トリポッド (2) (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2005年1月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150114978

みんなの感想まとめ

人類がトリポッドに支配され、文明が後退した中世のような世界で、少年たちが苦難の旅を続ける物語が描かれています。主人公ウィルは、戴帽式を受けた友人ジャックの変化に疑問を抱き、南を目指して家を抜け出そうと...

感想・レビュー・書評

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  • 複数巻を同時に読むシリーズ2つ目。

    トリポッドに地球が征服されて100年余り。人類は技術を奪われて中世のような生活を余儀なくされ、一定の年齢になるとトリポッドから頭に直接命令を与えられる網のような帽子をつける手術”戴帽式”を施される。ウィルは戴帽式のあとに性格が変わってしまったジャックに疑問を持つとともに、出会った旅人のいう「南へ」という言葉を信じて、戴帽式前に家を抜け出そうと計画する。

    前巻が後日に書かれたいわば”エピソード 0”で、トリポッドが出現し、パニックが描かれたが、そこから100年以上経っていることが、どうにも受け入れられずにしばらくスイスに行った家族を思い出そうとしてしまった。

    本作においては、もともとこの2巻が最初であるので、ああそうかと気がついたあとは、少年向けの冒険小説であることに気がつく。家を抜け出すが信用できない邪魔が入り、途中の街でロマンスがあり、危機に陥り…という、子供にも理解しやすい話になる。

    けっきょくこの巻ではトリポッドがどれくらいの数がいるのか、トリポッドがどうやって増えているのかなどは謎のままで、いわゆるパニック小説という雰囲気である。

    こういう人物がしっかり絞られていたり、増やす場合は章の中でとどめている、どう動いたのかわかりやすく、拾ったものが伏線となる。そういう小説って、最近は子供向けでも少ないと思うので、こういう本が今でも買えるのは貴重だ。

  • ジョブナイルだがシリアスな面もあり大人でも読める
    表紙   7点西島 大介   中原 尚哉訳
    展開   6点1967年著作
    文章   6点
    内容 659点
    合計 678点

  • 異星人の侵略者に支配された社会から、少年が自由を求めて旅立つ話。私はこれの旧訳を、その昔に中学校の図書室で読みました。全三巻の一巻目だけ。ハラハラドキドキ、途中にかわいい女の子と恋に落ちる場面もあって、すごくおもしろかったんだけど、〈2〉と〈3〉が置いてない。

    「続きはどうなるんだよおっ!」と思いつつ、題名も著者の名前も忘れてしまってそれきりでした。でも大人になってからも、ときどき思い出すことがありました。あれの続きってどうなるんだろう。なんとかして読めないだろうか。でもなあ、手がかりと言えばなあ。ウェルズの『宇宙戦争』みたいな三本脚ロボットに追われる話だということ。あと確か、解説に、原題は〈白い山脈〉という意味だと書いてあったことくらい。たったこれだけなんじゃなあ。それにどうせ絶版で入手なんか無理だろう。

    というわけで探しもせずにいたのですが、ああしかし、出てたんですねえ、新訳が。しかも前日譚を加えた全四部作となって! 文庫で! それをたまたま見つけまして、「うおお」となってしまいました。いやもう、うれしい驚きです。

    少年の日の興奮を思い出しながら、四冊まとめて読みました。この『脱出』はシリーズ二巻目の体裁ですが、一巻目は後で書かれた外伝ですので、未読の方はこの巻から読むのがいいと思います。旧邦題は忘れましたが、私にとってこの『THE WHITE MOUNTAINS』は、あくまで『白い山脈』なのです。

  • キャップとトリポッドの支配のない白い山脈までの旅路。百年の時を経て主人公もローリーからウィルへバトンタッチ。正直ウィルは自分勝手な印象が強いのでローリーの方が好きだったりするのだが、彼を補佐するジャンポールことビーンポールは作中で一番好きなキャラ(二位ジャック三位ウィルの主人)

  • 1巻にまとめて感想

  • トリポッドによる支配に疑問を抱いた少年は、自由な人々がいるという白い山に向かう。

  • トリポッドに支配される事を拒んだ子供達が逃げ延びる話ですよー。
    局所局所に盛り上がる所があって秀逸。

  • 1巻とは時代も登場人物もすっかり変わってます。すいすい読めます。

  • 三本足の怪物が支配する世界から逃亡する3人組。<br>
    何かに操られることを嫌って逃げ出しても、結局は(規律や掟によって束縛される)組織に属さなければ生きていけないのであった。<br>
    奴隷の平和と進んで束縛される自由。どちらがましなのか?<br>
    僕らは”法律”や”教育”、”道徳”、”風習”、”世の中の雰囲気”、”親からの躾”、"対人関係”その他もろもろのキャップを生まれながら被せられている。そのため現在では、主人公が選んだ進んで束縛される自由を良しと考えてしまう。<br>
    でも考えても見てくれ。この本を読むということも、キャップを被ることだよね。

  • 何百年か後にフロッピーを発掘した未来人に、現代のわれわれの生活は想像できるだろうか。 インカのように、文字のない文明だったと思われてしまうのではないだろうか。 そんなことをずっと心配してきました。 トリポッドに破壊された現代文明の遺跡を100年後に見る少年たちの戸惑いに、その心配が蘇ってきました。

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