3001年 終局への旅 (ハヤカワ文庫SF 2001年宇宙の旅シリーズ)

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  • 早川書房 (2001年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150113476

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

未来社会の描写が豊かで、科学技術の進歩がもたらす影響や人間関係の変化が興味深く描かれています。3001年の世界では、握手という習慣が失われ、英語が死語になっているなど、現代とは異なる文化が展開されてい...

感想・レビュー・書評

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  • 「2001年宇宙の旅」シリーズの最終作です。2061年から時代は飛んで、今回は3001年の世界が舞台です。その世界の案内役が、フランク・プールだったのは驚きでした。
    でも面白かったのはそこだけで^^;、著者の予想する3001年の世界は全く魅力的とは思えなかったですし、終盤の展開も無理矢理に決着をつけた感じがして残念でした。
    それでも、シリーズ4作を読み終えた達成感はありました。

  • 最初に出てきた宇宙船の船長はチャンドラー。ハルを開発した博士もチャンドラーじゃなかったっけ?親戚かな?とハルの生みの親の方のチャンドラーをぐぐってみると、本名はシバサブラマニアン・チャンドラセガランピライだった。たぶん誰もインド系の人の本名をきちんと発音できなかったので、チャンドラー博士と呼ばれていたんだろうな。

    3001年には握手という習慣は失われていて、英語はラテン語レベルの死語になっているらしい。特別教養のある一握りの人だけが読み書きできる。おもしろいな。

    stir crazy 長い刑務所暮らしで気が変になること。
    これは拘禁反応と関わりのある言葉なのかな?

    3001年宇宙の旅は2001年と同じくらいおもしろい。
    科学的にも社会的にも道徳的にもあらゆる分野で現代よりも遥かに進歩した時代が描かれているけれど、医師や高度な技術者は必ず男性で補佐的な立場の看護師などは全員が女性など、この話が書かれた90年代のジェンダー規範を、作者自身が乗り越えられていないことが透けて見えるところも含めてなかなかおもしろい。

    アーサー・C・クラークがスタートレックの大ファンだということがわかった。見たことはないけれど、題名はよく聞くドラマだ。ドラマだよね?
    おもしろいのかな?

    読み終えてみると、やっぱり2001年が完成度高過ぎた。
    奇跡の復活を遂げたプールが、31世紀の世界での生き方を学んで、愛する人を見つけ、社会的役割と地位を手に入れるところまでで本の9割が終わった。
    このままめでたしめでたしで終わるのかと思ったら、モノリスを設置した知的生命体が、千年前の情報をもとに人類は野蛮すぎて生きる価値が無いので滅ぼそうと決めたという知らせがフランク・ボーマンとハルの集合体からもたらされる。
    人類はその脅威に対して、封じられたコンピュータウイルスで対抗することに決め、とりあえずは千年の猶予を得た、という所で終わった。
    全体を通して淡々とスムーズに話が進み、未来の人類は超科学のおかげでものすごく賢くなって感情に振り回されたりしないという設定なので感情的なぶつかり合いなどの描写もなく…だしはしっかり取ってあるけど薄味のおかゆを食べていたら、お椀の底にエビが一個あったという感じの読後感だった。
    つまり…めでたしめでたしだということだよね?少なくともフランク・プールにとっては。

  • SFを読みたい夏だった…(もう9月)
    読みたい本(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)がまだ手に入らないので、積んでいたこれを読むことにしたのだった。以前2061年まで読んだが、ちょっと疲れたのでこれだけ残しておいて、気が向いたら読むことにしていたのをやっと読めた。2061年はレビューを2016年に書いているね…長い間積んでしまったね…ようやく会えたねプール…

    一応、フランク・プールが主人公というのは読む前から知ってて、だから3001年ではボーマンとプールが再会するだろう、してくれという希望を持って読み始めて、そこだけを目指して読み進めた本であった。
    よかった。それだけで高評価。

    モノリスは人類がどうこうできるものじゃないというのを1000年先の未来でも貫いて欲しかったが、人類を超越してしまっているボーマンが介入したから仕方ないかな。
    ハルとボーマンは、二人ともすごく大事にされたキャラクターなんやろなとは思ったが、最後はもう少し救いが欲しかったな。

    ところでフロイドはどうなったん?

