんだからすごいとしか言いようがない。

    タイトル作は、未知との遭遇でもあり、終盤で暗くなって今まで見えなかったものが…というダブルミーニングがよくできていると感じる。

    個人的に好きだったのは『緑の斑点』だ。気がついたら緑の斑点を持つ生物に覆われてしまう。地球の生物は妊娠してしまう。かなり斬新な異星人(の細胞)のコンセプトだ。

    後半、ホーキンズ人、原爆を作って懺悔をする物理学者、クロル星人に宇宙船を乗っ取られた地球人など、ワカランではないが、オチの弱い作品も続く。全体に訳が古いのもあり、特に会話部分がわかったようなわからぬようなという部分が続くので、少々読みにくい部分もある。

    全体的に、夜のない世界を想像するなど、どこに意外性を持つかという意識的な基盤を持ったり、当時の倫理観を想像しないと読めない部分もあり、若い人には少し難解かも。

    それでも、星新一しかり、ムクムクとSFアイデアの湧いてくるような短編集である。SFを書く人は一度読まれるべき。

    で、「長編版」って何?

  • 時間が経っても古びていない、正しく「古典」の短編集。特に「緑の斑点」と「ホステス」が気に入った。「緑の斑点」は状況を理解してから一気に引き込まれ、最後までハラハラしながら読んだ。「ホステス」はミステリ風の緊張感が良い。

  • 巨匠の出世作<夜来たる>を含む5篇を収録した短篇集。圧倒的な名声を誇る表題作だが、一発アイデアものとしての面白さはあるものの、そこまで衝撃には感じなかった。最初からオチが見えていて、特にひねりもないし。ただ見せ方がうまいので最後の感動はあり、今ひとつのめり込めなかったのはリアルタイムで読んでいた世代との感性の違いということだろうか。全体的に「面白いけど昔のSF」という感じを受けるが、執筆順に収まっているということで、5作のうち後半に進むほどクオリティは高まっているように思う。特に最後の<C-シュート>は宇宙船外活動での緊張感と、閉ざされた環境での人間関係の移り変わりが非常に面白い。なお、本短篇集の日本語訳は2分冊となっており、後半は『サリーはわが恋人』のタイトルで出ているとのこと。

  • SF

  • SF短編集。
    まあ、普通。

  • 日食だった。

  • SF。短編集。
    あれ?アシモフの文章ってこんなに読みづらかった?
    表題作は、非常に魅力的な設定と美しい情景。ただ、会話がつまらない。
    作者の初期の作品集ということで、まだ文章が洗練されていなかったのでしょうか。

  • アシモフの名作短編集
    表紙   6点木嶋 俊
    展開   7点1969年著作
    文章   7点
    内容 700点
    合計 720点

  • テーマは秀逸だが…

    エンタメ的な面白さや、文章を読む楽しさはイマイチ。

    これを丸パクリして現代の日本人作家が書いたら凄く面白そう。
    そしてパニック状態も綿密に表現してくれたら、飛んでもない傑作になるでしょうね。

    やっぱ翻訳物とは相性悪いな。

    あまりオススメしません。

  •  ロボット工学系とはまた別の、宇宙メイン(?)な短編集。
     想像を膨らませた未来の不気味さが面白かった。なんと言ったらいいのかな、筋が通っている気がするんだけど正しさとはまた別で、とにかく読んでいて脳を刺激されるとか、そういう楽しさがあった。
     個人的には「人間培養中」が好き。

