本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150114862
みんなの感想まとめ
ロボットにまつわる短編集が描くのは、単なる機械の物語ではなく、人間の本質に迫る深い哲学です。アシモフの作品は、ロボット工学三原則の矛盾を巧みに扱い、各短編で異なる視点からそのテーマを探求しています。特...
感想・レビュー・書評
-
うしゃしゃしゃしゃ
いやーもう「哲学」がエグい
『われはロボット』に続くアシモフの『ロボットの時代』です
ロボットにまつわる短編集なんですが、もうあれよ、今あるロボットSFは結局これらの短編に飾りをたくさん付けただけなんじゃないの?っていうくらいよ
でもって、もう明らかにロボットを描くことで人間を描いてるんよな〜
そしてちゃんとそれを感じ取れてる自分に、うしゃしゃしゃしゃとなるのです
短編に数多く登場し、主人公とも言えるロボット心理学者スーザン・キャルヴィンがとってもかっこいいんだけど、まずロボット心理学ってなんやねん!ていうね
作中散々ロボットに心はないって言うんだけど、主人公はロボット心理学者
この矛盾がねー哲学なのよなー -
ロボット工学三原則の矛盾をついた内容の短編集であり、各それぞれの話がよく練られているのは驚きの一言。
基本的に、三原則の矛盾をつくスタイルは変わらないが、手を変え品を変えとすると、同じ矛盾でもこうも変わるのか!と唸るしか無い。 -
旧き佳きSF。
自身のSF原体験である作品「AL76号失踪す」を再読したくなって半ば衝動買いしたものだが、その他作品もなんというか……優しい。
・「AL76号失踪す」は子供の頃読んだ版の、楢喜八先生の挿画のトーンで情景が脳内再生される。
・地球人側と木星人との1stコンタクトを描いた「思わざる勝利」。ん?星新一のSSでこんな感じの作品を読んだような記憶が。ボツネタだったかな?
・冷戦下の世相を風刺したような「みんな集まれ」は何だかP.K.ディックの世界を先取りしたようなシチュエーション(でもディックだったら絶対に異なる結末にしただろう)。
後半4編はアシモフが創造したお気に入りのキャラクター、ロボット心理学者のスーザン・キャルヴィン博士が登場する。この高齢の女性科学者、全てにおいてロボット側(ひいてはロボット製造企業側)のことが最優先されるという、まるで自身がロボットのようなキャラのようだがその実、ロボットを通じて人間の機微にも深く通じているという人物ではあるのだが……うーん、自分はこの人物、やっぱり好きになれない。
・最後の「校正」は、論文の校正作業用として貸与されたロボットによる”論文の改竄”を巡る裁判の話。これ、現代のChatGPT他生成AIがさらに進化していったら、こういうことも起きたりするのかなとも思ったり。ま、生成AIにロボット三原則は無関係かもしれんけれど。 -
アイザック・アシモフのロボットシリーズ。『われはロボット』とは違い、初期の(ロボット三原則が存在しない)作品から、スーザン・キャルヴィンの登場する作品までを、アシモフの回想とともに楽しむ一冊。
1950年代に書かれたとは思えない程…現代の生成AIの問題を描いている!!生成AIが迎合した出力ばかりをすることによる問題(『お気に召すことうけあい』)、生成AIより人間の方がコストがかからない場合どうするの問題(『危険』)、そして研究者の仕事は生成AIでどうなるのか問題(『校正』)、全部書いてある!!