  • 電子版で読み終わる。クラークはいい。最初にまさかの復活があり、軌道エレベーターが発展したようなスペースタウンがでてくる。それから、エウロパ探査、モノリスの破壊、IT技術の洞察など。クラークは面白い。1997年著

  • 蛇足。

  • 十数年ぶりに再読。プールの生還は予想外で、彼の視点から見る未来の様子が興味深い。シリーズ完結編としては結末がイマイチ。人類の作ったコンピュータウイルスにモノリスが負けるとは思えないし、ボーマンとハルがタブレット内に保管されるのは彼らの存在が人類のレベルにまで矮小化されてしまったようで馴染めない。4001年の旅がどんなものになるか気になるのに続きが読めないのが残念でならない。モノリスを作った種族とコンタクトしてほしかった(エピローグを読む限り、当分の間は手を出してきそうにないが)。

  • SF気分な最近、読み直したい本。たしか「カモメのジョナサン」みたいな宗教的な印象を受けた。他のシリーズ作品は読んでいない。

  • オデッセイ4部作の最終作。

    2001年宇宙の旅から1000年後の第4ミレニアムが始まった時代が舞台となる。2061年の最後の章が3001年となっているので、2061年の続編かとも思われるが、作者のクラーク氏としては独立した作品だということだ。
    登場人物や、内容の描写に関しては、オデッセイ前3作を引き継いではいるが、4部作品はそれぞれ独立したものとしている。今回は最終作なので、全てが明らかになると思われたが、読後の感想としてはなんとなくはぐらかされた感じもある。しかし、今回再び2001年で活躍した人物が帰って来たのは驚きだった。

    1000年後の世界というのはどんなだろうか。自分にはちょっと想像もつかないし、プールの「2001年の時代に投げ込まれた11世紀人でなくて良かった...」という台詞も、自分にとっては疑問だったが、クラークの作品というのは、未来がなぜか本当にそんな風に存在しているように、感じさせてくれる不思議さがある。まあ、もちろん21世紀初頭の現在、木星は存在しているし、ルシファーもないが、それだけ細部にもこだわって作品を書いていたのだろう。

    全体的に読み応えがあって、面白かった。最後の典拠と謝辞は、作品を理解する上で非常に役に立つものだったと思う。

  • 3001年終局への旅 (ハヤカワ文庫SF)

  • このSF小説は、同シリーズ第四部あり最終巻です。
    第一部ともいわれる「2001年宇宙の旅」で宇宙の彼方に消えたはずの人物が戻りまして、千年紀を超えた中でも生活する中大団円へと。

  • SF。シリーズ4作目。
    前作から時は流れて3001年。どう繋げるかと思ったら、2001年からの再登場。
    1000年間、宇宙を漂流したプールさん、この設定がスゴイ!
    ストーリー自体には、それほどのインパクトはなし。結末もわりとアッサリ。
    このシリーズでは『2010年』が一番好きだったかな。

  • クラークさんが頑張ってモノリスを終わらせた
    表紙   6点
    展開   6点
    文章   6点
    内容 645点
    合計 663点

  • 正直シリーズの蛇足とゆう気も、、、
    フランクが生きてたってのもなんかむにゃむにゃだし、結局モノリスが敵になるのもなんだかだし、ましてデイブが助けてくれるとか、、、
    SFは度を超すとだいたい宗教的になってくる。
    クラークもそうだし、アシモフのガイアなんか正にキリスト教的。
    当時読んだときもなんかスッキリしないと思って、それっきり読み返さなかった。
    やっぱりスペースオデッセイは2010年が傑作。

  • 2001、2010、2061に続く4作目です。少なくとも2001年宇宙の旅を読むか映画を観ていないと楽しさ半減ですから先にそちらをどうぞ。

    以下ネタバレあり。

    1000年後の未来。先行種族により接近を禁止されたエウロパを除いて人類は太陽系をほぼ支配しています。テクノロジーは進化し、言葉とやメンタルも変化しています。2001でハルにより宇宙に放出されたプールが土星付近で発見され蘇生されたことで、21世紀と31世紀の世界の違いが際立ちます。

    やがてモノリスに取り込まれたハルとボーマンにより、人類が先行種族により「除草」されるかもしれない可能性が示唆されます。人類はモノリスを消失させ、先行種族からの支配/保護から離脱することにします。先行種族がモノリス破壊を知り、再び太陽系にやってくるまでの後1000年の時間を確保しました。作者が生きてれば続編ができたかもしれませんね。

  • 1000年後の世界なんて想像できない!?
    クラークさんすごい…

  • モノリスは最後までモノリスでしたか~。
    物語の内容は「そこからきたか~」という感じでしたが、謎が謎のまま終わったのはちと残念な気も。大事なところは、今の知識が有効になった感じもあって。ん~、というところはありましたが、全作を締めくくるのは確かにこうなのかもね。とも思いました。
    最初から最後の作品まで一気に読みましたが、面白かったですね。

  • いつか読もうと思っていたら、刊行十数年も経ってしまっていた......