     あとこれもアシモフのコメントが差し挟まれてる短編集だったんだけどいちいち楽しくて好き。夜来たるばっかり褒められ続けたのそんなに癪だったんですねかわいい。

  • 本書は、著者の出世作にして、ベスト短編として名高い表題作を含む全5篇の短篇集です。

    表題作は、著者が21歳のときの作品なだけあって、正直なところ、粗削りな印象は拭えません。しかし、「6つの太陽に囲まれた惑星で、2千年に一度の夜が訪れる」という魅力的な設定は、それだけで空想にふけるのが楽しいもので、こういった楽しみはSFの醍醐味のひとつかと思います。物語の終わりに到来する夜を迎え、スペクタクルに圧倒される光景は、魅力的な設定を裏切りません。気に入った文章なので以下に引用。
    「なぜなら、”暗闇”がやってきたからだ。これが”暗闇”と”寒さ”と”世界の終わり”の姿なのだ。宇宙の輝く壁が崩壊し、その恐るべき黒い破片がかれの上に降りそそいで、かれを押し潰し、圧搾し、無にしようとしているのだ。」「”星”だ!どれもこれも”星”だ。われわれは、まったく、なにひとつ知りはしなかったんだ。ひとつの宇宙の六個の太陽など”星々”にとってなにものでもないことも知らず”暗闇”が永久に果てしなく果てしなく壁が押しよせてくるのも知らなかった知りえなかったそして何物も…」

    ちなみに、アシモフといえば、ミステリー要素を含んだ作品ばかり読んでいたので、表題作のような作品は実は新鮮でした。そういう意味では、短篇のひとつの「ホステス」はミステリー要素が強い作品。地球人のみが不死ではない衝撃の理由と異星人の来訪をめぐる物語は、うまくまとめられていて、いい感じに楽しめました。

  • 6つの太陽が常に昇り、昼しかない惑星に、2000年振りに夜が訪れる話。
    いま生きている者は誰も経験したことのない、闇の世界が来た時にどうなるか。
    過去高度に発達した文明の数々も、ほとんど跡形もなく消えてしまった原因は何なのか。
    ファンタジーと言うより、想定したことのない立場に置かれた時の、人の心の動きがあぶり出されているところが面白かった。

  • アシモフの短編集。

    金環日食の折、日食をテーマにしたSFがあると知って、読んでみた。
    6つの太陽があり、夜の訪れない世界に、2049年に一度皆既日食のために夜が訪れる。暗闇と空の星々を初めて見た人たちは狂乱に陥る。

    それ以外の話も、生態系全体で一つの生き物としてとらえる星の生き物が人類の宇宙船に乗りこんで、地球へ向かう(「緑の斑点」)、彼らの中に広がり始めた”活動抑制死”が地球人によるものではないかと疑うホーキング星人(「ホステス」)など、今もって全く色あせない設定ばかりで面白い。

  • 各話、アシモフの短い解説があっておもしろい
    夜来るを周りは褒めるが、アシモフはそこまででもない、という心情がよく伝わる
    実際読んだが、ベストではないと思う。古典とまではいかないだろう。

    短編なのに登場人物多くて把握しきれないし、印象に残るのはカルトの男だけだった。夜の来ない世界でも、人工的な照明は火をつけるだけっていうのはさすがにありえない。
    夜が来るということの劇的さ、ということが最後まで伝わってこないのがなによりも残念。
    あと、現実の世界だと当たり前のことが当たり前ではないという独特の世界観が見られるが(イーガンは好んでよく使うけど)、あまり好きじゃない

    面白さが分からないので、続いて長編を読んでみよう

    5編の中で一番は、ペニシリンの話。これぞSF、視点の転換が起こる

  • SFらしいSF。奇抜なアイデアを芯にすえた短編集。これらの物語の続きを想像したくなるおもしろさ。

  • ただ今アマゾン待ち。

  • 20110923st

  • ものすごく人間描写に
    メインがおかれている作品。
    表題作は二千年に一度の夜が来るという
    不思議な設定がなされている作品。
    そう、夜なんか来なかった人間にとっては
    閉所恐怖は普通にありますものね。

    そして、最後の「C-シュート」
    これはとっさの英雄的行動には
    何も大きな理由なんか要らないということを
    示したもの。

    マリンという男の言葉は
    弱気になっている私達に
    元気をくれるはずです。

  • 古典SF?になるのかな。
    有名どこで一度読んでみたかった。
    確かに面白いかったけど、それ以上に期待してたからな・・・

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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