- 早川書房 (1990年5月23日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784150108694
みんなの感想まとめ
テーマは、環境問題や人間社会の矛盾に対する鋭い批評であり、特に男性中心の社会に挑戦する姿勢が際立っています。表題作では、地球人が他の惑星で原住民を利用して乱開発を試みる様子が描かれ、作者の人類への懐疑...
感想・レビュー・書評
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本書に収録の「世界の合言葉は森」(1972)「アオサギの眼」(78)は英語の本でも合本にされている例はあるみたいですが、とくに現代にル・グイン作品を読むにあたって両作を関連付けて読む必要はないようです。初読以来、わたしはこの邦題の「合言葉」にはどうしても納得しかねる、書名を見るたびイラッとするのを覚えつつ、では何と訳したものか。日本語に"word"を訳しきれないなら、それこそ本作の核心にかえって迫るようなもどかしい気持ちも。
ル・グインは自分の初期作品について、たとえばコードウェイナー・スミスから得たインスピレーションを語っていることがあります。本作などはその例として、スミスとル・グインを較べてもその間の世代差が読める。スミスのSF作品はスミスが心理戦の専門家である一面を知っているか、そちらの専門著作を読んだことがあるかどうかでも読み方が変わります。ハイニッシュと似た作中シチュエーションがたびたび読めるが……スミスにせよ、その作中で本当の関心が置かれているのは非暴力主義や平和運動への激励のメッセージではなく、「心理戦の方法」を語ることにあった。ル・グインが同じ反抗のシチュエーションで何を描こうとしているかは、スミスよりもさらに十数年後のル・グインなりの問題を作品に投入し、そこにはSF史上の年代差があることをまず言いたい。
ル・グインはエンターテイナー自認している上で、自分の作品は思弁的に過ぎることなく、娯楽作品として読める前提からも外さない。本書の両作はどちらも、まずジュブナイルとして十分読めます。家父長制とか、体の大きな横柄な悪党(地球人)に立ち向かう緑色のゴブリンとか、少女の自我の確立とか。フロンティアや旅の景色の美しさは「アオサギの眼」にとくに素晴らしい。
「合言葉」のリュボフは、善良な科学者(文化人類学者)の型通り。ジュブナイル読者であれば読者はリュボフに大いに共感して読むでしょう。デイビッドソンを興味深い人物として好きになれる読者は少ないと思いますが、にもかかわらず、作品の提示している関係では、セルバーとデイビッドソンとが「二人の神」として語られるようだ。神=通訳という文意がわかっているなら言うまでもないが、文芸慣れしない少年少女の読者にはそのメインテーマへの理解はやや難しいと思える。
読者の程度に合わせて読ませる事情は現代でもそのようでもあり、ル・グイン作品は一度読んでも、年数を空けてまた再読してみる必要があるらしい。ハイン人のルペノンが特に興味を示す事項は「文化制限法」についての前作までの経緯を読んでいると気持ちがもっとわかります。アスシー人に殺人や戦争を可能にするモラルを持ち込んでしまったのか……こうした仕掛けは、日本のFTかSFにもル・グインが与えただろう影響も併せて想像できる。そんな前後関係のある古典としてこのたび読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
グィンの中編2つ 表紙がいい
表紙 8点上原 徹
展開 6点1972年著作
文章 6点
内容 740点
合計 760点 -
男性的な社会にとことんケンカ売ってるなって感じの表題作。ある惑星を原住民を使って乱開発しようとする地球人。基本作者は人類を信用してないんだなって伝わってくる。もう1つ収録している「アオサギの眼」の方が好きかも。地球から追放され別の星で発展しようとしている人類。それなのに地球上と同じ対立軸で争うのが実にこっけい。でも主人公の少女が環境に左右されず自ら考え生きようとする姿が強く印象に残った。
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ちょっと私には難しかったです。。。
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ル・グィン始球式 表紙に惹かれた
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中編です。
ル・ググィンならでは…
想像された世界の確かな手触り。
皮肉の効いた描写と、それでも息づいている生命力。 -
2009/3/9購入
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未読未購入に付き内容についてはパス。と言うか買い逃してそれっきりになっていた所でSaGa Frontier2をやって、出て来た植物系モンスターの技名がコレだったんで思わず吹いた。
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これもまた切ない話。「きれいね」。この一言にどれだけの想いがこもっていたのでしょう。
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著者プロフィール
アーシュラ・K.ル・グウィンの作品