  • 図書館で目にとまり、訳者を確認すると、2001と2010と同じ伊藤典夫が訳していたのでいたので、読んでみた。

    訳者を確認した理由は、2061の訳者が、2001と2010と違い、2061を読んでいて苦痛だったから。

    3001はあまり面白くなかった。
    2001と2010に比べると格段に落ちる気がする。

    前半の軌道エレベータなどの件は、特に物語と関係もなく、読み飛ばしても何ら差し支えない。

    「2001年宇宙の旅」「2010年宇宙の旅」と云えば、何よりもまず、モノリスが重要な「役どころ」、そして、HALとボーマン。

    「3001年終局への旅」を読む者にとっては、当然、モノリスの意味や、HALやボーマンがどうなったが、気になる。その辺の記述が、どうもいまいち。

    「3001年終局への旅」は原作のままの、味付けでは、映画化されないだろうし、たとえ映画化しても、見ないだろうな。

    しかし、久しぶりに、2001と2010を思い出した。
    小説と映画の感動をもう一度味わいたい。

  • この本は「2001年宇宙の旅」から始まったシリーズの完結編です。

    2001年宇宙に放り出された飛行士が1000年後、
    海王星付近で偶然回収され、蘇生しました。

    浦島太郎となった飛行士フランク・プールが見た3001年の世界は、
    宇宙と繋がる軌道エレベーターや、脳に直接情報をダウンロードできるキャップなど、
    まさに「未来はこうだ!」みたいな科学雑誌の世界でした。
    だけどタイムマシンや光速宇宙船はありません。
    ここら辺の、SFでありながらリアリティを感じさせる絶妙なサジ加減に
    アーサー・クラークの勉強熱心さと作家の腕を感じます。

    SFの大家が描く未来予想図を楽しんでいるうちに、
    物語は人類の危機を迎えます。
    あの絶対的“神”モノリスが、どうやら人類を滅ぼそうとするのです。
    1000年後の人々は、この事態にどのように対応するのでしょうか。

    「人類にとって何よりも関心があるのは、いつだって愛と死なのだ」
    2001年宇宙の旅から、人間は所詮サルだというテーマはぶれませんが、
    3001年ではブレインキャップによって人間同士が完全にネットワーク化した
    共同体として平和に暮らす世界を描いています。
    最終話にあたり、齢80を迎えたアーサー・クラークが、
    未来への夢と希望を託したのかも知れません。

    HALとボーマンの結末、モノリスの意味など全てが明らかになります。
    謎に満ちた2001年からの読書の旅も、スッキリ完結しました。

  • 西暦3001年、モノリスは地球上にもエウロパにも発見され、「生命の進化を促進しその成り行きを監視する装置」であることが一般知識として人類に根付いている。そんな中、海王星宙域で冷凍状態の宇宙飛行士フランク・プールが回収される。1000年前のチャレンジャー号事故で一度死んだ彼は、3001年の医療技術によって蘇り、モノリスの監視の下に高度に発展した人類社会を目の当たりにして驚愕の日々を送る。しかし、プールは新しい社会の価値観にどうしても馴染むことが出来ず、かつての同僚・ボーマンの影を求めて木星宙域への旅を決意する。プールの旅の結末は?そして、沈黙の監視を続けるモノリスの思惑は?

    う〜〜〜〜〜〜〜ん。
    語弊を恐れずに言わせていただくと、このシリーズは「2010年」までで留めておいた方が良かったような気がします。もちろん、ハードSFとしてはきっちりまとめてますしオチもついてますし、これはこれで十分面白いんです。が、「2001年」に漲るあの緊張感、謎めいたモノリスの不気味な存在感、そんな独特の巨視的なサスペンスが感じられないんですよね。
    思うに、モノリスの存在やボーマンの行方をクリアに解明し、既知の範囲内で理解できるモノとして描いたことが、良い意味では解りやすく、悪い意味では物足りなさを感じさせることに繋がっているのではないかと。ハードSFですからそのアプローチはもちろん全然有りですし、むしろそうすべきなんですけど、このシリーズに限って言えば、謎は残しておいた方が逆に落ち着きが良いのかもしれませんね。あの「宇宙のランデブー」のように。

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著者プロフィール

1942年、静岡県浜松市生まれ。英米文学翻訳家。主な訳書にクラーク『2001年宇宙の旅』、オールディス『地球の長い午後』、ブラッドベリ『華氏451度』、カート・ヴォネガット・ジュニア『猫のゆりかご』、ディレイニー『ノヴァ』ほか多数。

「2022年 『吸血鬼は夜恋をする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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