ゲイトウエイ (ハヤカワ文庫 SF ホ 3-1)

  • 早川書房
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150107697

感想・レビュー・書評

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  • 「おもしろさA級クラス!宇宙人とのコンタクトというテーマ以外に、壮大で深淵なテーマ「人間の心理」を扱ったウルトラ・オモシロ本。」(『SFはこれを読め!』谷岡一郎著 の紹介より)

    「金星付近の小惑星で発見された千隻あまりの宇宙船―それは、謎のヒーチー人が残した超光速船だった。この船を使えば、人類の念願の恒星への飛行が可能となる。だが、操縦方法は皆目わからなかった。目的地も、要する時間も、エネルギーの残存量もわからぬ状態で飛び立つしかない。行手に待つものは死か、それとも、富を約束する未知の惑星か…。かくて、一攫千金を夢見る冒険家たちによって、スター・ラッシュが始まった!SF界の重鎮が、斬新な手法と躍動感あふれるストーリイ展開とで描き、全米の読者から熱狂的にむかえられた、ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作。」

  • 「選択の自由がなければ、何をやっても面白くない」(270頁)。これは名言である。どのようなものでも強要されること、押し付けられることは苦痛である。

  • 海外SFのヴェルズ版で再読。謎の宇宙人種族ヒーチーがはるか昔に残した遺物と宇宙船。どこを目指していくかわからない宇宙船に乗り込み、重大な発見があったり、応用できる技術など宝が見つかれば大金持ち!無事に帰還してくものは20%程度の大博打。一獲千金をねらって食い詰めものたちがあつまってくる・・・冒険活劇の直球スペースオペラにぴったりの設定かと思いきや、主人公は訓練をうけ準備まではするもの、いざ出発ができない。所々にちりばめられた、チラシや手紙、マニュアルの抜粋、精神分析用AIの中で進行中のコード(これが行番号ありgoto文多用の”モドキ”で懐かしおもしろい。BASICか!)で生活空間を炙り出してくる、なかなかレトロ・フューチャーなSF。

  • @TsukinowaNET さんに紹介いただいた。

  • 主人公のブロードヘッドが精神分析ロボット(人工知能?)にカウセンリングのようなものを受けながらとブロードヘッドの過去に迫る。ブロードヘッドが負う罪は物語の最後に明かされる。きっと話の主題はそこなのだが、作品の流れは、すでに姿を消した異星人のヒーチーが残した謎の施設であるゲートウェイでので生活描写が主流である。ヒーチーが残した宇宙船を操縦してゲイトウエイ経由で外宇宙に行ける。そこで人類の役に立ったものを持ち帰ったら一財産を築ける。ただし、生きて帰還できる可能性は大きくない。一攫千金を夢見る調査員にとっては大儲けできる場所である。ブロードヘッドも一攫千金を狙っているようではあったが、なかなか活動しない。ぐずぐずしているようで読者をやきもきさせるが、これはクライマックスで明かされる真相を想像させないための作者による恣意的なリードだろう。ゲイトウエイがなくても物語は成立する感じを持ったが、未解明の施設があるからこそSF的に楽しめるし、結末をうまく隠せたのではないだろうか。また、ゲイトウエイだけだと宇宙考古学のような話になってしまい驚きが小さくなってしまう可能性もあったと思う。最後に驚きをもたらされ、非常に楽しく読めた。

  • ダブル受賞の古典の第一話 読みやすくて面白い
    表紙   7点木嶋 俊
    展開   7点1977年著作
    文章   7点
    内容 750点
    合計 771点

  • サイエンスとフィクションが見事に融合している。

    巻末解説に許されないレベルのネタバレがあるので注意。

  • ヒーチー人が残した、人類には行先不明の宇宙船に乗って飛び立つ調査員の話・・・と思いきや。
    ほとんどは、ぐだぐだの回想とはちゃめちゃな精神分析です。
    そのぐだぐだとはちゃめちゃが一気に収束していくラストはすごかったですが、設定が緻密なだけに、もっとSF的な話が読みたかったというのが正直なところ。
    続編を読むとまた感想が変わるのかもしれませんが。

  • 10年以上前に読んだのを再読。やっぱり名作。冒険SFでいて文学でもある。

  • まあ主人公のどうにも仕様がないだらしなさには
    目を閉じておきましょう。
    いわゆる獣男です。

    ただし、彼は大金と引き換えに
    目の前で多くの命を失うのも
    見てきているのです。
    そこにはいとしいものも含まれていて…

    ゲイトウエイは一攫千金を夢見
    集まる光あふれる世界です。
    ただし、夢がかなうのはごく一部。
    その一部に含まれない男に
    ロビネットは含まれていたはず、なのですが。

    成功には引き換えが
    あるのかも、と身構えてしまいます。

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