光の王 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
3.57
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本棚登録 : 160
感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (527ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150115128

作品紹介・あらすじ

遙かな未来、人類は地球から遠く離れた惑星にインド神話さながらの世界を築いていた。地上の民衆は無知なまま原始的生活を送り、"天上都市"の不死となった"第一世代植民者"は科学技術を独占し、神として民衆を支配している。だが、シッダルタ、仏陀、サムなどの名で知られる男が、圧制下にある民衆を解放すべく、敢然として神々に戦いをいどんだ…たぐいまれな想像力で、SFと神話世界をみごとに融合した未来叙事詩。ヒューゴー賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 古代インド風味の豪華絢爛サイキックアクション。心に少年を住まわせている人であれば、神や羅刹が入り交じって超能力と剣で戦うシーンに興奮することうけあい。というかそれが肝の物語であり、書かれない箇所については読み手が好きなように埋めてさらにわくわくしたらいいよ、という本だろう。イラストなり外伝なり、探したらけっこう見つかりそう。

    神と呼ばれるさまざまな能力を持つ者たちの振る舞いがどうにもアメリカ人だったり(シッダルタが「アーメン」とか言うし!)、ゾンビの大軍が出てきてしまったり、インド風味にしつつとってもアメリカな話なのだけれど、とにかく豪華でカラフル。登場人物が多いし話が過去に飛ぶので、繰返し読める学生時代に出会っていたらもっと楽しめただろう。心の中の少年を召喚するのが骨な年になってしまったのが残念!

  • ヒンドゥーの神話の合間合間から顔をのぞかせるSFらしさにニヤリとさせられらる。
    人類の植民地惑星。植民の第一世代は新しい体への転生を繰り返し、やがて神となった。神々は天に都市を築き、地表の人間の科学技術発展に干渉し続けた。第一世代の一人である、サムとも仏陀とも知られる男は、神々による支配を否定し、反旗を翻した…。

    ヒンドゥーの神様について事前に少し知っておくとより楽しく読めるかな。

  • 名著と言われる作品なので期待を持って手に取った。
    SFの世界、新たな別世界の話というのはわかるんだけど、そこに融合されたインドの神々の話が私は苦手で、その神々の性格などを前提とした記述にはついていけない部分があった。
    まだ、聖書を読んだ方が読みやすいと思うレベルで、私の読解力が足りないのだと思う。

  • 応最後まで目を通したはずなのだがさっぱり頭に入ってこない話だった
    げーじゅつてき過ぎるのにもこまる
    そのうち読解力が上がったら読み返そう
    しかし読解力というのは年月経ったら上がるものでもない気がする

  • う、うーん パーツやイメージはおいしいけど、ストーリーがえらく追いにくかった・・・
    自分にはあまり合ってなかったかも。

  • 名作だと聞いたのと、あらすじが面白そうだったので読んでみました。
    だいたい、神様が出てくるような話は好きなのですが
    時代がどんどん飛ぶし、
    その時、その名前を誰が使っているのかを
    把握し、内容を理解するのが結構大変でした。
    それはそれで考えを繋ぎ合わせるのは別に良いのだけど。

    最後はそうなるよね、そりゃ、という感じ。
    私の理解が及んで無いだけかもしれませんが
    読んでいてワクワク感とか感じられなかったので
    私には合わなかったです。

  • ニール・ゲイマンの「アメリカン・ゴッズ」、
    光瀬龍の「百億の昼と千億の夜 」、
    高橋克彦の「総門谷」等と似たニオイを感じた。
    インド神話と SF、ファンタジー。
    やや衒学的とも言い得る物語の大きなうねりを堪能した。

    1968 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品。

  • 度肝を抜く設定や劇的なストーリーと色々あるが、とにかく人物が圧倒的に魅力的!
    実写化を一番見てみたい作品。アメリカあたりで100億ぐらいかけて映画化してくれないだろうか・・・絶対成功すると思うんだけどなぁ。

  • 遥かな未来、地球から遠く離れた植民惑星で、人類は古代インドさながらの世界を作り上げていた。第一世代植民者たちは肉体を更新することで事実上の不死を手に入れ、地球から持ち込んだ科学技術を独占して子孫である地上の民を未開の状態に留め置くことで、天上世界の「神」として君臨している。
    この社会構造に疑問を抱いた第一世代植民者の一人、シッダルタとも仏陀ともまたサムとも呼ばれるある男が、「神」の圧倒的優位を打ち砕いて人類全体の発展をもたらすべく、個性溢れる仲間たちとともに神への反旗を翻す。戦いの行方は、そしてサムの運命は如何に!?

    昨年読んだ短編集が実にスタイリッシュでカッコ良かったロジャー・ゼラズニイ。彼の最高傑作と言われる長編です。が、いきなりインド神話ですよ。この作品において、植民惑星をインド化しなければならなかった理由がどうしてもわからなかったんですけど(笑)ひょっとして、巷にあふれる「とにかく異世界を描きたいだけなのでコンセプトはSFでもファンタジーでもどっちでもいいんですぅ〜」的なふにゃけた作品なのか?と思いきや、良い意味で裏切られましたね。ちゃんとSFなんですよ、この作品。SFとしての背景と理屈付けをしっかりと構築して、そこから一歩も踏み外すこと無く、絢爛豪華でファンタジックな(でも奇妙に生々しい)新しい神話を作り上げることに成功しています。

    とは言っても、舞台となる世界が植民惑星の成れの果てであることや、第一世代植民者たちが神となった経緯などについて、作中で触れられているのはごく僅か。何よりも、登場人物がとにかくどいつもこいつもキャラ立ちが素晴らしく、SFとしての背景をことさら意識せずに個性的な登場人物たちの濃密な人間模様を堪能するだけでも、充分に面白いです。SF者のアンテナを立てている人なら、所々に顔を出す「SFらしさ」ににやりとさせられますが、そうでない人は純粋なインド風ファンタジーとしても楽しめる作品なんじゃないでしょうかね。
    結構分厚い本でして、深町眞理子氏の重厚で格調高い訳文とも相まって最初はちょっと取っ付きづらいんですが、冒頭の一章を頑張って読み進めば、そこから先は俄然勢いが出て面白くなります!ファンタジー好きにもおススメ。でも、バリバリのハードSF者にも是非読んで欲しいですねー。

  • 異世界を舞台に神のごとき超人たちが戦いを繰り広げる(解説より)、インド神話をモチーフとした絢爛豪華なスペクタクル巨編。無謀な反乱を企てる不屈の主人公サム、強大な力を持ち報われない恋をする死神ヤマなど、登場人物も実に格好よく魅力的。ハリウッドとかで映画化されないかなぁ(原作に忠実に…ね。)。惜しむらくは時系列が解りにくいこと。最初にクライマックス直前の出来事が書かれ、途中で物語の発端に戻るため、初読時は???となって始めから読み返しました。目次もないし。ここで挫折する人がいるかもしれないと思うと勿体無い。

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