マジック・キングダムで落ちぶれて (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
3.21
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本棚登録 : 159
感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150115265

作品紹介・あらすじ

未来の地球で人類は不老不死を達成した。すでに一世紀以上生きてきたジュールズは、ディズニー・ワールドのマジック・キングダムに住んで、スタッフとして働くという長年の夢をついに実現した。ともに働くガールフレンドのリルは、彼の15パーセントの歳で、ふたりは幸せな日々を送っている。だが、彼を思いもよらぬ事件が待ちうけていた…ディズニー・ワールドで働く不老不死のジュールズの冒険を描く、ユーモアSF。

感想・レビュー・書評

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  • クローンによる不死、評判に基づく仮想通貨ウッフィー、時代指定できるコールドスリープ
    SFとしてはなかなか面白いし、ディズニーワールド内での権力闘争という内容は斬新
    けど…文章がまあとても読みづらい(訳者のせいではなく原文のせいだろうけど)
    サイバーパンクである程度慣れているけど独自用語の使い方が分かりづらいし、後半になって世界の構成設定を小出しにされると展開的にもすっきりしない(これはワザとかもしれない)
    内容は人によって好き嫌いがはっきり出るような気がする。
    岡田斗司夫氏オススメSFの3冊に入っていたので読んでみたけど、他2冊の宇宙の戦士とタイタンの妖女だけでいい気がする

  • 岡田斗司夫推薦

  • 再読。



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • どこがユーモアSFなんやと言いたくなる作品
    表紙   6点水玉 蛍之丞   川副 智子訳
    展開   5点2003年著作
    文章   5点
    内容 456点
    合計 472点

  • 現代社会の行方をユーモラスに描き出しているSFです。

    この小説内で書かれる世界「不死に達した社会」では、生きることすなわち他人からどのような評価が得られるか?が最大の感心事になっています。

    その感心事を数値にして、交換可能にしているのが、作中で出てくる「ウッフィー」という単位。

    この「ウッフィー」なるものが、通貨の代わりとして、不死の世界で流通している。

    「ウッフィー」を得るための方法は1つだけ。それは、「他人から良い評価を受ける」こと。

    この、「良い評価を受ける」と「経済的に豊かになる」ところが、現在注目されつつある評価経済社会という概念にマッチしているのかな?と思いました。

    フェイスブックやツイッターに代表されるネットコミュティーでは、良い噂も悪い噂も、口コミとしていっきに広がります。

    ネット上で評判の「良い商品」には沢山の「イイね!」が押され、その評価がその商品自体の価値になっています。

    このイイね!が小説内ではウッフィーと表現されてるなと思いました。

    そして、僕たちの経済もこの「イイね!」に左右されつつあります。

    例えば、美味しいランチをガールフレンドと楽しむ時。
    また、面白い新作映画を映画館で見たくなった時。
    僕達はほぼ、インターネットにアクセスして、その店や映画の評判をチェックするはずです。

    そして、それぞれに付いている評判が僕たちの行動を左右します。
    「なんかこの店、美味しそう(不味そう)」
    「なんかこの映画、面白そう(つまらなそう)」

    この行動だけとれば、ネット社会が無かった時から普通に存在していたと思います。
    だけど、現在のネット社会の特徴のひとつに「知識の再配分」がとても容易になっている点がぜんぜん違います

    ネット社会が現れる以前でも、お店や映画の評判は情報雑誌のレビューや友だちの口コミから、「良い商品」の情報は得られていたけど、ネット社会と比べると、情報の伝達という面からは「スピード」が格段に早くなったし「コスト」も限りなくゼロに近くなっていく。

    この「知識の再配分」が容易になっている社会での、「正しい情報」とは、「その他大勢が支持するもの」と同義になっていきます。

    集合知としての評判が良い、となると、その評価はリアル社会でも、おおむね正しい評価として認知されつつあります。

    ということは、現在の社会でも「イイね!」という評判が、経済を動かしていくことは容易に想像することができます。

    このようにその他大勢からの評価が絶対の価値を置く社会の行先を、この小説ではユーモアを交えながら教えてくれています。

    登場人物たちは、評価を得られるか、得られないかで右往左往しています。

    そのドタバタ加減が、ブラックユーモアのように僕につきつけられているのも、「評価」を気にする社会経済にどっぷり浸かった、僕自身が笑われているように感じているからかもしれません。

  • 105 桜上水ブコフ

  • 文体、設定ともに面白かった。
    壮大なSF設定の世界ながら、話のストーリーはディズニーランドの内紛。不死になっても人は同じ。

  • ”ウッフィー”の話題に関連して読んだのですが、なんだか気分爽快な終わり方ではないし、個人的に、もやもやした気分となりました。

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