断絶への航海 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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本棚登録 : 290
感想 : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150115043

作品紹介・あらすじ

第三次世界大戦の傷もようやく癒えた2040年、アルファ・ケンタウリから通信が届いた。大戦直前に出発した移民船が植民に適した惑星を発見、豊富な資源を利用して理想郷建設に着手したというのだ。この朗報をうけが建造され、惑星ケイロンめざして旅立った。だが彼らを待っていたのは、地球とはあまりにも異質な社会だった…現代ハードSFの旗手がはなつ壮大なスペース・ドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • 世界大戦直前に、新たな居住惑星を発見するため、人類の種を搭載した宇宙船が地球を出発した。やがて到達した惑星をケイロンと名付け、ロボットにより育てられたケイロン人たちはそこで新たな社会秩序と高度な科学技術を確立する。後から地球を発った移民たちは、二十年をかけ惑星ケイロンにたどり着くが・・・。全体として政治、軍事色が強く、また登場人物がやたらと多く混乱した。ホーガン先生は序盤を凌げば加速度的に面白くなるというイメージだったが、本作は個人的に冗長であった。もう少しエンタメ色がほしかったかな。好みが分かれる作品。

  • 断絶への航海 (ハヤカワ文庫SF)

  • 断絶への航海 (ハヤカワ文庫SF)

  • 遺伝子の情報を用いて、分子から沢山の人間を合成し、隔離された場所で、一から人間社会を作ったら、どんな社会になるのか? そんな空想をベースに綴られている小説です。SFのSがサイエンスのSというより、社会学のSという感じです。でも、これはこれで、楽しく読めました。

  • われわれは新しい思想を開発しなければならない。
    これはハーラン・エリスンの言葉です。J・P・ホーガンの作品を読むのは初めてですが、本書はスペキュレイティヴ・フィクションの名にふさわしく、また娯楽作品としても十分な仕上がりになっていると思います。
    地球人類の種から生まれたものの、そこが惑星ケイロンであり、機械によって育て上げられたゆえに、宇宙人であるケイロン人と、40年後に地球から<メイフラワー二世>で、ケイロンを新世界として当然の権利とばかりに植民しようと乗り込んできた人類との出会いが生む葛藤、軋轢、衝突、和解といった様々な状況で、登場人物と共に僕自身、内宇宙に誘われ、ある種の気づきに直面せざるを得ませんでした。優れたSF、あるいは幸運な読書体験というものはいつだって他者との邂逅、つまり自己の変様を用意してくれるものです。
    「われわれはすべて地球という異邦の惑星に住む異星人である」再びハーラン・エリスンより

    本書から印象的だったセリフをいくつか紹介します。
    「でもだれでも何か、見どころはあるものです。人間の心は無限の資源だって言ったけど、でもそれは無駄遣いしないとしての話だ。これ、面白いパラドックスだと思いませんか?」
    「ケイロンでは、富はその人の能力なんです!気づきませんでしたか?彼らはよく働くし、やるときには全力を尽くす。そして常に向上に努めている。いいことであれば、何をしようとそれは問題じゃない。そしてみんながその価値を認める。あなたの言われた他人に認められること――それが彼らの通貨なんです……能力を認められることです」肩をすくめ、両手を広げて、「これでかなり意味が通るんです。今あなたも、それこそみんなが求めるものだと言われましたよね。そう、ケイロン人は、象徴的なものを媒介とせず、直接それを支払っているんです。世の中をわざわざややこしくする必要はないでしょう?」

  • 冗長である

     確かに面白い作品であるんだが、驚く結末は存在しない。読んだとおりである。地球の滅亡を予期してはるかな星に遺伝子だけを送り、そこで人類の復興を企図する。それは成功し、地球から最後の人類が遺伝子から育ったネオ人類に会いに行くということなんだが、どうもこの作品は反戦色が濃すぎてSFにはなじまない。

     辛口ではあるが、長いだけだったといっても過言ではない。むしろ、「囚人のジレンマ」を扱った解説のほうが楽しかった。こっちは読み応えがある。

     ということで少し残念だったので、しばらくホーガンから離れることにする。

  • エネルギー、物質が無制限に手に入る環境でのどかに生きるケイロン人と地球人移民団の異文化遭遇のお話。
    いろいろと突っ込みどころはあるけれど、僕はケイロンに住みたいなあ。

  • エネルギーと資源は無尽蔵であり、無料で提供され、単純な肉体労働は、ロボットがおこなうため、ケイロン人のステータスは、己の才能を磨くことに競争心を燃やす。

    ただし、単なる平和主義ではなく、報復手段を隠し持ち、まず相手に協調をもちかけ、どうしようもない人なら、自衛の為に先制攻撃をしかけて撲滅する。ゲーム理論にもみられる、最も有利な戦略を使う。

  • -

  • 飲食と認知があれば生きて行ける。

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