シビュラの目: ディック作品集 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-14)
- 早川書房 (2000年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150113131
感想・レビュー・書評
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ディックワールド全開でとても面白かった。半生の技術が浸透した世界でドラッグにより人格崩壊した孫娘と陰謀がどこまでまともなんだかよくわからない感じで絡んでゆく『宇宙の死者』がとても「らしく」てお気に入り。今なお実現しない技術と、時代遅れ感のある未来道具の混在、この時代の日本やソ連のもつミステリアスさ、人種に対する考えとかがまた、なんとも言えない退廃感を醸し出してていいかんじ。
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待機員:アメリカ版新ナポレオン奇譚
ラグランド・パークをどうする?
宇宙の死者
聖なる争い:ちょうど話題のLaMDAみたい。
カンタータ140番
シビュラの目 -
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【要約】
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【ノート】
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分かりにくいディックの短編特に「カンタータ百四十番」
表紙 5点野中 昇 浅倉 久志訳
展開 5点1963-87年著作
文章 5点
内容 623点
合計 638点 -
短編集
待機員、聖なる争い、宇宙の死者、シビュラの目。など。
同時期に見ているPcycoーpassというアニメにシビュラシステムという名前が出て、同著書「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」でも作中触れる。関連と比喩を見て行くのが楽しい。 -
どの短編も引きがあり、面白い。
その中でも、「カンタータ百四十番」は印象深い。世界観もさることながら、違った色の話を編みこんでいく流れは読んでいて小気味よい。 -
ジム・ジャムが登場する三作品が気に入った。『ラグランド・パークをどうする?』はSF云々関係なく、ジャンル興味ない人でも楽しめるんじゃないだろうか
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ディック作品集全6篇。ほぼ1年ぶりのディックでとても楽しみ。短編集のようでそれぞれが同じ世界同じ登場人物という不思議な物語だ。ディック節はあまり見られず、がっかりのような新鮮なような、複雑な感想だ。
戦争開始プログラムを起動するコンピュータを壊れたと判定し解体すると・・・とか、なかなか一般受けしそうな物語もあるし、作者の私小説風の未来を見る表題作などもあるが、総じて佳作レベルかな。