ファウンデーションと地球〈上〉―銀河帝国興亡史〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150112011

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  • 冒険物語に。ペロラットのかわいさがどんどん増してきて、それは他の2人も同様に思っていたことがわかり微笑ましい。「仲良くしよう」は名セリフだと思った。

  • アシモフさん、迷いに迷う、宇宙の運命をどれに任せるか。科学技術による自由競争、精神工学に長けた隠れたエリートによる指導、意識を共有する超有機体。
    どの立場からの言い分も、もっともだと思わせるような会話が読み応え抜群。作者の身を削るような思考的格闘がこのようなSFなのに名古典という著作に結実したのだなあ。

    スピリチュアル的優等生ブリフと自我バリバリ「孤立人」トレヴィスとの会話は、それぞれの鼻につく印象を徐々に柔らげ、なんならもっといいアイデアに到達しそうな予感がしてくる。
    寂しいことに、時系列的にこれが最後の著作。枝葉を膨らました他著作も気になる。全部読むんだろうなあ…(*^_^*)

  • 「もしあなたが投票を変更するのを防ぐために、わたしたちがあなたを殺せば、わたしたちは自分自身から事実を隠すことにしかならないでしょう」(アイザック・アシモフ著、岡部宏之訳『銀河帝国興亡史5 ファウンデーションと地球 上』ハヤカワ文庫、1997年、55頁)。ここには人質司法で自白を強要して冤罪を生み出す日本の警察の対極の精神がある。

    人格を破壊する依存性薬物への健全な拒否感の台詞がある(69頁)。
    「喜びを短期間与えてくれるが、その代償に恒常的な恐怖の状態を長いあいだ味わわせるスードエンドルフィンなどの薬剤の、中毒の話を聞いているみたいだよ。ぼくはごめんこうむる!ちょっとした歓喜体験のために自分の個性を売り渡したくはない」
    「きみはその麻薬をもっとくれ、もっとくれとせがんで、結局、自分の脳を破壊してしまうんだ」
    「新しい、異常な悪習にわれを忘れてはいけない。それには代償が伴うんだぞ」

  • 前作の、突然の大風呂敷をどうたたむのか。下巻が楽しみ。しかし、途中の突然の島耕作展開にはおどろいたな。

  • ファウンデーションの未来を決めたトレヴィズは、その判断の根拠を求めて、ペロラットとブリスと共に地球を探すことにする。トレヴィズはガイアであるブリスと意見を戦わせながら、ガイアへの理解を深めていく。

    コンポレロンで三つの座標を知ったトレヴィズは、二万年前のその座標にあった星、オーロラとソラリアに降りる。二万年以上前にベイリが訪ねた二つの星は、今や廃墟となっていた。

    物語の始まりはいつも設定になれるまで時間が掛かるが、その設定に慣れると面白く、驚くほど早く読み進めてしまう。下巻が楽しみである。

  • ファウンデーションと地球〈上〉―銀河帝国興亡史〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

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  • なんとも難解な終わり方だ・・・
    表紙   6点生頼 範義
    展開   7点1986年著作
    文章   8点
    内容 690点
    合計 711点

  • アシモフが描く長大な銀河帝国史ファウンデーションシリーズの第5弾。シリーズの続編「ファウンデーションへの序曲」ならびに「ファウンデーションの誕生」はいわば前日譚であり、ファウンデーションを設立したハリ・セルダンに焦点があてられた物語のようです。ということで、本作をもってシリーズは一応の結末をみるのですが、個人的に、この結末は好みではなかったです。一作目や二作目が好きだった自分にとって、「それじゃあファウンデーションのために頑張ってきたサルヴァー・ハーディンやホバー・マロウ、その他の人々は何だったの?」と思わざるを得ません(もちろんファウンデーションの存在があってこそ、本書の結末があることは理解できるのですが…)。
    また、本作の主人公は、前作「ファウンデーションの彼方に」と同じくゴラン・トレヴィズ。彼は、自身が選択した答えの真意を探るため、地球を目指します。本書は上下巻ですが、その殆どがこの地球の探索についやされます。正直、冗長。探索のお仲間はペロラットとプリスのお二人。特にトレヴィズとプリスの仲は最悪で、探索の途中では喧嘩ばかり。似たような喧嘩ばかり読まされる読者の気持ちにもなってみてよと辟易。
    話の展開も結末も、どちらもがっかりで、本作は無かったことにした方が良いのではと思うほど…うーん。

  • (下)がどうなるのか気になる展開。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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