『校正』の最後の1ページを読みながら、私は今、条件付き採録になった論文の修正をしている。…いや、ホントは、上手く直せる自信がなくて、うだうだしてる。でも、このような時間は、思ったよりも残り少ないのかもしれない。
-
『われはロボット』の続編である連作短編集。前作と同様、ロボット工学三原則にまつわるロボットと人間の話になっている。
「お気に召すことうけあい」「危険」「校正」がとくによかった。
「お気に召すことうけあい」では召使ロボットと人のささやかな恋愛感情が描かれる。
「危険」や「校正」ではロボットに人間的な側面が見られる一方で、人間のロボットのような冷淡さも垣間見れる。
陽電子ロボット、力場、惑星間ワープ、アンチロボット団体など、ただでさえしっかりした世界観の上で、さらに話を膨らませるのだから凄い。アシモフの想像力に感心しっぱなしだった。
ロボット賛歌であると同時に人間賛歌でもあると感じた。 -
「校正」が特に良かった。
-
『われはロボット』と同様の短編集で、著者アシモフが唱えたロボット三原則の盲点を突き、己の欲望を実現するために動く人間を描いた作品も収録されている。
-
最初の話が一番すき
ロボットがボケると山が一つ消える -
アシモフはsf作家で1番大好きな作家
ちゃんと感想書きたい -
第82回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル2022」第8ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2022.01.02 -
-
最初に驚愕するのは、実はこれらの短編小説は1950年代(日本の終戦時期)に出筆され、1964年に集約本として出版されたことだ。ハイパー的素晴らしい想像力の著者だ、と言う事だ。
「お気に召すこと請け合い」では近未来の2030~35年は、家庭に入るロボットとして、メイド的存在としてまた一部パートナー的な役割をも課されていく。メイドロボットの人口頭脳は人間とほぼ同等の性能を持っており、やがて人間の「情」「愛」なども感知し、奉仕するが、変わったのは人間の方で、ロボットに対する「愛情」が止めれなくなる。従来のロボットとは人間の労働力不足解消目的で且つ危険で過酷な仕事だったが、頭脳労働からさらに人間的感情を持ち順応性を備えたものに変化する、と言う。この小説でいくと現代からまだ10年以上も先だ。 -
小説
-
アシモフさんの作品は
そのロボットのことを
書き込めば書き込むほど
「人間とは 何だろう」
が ますます浮かびあがってくる
しみじみとした情感が漂う
一冊です
「校正」Galley Slave が
秀逸ですね -
マルチヴァクさんの所でアシモフ談義をしたのをきっかけに、久しぶりにロボットものを読みたくなりました。アシモフのロボット物の短編集のうち、もう一冊の「われはロボット」はロボットの盛衰を時代を追って並べたものですが、この作品集はどちらかと言うとその選に漏れた作品を集めたものです。その為かややまとまりに欠ける作品集ですが、最後の4編は私の好きな(そしてアシモフの恋人)スーザン・キャルヴィン物です。
改めて読んでみると、今のSFに比べ単純で、ある意味パルプマガジン的な要素も多いのですが、やっぱり安心できると言うか、そのシンプルな楽天主義がアシモフの持ち味だと感じさせます
-
2016年10月14日読了。「ロボット三原則」のアシモフ作品、「我はロボット」よりもさらに時間が経ちロボットが人間社会に浸透し出した頃を舞台にしているよう。未来社会やロボットの描写は流石に古臭い印象は免れないが、「校正」の短編にあるような「ロボットが人間の作業を奪うのでは?」「人間の作業は無くならず、より高次の創造的な作業に集中できるのだ」と言った議論は深層学習などの技術によりAIの論議が盛んになっているまさに「現代」の話題であり、SF的想像力・物事の本質を見通せる力というものは、まさに時代を超えるものだなあ…と感嘆させられる。現代でも人間が50年以上先の未来を想像する力を持ち続けられているのであれば、少なくとも人間の小説家が皆廃業するということはなさそうだ。
-
「校正」のみ読了。
-
アシモフの「われはロボット」しばらく前に読んだ。
ロボット三原則の人と子供の頃から漫画で知ってはいた。ロボットをフランケンシュタインの怪物にしたくなかったというのは本当だろうけれど、『三原則縛り』のお蔭でアイデアに困らなかったという面も大きいだろうと思う。
「われはロボット」は大叙事詩だったが、編集が上手かったというか、並べ方が良かったんだな。本篇のロボットは無暗に従順だったり、木偶の棒だったり、…。ホラ話と思える一遍もあり。
「お気に召すことうけあい」が面白かった。短編で一寸状況説明が足りないので、最初は入りづらかったが。人間そっくりのロボットが傍にいたら、…。やっぱり怖いかな。それでも、違った感情を持つこともあるんだろうか。
フランケンシュタイン・コンプレックスをテーマにした作品が多い。「校正」の「書物というものは著者の手で創造されるべきものだ、」というのは作者の本音だろう。ロボットにユートピアばかりを観ているわけじゃないんだ。 -
年末の忘年会で本の交換会したときにもらった一冊。
-
ロボット相変わらずかわいいなあ!
アシモフ二冊目。われはロボットの姉妹作という位置づけらしいこちらの短編集は、心なしか裏ロボット作品集みたいな空気があって、あちらの短編集を思い出しながら読むのが楽しかったです。
こちらは作品ごとにアシモフの前書き? のようなものがついているのだけど、それがまた面白い! ロボット三原則を作った心境とか、フランケンシュタインコンプレックスへの反感とか、なるほどこういうこと考えてたんだーって、作品群への愛着が深まりました。
スーザンに恋しちゃってるアシモフ博士かわいいよ。スーザンが出てくるお話は私も大好きです。
「お気に召すことうけあい」と「校正」が好き。校正ロボットほしいなあ……。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
アイザック・アシモフの作品
本棚登録 :
感想 :

あなたがそのように育てたのです!
あなたがそのように育てたのです!
師匠の背中が悪いです
なので、師匠が悪いです
師匠の背中が悪いです
なので、師匠が悪いです