ペイチェック: ディック作品集 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-16)

  • 早川書房
3.51
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本棚登録 : 197
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (575ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150114688

感想・レビュー・書評

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  • ペイチェック―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)

  • [「ペイチェック」を読んで - heyheytower]( http://maijou2501.hateblo.jp/entry/2015/04/29/231301 )

  • フィリップ・キンドレッド・ディックのSF短編集。表題作の『ペイチェック』をはじめ、『パーキー・パットの日々』『時間飛行士へのささやかな贈物』『まだ人間じゃない』など、同作者の短編集で表題を飾った傑作短編が複数収められた豪華な構成。
    乾いた文体、ハードボイルドな台詞、読者を裏切らないどんでん返し、SF短編に求めるおよそすべてのものがここにある。
    時代風刺を超えて、現代社会の様相がいかなるものになったとしても、常に読まれるべきものがある作品集。

  • 殆ど既出の金儲けのための本 作品自体はいい
    表紙   6点映画     浅倉 久志他訳
    展開   7点1954年-1974著作
    文章   7点
    内容 615点
    合計 635点

  • 図書館で借りて一部読了。
    ソロモンの偽証冒頭のエピグラム引用で気になったので借りました。
    短編集だったので半端時間で短いものを主にいくつか。
    子供の面倒を見る球形ロボットを巡る企業と保護者のおかしな駆け引きを描いた「ナニー」、あるコンピューターが全世界の大統領となった世界で万が一コンピューターのエラーの際に代理で大統領を務めることを待つポジションの男に万が一の時がやってきた「待機員」、地下室に自分の住む街の模型をそっくり作り上げた男がある日ままならない街を自分好みに作り替えていった事で起こる変化を描いた「小さな町」辺りはよくあるSFショートショートと言う感じでしたし、表題作の「ペイチェック」は映画化も頷けるスケール感と次々謎が解けていく感じが楽しいかったのですが、追われてる主人公が誰より恐ろしいじゃないか…というのもあり、一筋縄でいかないなあと。
    そして今回の目的であった「まだ人間じゃない」。
    これはブラックユーモアというにはかなりスパイシーな作品ですね…。哲学的な部分もかなりあって、初めて読んだP.K.ディック作品の「電気羊は~」を思い出しました。
    しかし機械と生身の生き物であるならまだしも、人間が「人間」であると言えるラインを人間が決めるという事の恐ろしさ、愚かしさに冷え冷えした思いが消えませんでした。
    引用されたエピグラムは確か「子供って何も知らない。だけど子供はほんとは何でも知っているんだ、知り過ぎるくらい」だったと思います。
    人間が「何も知らない」と思っているうちに「人ならざるもの」に足を掬われることがいつ起こってもおかしくない時代までやってきて、改めて半世紀以上前に発表されたこれらの作品の凄さを感じました。

  • 収録作

    ペイチェック
    ナニー
    ジョンの世界
    たそがれの朝食
    小さな町
    父さんもどき
    傍観者
    自動工場
    パーキー・パットの日々
    待機員
    時間飛行士へのささやかな贈物
    まだ人間じゃない

  • -

  • 101031 読み始め
    101101 ペイチェック、ナニー

  • 映画化された「ペイチェック」(「報酬」改題)を含む短編集。ディックによる未来社会の描写はどれも背筋が寒くなる。

  • ド定番の4冊は遥か昔に読みましたが、この人の他の話は読んだ事がなかったので、暇つぶしに読んでみたら、なかなか面白い。短編集だけど、いろんな映画とかのネタになってるような気がします。

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