宇宙戦争 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150115135

作品紹介・あらすじ

天空に赤く輝く神秘の星、火星。その表面で、ある夜、無数の爆発が観測された。それから6年後、イギリス各地に、夜空を切り裂いて緑色に輝く流星群が降りそそいだ。当初、隕石と思われた謎の物体のなかから、やがて驚くべき姿の生物と巨大なマシーンが出現!人々を焼きつくし、次々に村や街を破壊してゆく。その圧倒的な力の前に、人類はなすすべもなかった…SF史上に燦然と輝く不朽の名作、待望の新訳決定版登場。

感想・レビュー・書評

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  • 2016年1月19日読了。突然地球に飛来した円筒形の物体から現れた火星人の攻撃マシーンの威力に、なすすべなく侵略される地球だが・・・。オーソン・ウェルズによるラジオドラマが有名なH・G・ウェルズによるSFの古典。スピルバーグ映画を観たときはピンと来なかったが、1898年の作品が原作とは・・・。火星人の来襲に物見遊山気分の見物人、やがて巻き起こる惨劇による日常の崩壊と、状況を把握できない軍と避難民の大混乱などの描写が実にリアルというか、古くなくて「ありそう」な事態に感じる。荷馬車が行き交う牧歌的な20世紀初頭のイギリスの風景も楽しい。(崩壊するわけだが)火星人の侵略がいかに失敗したか?というオチと、コトが終結してからはじめて事態を知る人々の戸惑い、も面白い。SFの想像力って時空を超えるよなあ・・・。

  • 言わずも知れた名作。
    これを100年も前の人間が書いたとは到底思えない。
    確かに今見ると、少し古い印象はあるけど、それを、気にならなくさせる程のリアリティ。

    これのラジオ版を聞いた人が本当に火星人が攻めて来たと思ったなんて、話があるが納得出来る。

    登場人物もリアリティ満点で、やはり本当に世界滅亡の危機が来たら、映画によくあるヒーローなんて殆どいなく、この作品の登場人物達のような人の方がおおいだろう。

    それにしても、作品の中で巨大兵器やレーザーは実用化されて、空は飛べてないなんて、昔の人にとってそれを飛ぶと言うのは本当に夢のまた夢だと思っていたんだなぁと、改めて実感した。

  • SF初心者として名作から読みたいと『タイムマシン』に続いてH.G.ウェルズ著『宇宙戦争』に手を出してみた。

    『宇宙戦争』は原題を"THE WAR OF THE WORLDS"といい、イギリスを舞台に地球にきた火星人による侵略を主人公である"わたし"の主観で振り返る作品だ。ちなみに"わたし"については名前も含めほとんどの事が説明されない。

    物語は火星から円筒ロケットが発射された"その夜"にはじまる。それからイギリスは大混乱に陥る。一時は地球の環境に体が合わず動くこともできないと思われていた火星人は実はそれを克服するほどの文明を持っており、地球人の見たこともないような兵器で次々と地球人を殺していく。アリの巣を踏み潰すように殺されていく地球人を目の当たりにしたわたしは"地球人に支配された哀れな動物だけが知る感情を味わった"と書いている。

    主人公の心境を多く描かず事実(フィクションにこの言葉を使うのはおかしいが)だけを正確に書いてあるのでドキュメンタリーを読んでいるような錯覚を覚える。実際、この作品が舞台をアメリカに変えてラジオドラマ化された際に、アメリカ東部の人たちが現実のニュースと間違え集団パニックになる事件を引き起こしている。

    途中語り手がわたしの"弟"に変わり二人の女性と出会ったり、わたしも兵士や牧師補など面白い出会いもある。この物語の中の数少ない愛すべき登場人物たちだ。

    人類初の有人飛行に成功する半世紀も前、全て空想で地球への侵略という物語を書きあげたウェルズの功績は後々のSF作品への影響も含め大きいものなのではないだろうか。一度は読んでおきたい作品だ。

    最後になるが「はじめに」の中で大きなネタバレをしている件についてはくたばれ!と言いたい。




    <SF 1513>

  • 今から115年前に書かれた異星人による武力侵略を描くSFの古典作品。それ故に現在おいて話のディテール解釈が難解な部分や表現方法などを『スタートレック』シリーズの翻訳で有名な斉藤伯好による新訳によって絶妙なアレンジがなされテンポ良く読む事ができる2005年に刊行された新訳版。
    原作にある火星人の掃討兵器を地球に運ぶ侵攻用宇宙輸送艇である「シリンダー(筒)」という名称を、新たに「ロケット」と改称することでビジュアルイメージを容易にするなど、そのセンスは流石に手練れている。
    掃討型熱線や毒ガスといった無差別大量殺戮兵器の使用されるビジュアルは今日の戦争形態を先読みしたかのようなスペクタクルに富んだ描写は読むたびにウエルズの先見性が「予言」とも言え、幾度となく映像化される理由も充分に理解できる。

  • 原作の古臭さはいいとして、臨場感が感じられなかったのは原作、翻訳どちらが原因なのだろう?ストーリーも薄いきがするし、正直イマイチ。

  • クラーク氏を恨みます…
    はじめに をはじめに読むんじゃなかった・・・

    極限状態に陥った際人間はどういう行動を取れるのか?19世紀末に書かれたとは思えない迫力あるストーリーでしたが・・・ はじめにが・・・

  •  残りページが少ないというのに、急に何世代もかけて火星人に逆襲する計画が出てきて、続編があるのかと焦った(笑)

     火星人の凶悪さが目立つけど、このような天敵ができた時の人間の野生への回帰——自分の生存を最優先したり、そのために邪魔になる他の人間を傷つけたり、足手まといを容赦なく見捨てたり——が印象的だった。

  • <あらすじ>
    イギリスに火星人がやってくる。
    火星人の目的は地球人を食用に繁殖させること。火星人は地球人の血液を餌にするのです。

    火星人は地球人よりもずっと優秀な頭脳で作りあげたマシンを操り高熱のビームと毒ガスを駆使し、ロンドンを中心にイギリスの都市を破壊します。
    当然、地球人は抵抗しますが当時最強の英国軍隊ですら多大な犠牲を払ってマシン1機を倒すのがやっと。
    武器のレベルが1ケタ2ケタ違います。
    頭脳明晰な火星人にとって地球人を滅ぼすのは、あたかも地球人が小動物をひねり殺すのと同レベルで
    地球人には勝ちの目はない感じです。

    ように見えたが地球に来た火星人は突如全滅してしまう。
    火星人を滅ぼしたのは地球のウイルス。ウイルスのいない環境で育った火星人はウイルスへの耐性はもっておらず
    地球人ならまず命を落とさないようなレベルのウイルスの空気感染で、死んでしまいました。


    <感想>
    マシンがイギリスを破壊するシーンや地球人が火星人に吸血されるシーンなど
    えぐい場面でも非常に淡々とした描写だったのが個人的には残念。

    作中では発達度としては火星人>>地球人とされています。
    そんな進歩した火星人が最も原始的な存在、単細胞生物のウイルスに全滅させられてしまうという結末がなんとも痛快でした。
    「足元がお留守ですよ」というセリフを思い出しました。

  • 火星人、火星人のテクノロジー、人間との攻防戦、非常にリアルに描写されており、火星人の標本や武器の使用実験等、本当にあったことかと勘違いさせられるような言い回しに騙されてしまいました。

    読まないと人生8割損する本のリストに入る1冊かと思います。

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