宇宙のランデヴー3〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150111595

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  • 宇宙のランデヴー3〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

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  • 2015.10.25(日)¥100+税。
    2015.11.12(木)。

  •  ヒューゴー、ネビュラ両賞の「宇宙のランデヴー」の続編シリーズ。このシリーズは「4(上・下)」で完結するが、この「3」は当然先に書いた「2」のその後を書いている。「宇宙のランデヴー」はこのように1~4まであるわけだが、2~4はそれぞれが上・下にわかれており、量はかなりのもの。

     「1」は上・下にわかれていないから、実質上1より続編の2~4は6倍の長さを持つ小説だ。しかも、2~4はジェントリー・リーとの共作。また、2~4は切れ目がない。つまり。「2」だけ、「3」だけでは完結しない。

     だから、本来なら感想は2~4をまとめて書くべきものになると思うが、読んでいく途中で区切りを付けて感想を書くことにする。ジェントリー・リーがどんな人かは知らないが、彼との共作は、まさに競作のイメージ。2人の個性がバリバリに出てくる感じかな。アンバランスな感じがするが、それでも緊張感を持続しているのは、リーダーシップを1人(クラーク)がとっているからかな。

     ストーリーは極めて単純になっており、ラーマの乗って宇宙へ旅立った3人の宇宙飛行士(ここまでは「2」)が今度は太陽系に帰ってくると言うもの。3人はラーマで生活し、さまざまなラーマの謎を解き、家族を増やしながら地球への帰還(正確には帰還ではないが)の旅につくという設定。

     新しく地球人をラーマに迎えて(それも2千人!)、再びラーマは地球から遠く旅立つが、ラーマの中ではおよそSFとは言えない日常的な地球と人類が抱える問題(権力争い等)を膨らませていく。これらを最初の3人の宇宙飛行士のリーダー格である黒人女性及びその家族の目で見ていくのだが、いかにも家族とか愛とかのテーマが多く小説の中に出てくる。

     私は愛というテーマが好きでは無いが、主人公の黒人女性が母として妻としてまたリーダーとして苦悩する様は、普通の小説のように臨場感を持って描かれている。

     細かい描写もほぼ的確。関西の吉兆が突然出てきたり、京都や奈良や箱根が出てきたりする。

     しかし、「1」には劣るというのが私の感想。今「4」を読み進めているところだが、どういう結末なのかを知りたいから読み進んでいるのであって、多少食傷気味であることも事実。もっとも、短期間に一気読みしているからこうなるんだろうけど、愛とかセックスとかいっぱい出てきて辟易。とにかく今は「4」の結末が楽しみ。俗化されてきた(つまり安っぽい)ラーマの謎解きがこのペースで進むのか、それとも最後にピリっと決まる何かがあるのか、それだけが私の今の楽しみだ。

  • 最初の訪問から70年をへて再度太陽系を訪れた謎の飛行物体ラーマは、それを脅威とみなした人類の核攻撃を受け、破壊されたかに見えた。しかし―ラーマは生きていた!人類の調査隊員3人をその内部に閉じこめたまま、ラーマは太陽系を離れ、どことも知れぬ目的地をめざして虚空を飛びつづける。そして深宇宙の彼方でラーマが停止したとき、そこに待ち受けていたのは、人間の想像をはるかに超えた巨大な構造物だった。

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