タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SF

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150115111

作品紹介・あらすじ

付近の惑星に周期的に災厄を撒き散らす謎の星、"禍つ星"。そこに赴けば、誰もが巨万の富と絶対的な力を手にできるという。その秘密を追う学者に雇われた宇宙商人ハヴィランド・タフは、サイバー技術者、用心棒ら、いずれ劣らぬ曲者の五人と現地へ向かう。だが、彼らを待ちうけていたのは、超巨大宇宙船"方舟"号からの思いもよらぬ攻撃だった!表題作ほか、宇宙一あこぎな商人タフの冒険を描く連作集、待望の第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 「付近の惑星に周期的に災厄を撒き散らす謎の星、“禍つ星”。そこに赴けば、誰もが巨万の富と絶対的な力を手にできるという。その秘密を追う学者に雇われた宇宙商人ハヴィランド・タフは、サイバー技術者、用心棒ら、いずれ劣らぬ曲者の五人と現地へ向かう。だが、彼らを待ちうけていたのは、超巨大宇宙船“方舟”号からの思いもよらぬ攻撃だった!表題作ほか、宇宙一あこぎな商人タフの冒険を描く連作集、待望の第一弾。」

    マーティン,ジョージ・R.R.
    1948年、アメリカ、ニュージャージー州生まれ。71年、SF短篇「ヒーロー」でデビュー。70年代は、いずれもヒューゴー賞を受賞した「ライアへの賛歌」(74年)、「サンドキングズ」(79年)などのSF短篇作家として活躍。80年代から90年代半ばにかけては、ホラーやモザイク・ノベル『ワイルド・カード』、テレビドラマの脚本などを中心に執筆。96年、『氷と炎の歌』第一部『七王国の玉座』を発表。

  • 使い方次第で、世界征服もできそうな超巨大宇宙船<方舟>号。手にしたのがタフで良かったと思う。実は、ほとんど猫のことばかり考えて苦境を乗り越えているよね。しかも、やりたい仕事は環境エンジニアリング。発想が善良。猫を尊重し適正な報酬を払えば、プロフェッショナルな仕事をしてくれそうだけど、問題は悪漢的外見と慇懃無礼な口調から信頼を築く気が失せる点か。初対面で彼の善意を素直に受け入れるのは至難……。

  • やっとさ読了 GOTのヴァリスと主人公のタフがオーバーラップ この作者、書き方がまわりくどいです(笑)

  • 訳:酒井昭伸、原書名:TUF VOYAGING(Martin,George R.R.)
    禍つ星◆パンと魚◆守護者

  • 猫好きのお友達からお借りした本。「禍つ星」は生物兵器を満載した胚種船を主人公タフが手に入れる話。このタフがバカ丁寧で真っ正直な人間であり、何よりも飼い猫を大切にしている。ヘンテコな生物兵器が出てきたり(地獄の仔猫が笑える)、複数の競争相手が一人ずつ死んでいくのだが、その死に方も凝っている。「パンと魚」は宇宙船を手に入れたタフが船の修理のためある惑星に寄った話。人口爆発に悩むその星は、事態打開のためにタフの船を奪おうとする。結局解決策を授けてタフが逃げおおせるのだが、それだけ技術が発展して食糧問題を自力で解決できないってことあるのかな。「守護者」が一番面白かった。なんと猫がある惑星の救世主になるのだ。この話に出てくる生き物もヘンテコなのばかりで人間はやられっぱなし。自分たちは一番高等な生き物だと思い上がっている人類は、滅びても仕方ないと思うけどね。

  • これ、面白いなぁ。1000年前の生物兵器製造できちゃう全長30kmにも及ぶ軍艦をゲットした元商人タフが環境エンジニアリングと称し諸問題を解決していく。タフのキャラが魅力的。

  • 読み易いし毒も利いていて味のある連作集
    表紙   7点末弥 純   酒井 昭伸訳
    展開   7点1986年著作
    文章   7点
    内容 689点
    合計 710点

  • タフータフータフー

  • ジョージ・R・R・マーティンというと、ゲームでもファンタジー小説でもけっこう有名な「七王国の玉座」の人です。

    まだゲームの「七王国の玉座」もやったこともなく、小説「七王国の玉座」も読んだことがないのですが、わたし、この人、知ってます。
    創元推理文庫のSFシリーズからでていた「ワイルド・カード」シリーズのまとめ役の人ですね。

