竜の太鼓 (ハヤカワ文庫 SF マ 1-9 パーンの竜騎士 6)

  • 早川書房
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本棚登録 : 128
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150108571

作品紹介・あらすじ

女人竪琴師メノリの親友ピイマアは、竪琴師ノ工舎一の美声の持ち主。だが、ある日突然、声変わりのために歌うことができなくなってしまった。竪琴師ノ長ロビントンに命じられ、かれは各地から太鼓で送られてくる通信文を聞きとる、太鼓師としての修業を始めた。太鼓の峰での当直中に、ピイマアは重大な通信文を受けとった。ナボル城砦の悪名高いメロン太守が危篤だというのだ。後継者争いが起こるのは必至。ロビントンの密命を受け、ピイマアは竪琴師ノ師補セベルとともにナボルへ潜入することに…。好評三部作の最終巻。

感想・レビュー・書評

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  • パーンの竜騎士ジョブナイル版竪琴師ノ工舎三部作最終巻
    表紙   4点木嶋 俊
    展開   6点1979年著作
    文章   7点
    内容 670点
    合計 687点

  • ピイマアの成長の記録!
    「白い竜」では、偏屈者かとおもいきや、本作では、愛くるしく、とっても可愛らしい。
    他のなじみの登場人物がでてくるのもまた面白く、さらには物語が予想していなかった方向へ流れていくのが、複雑なようで、ああ、そういえばこれはSFだったな、と思い出させられた。

  • 主人公は『竜の歌』『竜の歌うたい』で脇を務めたボーイソプラノの歌い手ピイマア。
    あのいたずらっ子も十代の半ばを過ぎ、とうとう声変わりの時がやってくる。ソプラノの出なくなった歌い手は、もう竪琴師の工舎には必要ない。
    アイデンティティの危機(?)を迎えたピイマアは、新たな使命を求めて新しい世界へと!

    新大陸サザンや、メノリのその後などパーンの世界の第二世代を描き出す。時間的には『白い竜』とリンク。
    男性が主人公のシリーズが少ないので、少し視点が変わるのも面白い。

  • 『歌う船』シリーズと並ぶファンタジー…?『パーンの竜騎士』が基本ですが、いわば外伝のこのシリーズは読みやすくてまたかわいくていいです。大好き。

  •  パーンの竜騎士外伝・ジュヴナイル三部作のその三。

     今度の主役は、メノリではなく、彼女の親友であるピイマアです。
     並ぶ者のない美声の持ち主であり、いたずら小僧の彼でしたが、とうとう変声期を迎えてしまったために、太鼓師としての修行を始めることとなります。
     ロビントン師直々のお声がかりというので、はりきるピイマアなのですが、それまでの「経歴」が災いし、やることなすこと深読みされるわ痛くもない腹を探られるわ、で、前途は険しい山ばかり。どころか、とんでもない事件に発展してしまう―――と、これもある意味スタンタードな成長物語。
     メノリとセベルもちゃんと出てくるのでご心配なく。そしてピイマアの好物である「泡菓子」が、なんだかやたらおいしそうで困った作品でもありました。「大草原の小さな家」に出てくる、ジョニィ・ケーキのようなお菓子なのでしょうか。一度食べてみたいものです。

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