女の国の門 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (1995年9月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784150111144

みんなの感想まとめ

独特な世界観と深いテーマを持つ作品は、男女の役割や社会の規範に対する鋭い視点を提供します。男は戦士として厳しい訓練を受け、女は政治や経済を担う中で、年に一度の謝肉祭でのみ交わるという設定が、両者の立場...

感想・レビュー・書評

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  • 私には自戒の言葉がいくつかありますが,「男の浮気は絶対バレる.女の浮気は絶対バレない」もその一つ.つまりは交際相手に真摯たれという意味で用いてる.
    どんなにエラそうな事を言っても男は精子要員でしかないのだから,その立場を忘れてはいけない.でないと,守備隊員のように掌で遊ばれる事になるぞっと今一度肝に銘じた次第であります.

    なお,ボンクラ映画を視聴しすぎているせいで,どこが痛いシーンだったのかピンとこないのはご愛嬌.

  • ル・グイン風の上品で真面目な作品
    表紙   6点高橋 常政
    展開   7点1988年著作
    文章   7点
    内容 780点
    合計 800点

  • この世界では男は5歳から戦士の国で訓練に明け暮れ、女は女の国で政治や経済を担い、両者が交わるのは年に1度の謝肉祭だけ。
    男は15歳で戦士として生きる事を放棄し、女の国に従僕として戻る選択もできますが、戦士たちからは臆病者扱いされます。
    名誉にしがみつく男、規範に縛られる女。
    無能扱いされる従僕達だけど実は…。

    水面下で進められる計画、それを阻止するもの達、女性への非人道的扱い、何も知らない男達…。

    常識やモラルを持ち、本能が危険だからやめておけと言っているのに感情に走り相手にしがみつく行動は、だいたいが取り返しのつかない結果を招いてしまうんですよね。

    管理された独特の世界観、たっぷりどっぷり読みごたえで、何時間も続けて読めてしまう稀有な本。
    強烈なインパクトで何年経っても記憶から消えなそうです。
    最初、登場人物を把握するのに苦労しましたが、
    何が起きているのか突き止めたくて取りつかれたかのように読みふけってしまいました。
    ぜひ真実に到達した時の感じを味わってほしいです。
    残酷な描写が所々にありますので、苦手な方はご注意を。

  • 核戦争後の崩壊した世界、主題がジェンダーとはいかにも『よくある話』めいておりますが、読ませる力はかなりのもの。ぐいぐいと世界に引き込まれます。
    劇中劇の古典的物語を交互に絡ませながらヒロインの過去と現在が語られますが、それはまた変えがたい男と女の普遍的な性(さが)でもあります。理性と本能の狭間で主導権を争う二つの生き物。同じ種でありながら永遠にひとつになれないもの。尽きることのない騙し合い。
    支配しているのは男なのか、女なのか?

    とにかく異性が信用できなくなりそうなお話で(特に男性にはきっついかも知れない…)、若い方が嫁入り前に読んでいいのか結構悩むところですが(笑)、作品としての読みごたえは充分です。

  • 16の時に読んで、衝撃。遺伝、ジェンダー、政治という枠組み、教育…と多くのテーマを含みながら、女性の成長ストーリーとしても魅力的。

  • これ、大学だったかの時に読んで、痛いなぁとは思いながらもとても心に残った本だったんですが。
    とにかく、結末が!結末が「ええー!」という感じで。
    主人公の若さ故のあやまちというか(笑)その辺りも含めて、なんていうか色々考えさせられます。

  • トラウマ本…。

    カタストロフ後の地球で細々を生き延びる人類。
    人々は物心つくと、女は政治を司る女の国、男は戦士の国に分かれて暮らす。特殊な生活形態の裏に隠された恐るべき秘密とは…。って感じです。

    映画「トロイ」が面白かった人、面白くなかった人にお勧め。男が嫌いな人、男好きな人にもお勧め。

    「死者の国ではセックスなんかしないのよ」

  • 女は<女の国>で政治を、男は<戦死の国>で軍隊を…
    男女は基本的に別々に暮らす国で少女はこの国の隠された真実を知る。
    今のきな臭い世の中、こういう<国>は現代社会にとってある種、理想郷だと思ったりするんだけど…
    芝居仕立ての内容は入り込み辛いけれど、最後で納得させられました。

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著者プロフィール

英米文学翻訳家。訳書にマコーマック『ミステリウム』ほか多数。

「2016年 『翼のジェニー ウィルヘルム初期傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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