    「ワイルド・カード」を読んでいた頃は、ちょうど、「X-MEN」とかアメコミにはまっている頃((実は、今も読みたいと思っているのですが、小学館プロダクションがアメコミから手を引いてからは、物理的に無理なんですよねぇ…。JIVE高いし、売ってないし…))でして、この小説で読めるアメコミが、わたしは、めっちゃ好きだったのです。

    まあ、「ワイルド・カード」は、シェアワールドもので、いろんな人が書いていて、人によってできも違って、ジョージ・R・R・マーティンは、なん、盛り上がる話よりも、まとめのような話ばっかり書いていたと記憶していますが…。

    さて、今回の「タフの方舟」です。

    第1話は、どうやって、タフが方舟を手を手に入れたのかというお話でした。
    これを読んだときは、イマイチでした。
    なーんか、悪いヤツばっかりで、いやなかんじのお話なんですよ。
    それから、短編連作っていう感じなんですが、1話1話、章わけが何にもないんですね。わたしは、割と小刻みに切って本を読んでいく人なので、キリのいいところがない小説というのは、けっこう読みにくい…。
    うーん、30ページぐらいで1区切りあるのが読みやすいんですよ。

    なんとなく、先も読めてるし……。
    プロローグから、もっと、ホラーっぽい話を期待していたら、なんと、アクション映画だったという感じです……。

    タフの性格も、なんかつかみ所がない。

    と思って、2話目の「パンと魚」に進んだのですが、これは、メッチャ面白かったです。

    トリー・ミューンという姉御が、かっこいいんだ。これが。

    人口爆発を起こしている惑星。そこに、タフが行って、初仕事というお話です。
    どうも、あとがきを読むと、この惑星のお話が、メイン・ストリームで、1話とかは、あとから付け足しの話のようです。

    うーむ。こうやって、シリーズが書かれた順じゃなくて、時代順に並べられることって、よくあるんだけど、あんまりこれが成功しているとはいえないなぁ。

    成功してない例で悪いけど、

    「風の大陸」
    「エルリック・サーガ」
    「ポーの一族」

    なんかも、やっぱり、書かれた順で読んだ方がおもしろいと思うのです。

    「あのキャラクターの過去」とか、「あのキャラクターたちの出合い」だから、面白い話も、いきなりしらんキャラがでてきても、楽しめないのです。

    その点、レンズマンは、偉いなぁ。今までさりげなく(あれは全然さり気なくないか?)触れられていた過去が、詳しく語られていくというのは、楽しいです。

    なんか、関係ない話になってきたな(笑)

    えーと、タフは、ネコを飼っていて、そのネコたちが、けっこう無味乾燥なタフに彩りをあたえてくれていると思います。
    それから、タフは、なんか、悪辣で、無礼な人間みたいに書かれているのですが、実は、まあ、自分の良心に乗っ取って行動しているということで、けっこういい人のようです。

    ただし、いい人が、いつも正しい選択ができるとは限らないです…。
    特に、タフみたいに、メチャクチャな力を持ってしまっている場合は…。

    そのへんの議論は、「パンと魚」のなかで、トリー・ミューンとタフがやっています。
    まあ、今のところ、タフは、失敗なしなのかなぁ。このあたりは、まあ、疑問が残るところではありますが。
    素人だしね。メチャクチャな力が、思いもかけない悲劇を引き起こすことも、やっぱりあると思うんですよ。

    でも、そういうことをひっくるめて、それほどあまくわないけど、けっこう作者は、人間を信じているところがあるなぁと思います。

    ただし、これって、たくさんの人口を養えるようになったけど、本質的に、解決になってないんですよねぇ。

    まだ、続きがあるようなので、どうなるのか楽しみです。

    あと、トリー・ミューンが、どうなるかも、気になっています。
    はじめは、ネコを嫌っていた彼女が、虜になっていくところも、けっこうネコ好きには読ませるところです。

    ネコ好きに、悪い人はいないと思います。

  • 息子らも気に入っているSF
    (胚芽)船という形態ではないだろうけど
    近い将来にそれがあるとすれば
    兵器開発に使われちゃうんだろうな

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