九百人のお祖母さん (ハヤカワ文庫 SF 757)

  • 早川書房
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (539ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150107574

作品紹介・あらすじ

「なに、この星の住民は誰も死なない!?」調査員セランがとある小惑星で耳にしたとんでもない話。だが待てよ、それが本当なら、この星の先祖をたどっていけば宇宙の永遠の謎、万物の始まりを解き明かすことができるではないか!そしてある家に忍びこんだ彼を待っていたのは…。悪夢と笑いにみちた表題作ほか、世界最高の科学者たちがおかしな実験を繰り広げては右往左往する「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」「その町の名は?」など21篇を収録。愛すべきホラ吹きおじさんラファティが贈る、抱腹絶倒の短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • ほら吹きじいさん、ラファティの第一短編集。全21編収録。
    異星人や地球外惑星を舞台とした作品が多数見られますが、科学的根拠のしっかりした所謂ハードSFかというと、もちろんそうではなく、といってトンデモ科学なのかというと、どうもそういう感じがしない。 …「法螺話」という言葉がしっくりくるのは、その作品が奇想天外で、おおげさで、そしてちょっぴり愛嬌漂うお話という印象が付き纏うからでしょうか。

    本書ではシリーズもの的な作品がちらほら。
    グレゴリー・スミルノフをはじめとする不純粋科学研究所シリーズは「巨馬の国」「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」「その町の名は?」「他人の目」など多数収録。とりわけ「その町の名は?」は、消失し、人々の記憶から抹消された町を巡るお話ですが、登場人物たちは皆その町の名を忘却しており、その事実を知るのは読者のみ、という構図がいたく気に入りました。また、「他人の目」は、いわゆるクオリアを題材に、それをより「おおげさ」にした作品だと思いますが、子どものころよくこんなこと考えていたなーと懐かしい気持ちになりました。

    その他、お気に入りの作品は以下のとおり。
    「山上の蛙」…ラファティっぽくない感じ。
    「スナッフルズ」…同上。
    「せまい谷」…発想がとても好き。SFっぽい。
    「ブタっ腹のかあちゃん」…関西弁がキュート。オチも好き。
    「町かどの穴」…これもSFっぽい。
    「一期一宴」…これぞ法螺話って感じ。
    「千客万来」…先般の移民問題と重ねて読んでしまった。皮肉さがよい。

    うーん、思い返してみると、これ意外にもなかなか楽しめた作品が多かったなぁ。

  • 短編集「時の六本指」をぜひ。

    「「なに、この星の住民は誰も死なない!?」調査員セランがとある小惑星で耳にしたとんでもない話。だが待てよ、それが本当なら、この星の先祖をたどっていけば宇宙の永遠の謎、万物の始まりを解き明かすことができるではないか!そしてある家に忍びこんだ彼を待っていたのは…。悪夢と笑いにみちた表題作ほか、世界最高の科学者たちがおかしな実験を繰り広げては右往左往する「われらかくシャルルマーニュを悩ませり」「その町の名は?」など21篇を収録。愛すべきホラ吹きおじさんラファティが贈る、抱腹絶倒の短篇集。」

  • ヴォネガットの作中ミニミニSFに近い。壮大な、あるいは人を食った法螺話21篇。ものの見方、価値観の転換というSF本来のポリシー〈超天才の子〉〈超合理主義者の惑星〉〈僻地の原住民の逆襲〉〈加速された時間〉〈引き伸ばされた人生〉〈全地球人網羅データベースの思いがけぬ用法〉等/巻頭の表題作は、粗野なアメリカ人とおぼしき青年が古い古い証人をもつプロアヴィタス人に歴史の重みで圧倒される話。巻末の『千客万来』“スカンディアから来た”という大量の移民が居座って人口超過密
    「文庫版あとがき」には大森望が三冊の短編集を絶賛

  • はちゃめちゃだけど、以前読んだ『つぎの岩につづく』よりわかりやすかった。「七日間の恐怖」のラストのセリフとか「ブタっ腹のかあちゃん」の大阪弁が好き。「わいはジョー・スペード、三拍子も四拍子もそろた男や」この自己紹介、最高では?

  • 期待していたが自分には難しいようだ。というか、面白さがわからなかった。単純な面白さがあれば、もっと日本でも普及していたということか。

  • 古書購入

  • 「カミロイ人の初等教育」を勧められたので、それが入ってる短編集を買うた。鬼才というのか奇才というのか、始めて読むタイプの人だった。ちょっと刺激が強すぎて、なんと表現して良いのかつかめていない。

  • なんか、アレがナニ。
     異様なロジックがまともなものと並行してでてくる。うわぁあ。
     はー。

  • 残念ながら私には面白いとは思えません
    表紙   6点横山 えいじ
    展開   2点1970年著作
    文章   2点
    内容 330点
    合計 340点

  • 突飛な発想。あまり人間味が感じられない話が多い。解説にある通りお話のための人物で、道具のようなものなんだろう。不思議な世界で面白い。

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