ハイブリッド―新種― (ハヤカワ文庫SF ネアンデルタール・パララックス)

  • 早川書房 (2005年10月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784150115357

みんなの感想まとめ

異なる種族が交流する中で描かれる恋愛や文化の違いが魅力的な作品で、特にネアンデルタールと現代人の関係が中心に展開されます。物語は、異次元宇宙のつながりを背景にしながらも、個々の生活様式や感情の交流に焦...

感想・レビュー・書評

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  • 一巻の、ネアンデルタールの「現代人」に勝る驚きと興奮はないけど、ここまで来たら見届けないと。
    だんだん、根本的に違う種族の交流、ではなくて三角関係や文化の違いやDVに悩む女性の恋愛小説になりつつある。そんなに感情を共有できちゃっていいの?実際に読むまでこのシリーズは、細菌の話だと思いこんでた(ハイブリッドの字に引っ張られてる)。

    頻繁にお互いの世界を行き来できて、ほとんどの人が互いの種族を尊重しあい友好を育むことのできる、割と平和的な結末だった。これが現実だったら、出入国の手続きやグリクシン側の差別と偏見、劣等感などであちらの世界が破壊される悲しい成り行きになりそうだけど。

    「複数のメガネ」「中国のお茶の価格」「婚姻無効宣言」など、グリクシンの論理的でない文化として書かれているものは、キリスト教と英語圏文化の面白さで、著者の想像力もここまでか、と思う部分もあるけど、四万年ぶりの磁気の逆転と「大躍進」の謎、人類の「神」を見る脳の働き、ネアンデルタールとホモサピエンスの子供とDNA操作など、スケールが大きくて豊かな発想に驚いてばかり。ポンターとメアリーとバンドラの結婚式も含めて、全てがうまく収束した話になった。章の最初に挟まれる宗教的な声明を、最後まで読んだ今、もう一度読み直してみようと思う。

  • ネアンデルタール3部作の末尾を飾る…とおもいきや、うーん。
    前半から中盤、ポンターとメアの結婚や子作りについての話、ネアンデルタール社会の家族構成にたいし嫉妬に悩むメア、去勢されたコーネリアスの葛藤からの心理変化、あたりの話は過去2作同様面白いのだけど。

    ジョックが悪だくみしだすあたりから、なんだかこの物語にそぐわない展開になってしまってるように感じる。クロマニヨンたる我々のおろかさを皮肉る内容自体はともかくも、暴力的な中身や語り口が急にアップリズムになってくるあたり、どうもせかされているように感じて落ち着かない。あげく皮肉にもほどがあるフェニミズム展開(西太后やエカチェリーナはどやねん!)。

    あれあれあれ?と思ってたら、今度は前作から張ってきた地軸逆転伏線の回収が、なんだかこれもザツい扱い。素材はいいが、あのページ数で扱うのは荒っぽすぎると思うのだが…。

    オーラスのオチは、こんだけデカい話でこう落とすか!と落語のサゲ的で良かったが。
    期待が大きすぎただけに若干消化不良。それでも十分傑作ではある。

  • なかなか面白かったですよ。
    異次元宇宙が繋がるという大きな背景を持つにもかかわらず、主題がネアンデルタールの男性と人類女性の恋であり、その結果描かれる範囲も個人個人の範疇に限定されると言う物足りなさは感じますが。しかしその分、それぞれの生活様式の差が克明に描かれたとも言えそうです。特にネアンデルタールの驚くべき婚姻形式などは、まあ良くこんな状況を生み出すなと感心してしまいます。
    一方で、この物語に仕掛けられたもう一つの天変地異。これは見事に不作でしたね。かなり早い段階から、バックグラウンドでチラチラ見せておいて、最後にドバーっと言う意図でしょうけど、なんだか中途半端。いっそ綺麗に削除した方がスッキリしたのにと残念です。最も、さほどのボリュームではないので本筋には影響してませんけどね
    何れにせよ、こんな荒唐無稽の似非科学をちゃんと書いてくれる作家さんは少なく、やはりソウヤーさんには益々頑張って欲しいですね

  • 分厚い3部作の2部、読み易いが設定に無理がある
    表紙   5点岩郷 重力   内田 昌之訳
    展開   6点2003年著作
    文章   6点
    内容 715点
    合計 732点

  • テーマは楽しかったが、どうしても女主人公に寄り添うことができなかった。

  • 三部作の中では一番良かった

  • 著者は、ホモサピエンスは宗教を持ち、ネアンデルタールは宗教をもたない。
    これは、脳の構造の違いから生まれたもので、
    ホモサピエンスの不完全さを、宗教的な概念で補完するとしている。

    サイエンスフィクションでありながら、人間を深く考えさせられる作品だ。

    面白い!

  • SFに絡めた宗教批難?の内容で、3部にまでストーリーを薄める必要なし!
    途中でネタバレしてるし、最期もなんか…。

  • 後書きで、
    脳の特定部位を刺激すると、「幽体離脱」が起きる。側頭葉上部「角回」

  •  ③
     というわけで最終回。
     ネアンデルタールの社会とか、裁判(好きだね、ソウヤー)とか、いろいろあって、めでたしなんだけど、オチもついたようで・・。
     こういうオチはとても好き。

  • そういえば最近KFC行ってないな…

  • 2月3日開始
    2月8日読了

     ネアンデルタール・パラドックス第3弾にして完結編。タイトルからてっきりポンターとメアリの子供の話が軸になるかなと思ったが、外れ。そこまで行く過程で終了。十分面白かったけどね。前作では存在感のなかったジョック・クリーガーがようやく本性を現したけど、最後あっけなかったな。そこで巻き添えを食って死んだキャラクターがいたけど、あそこで殺す必要ないと思うんだけどねえ。そこが一番ひっかかる。

     3部作通して読むと、やはりネアンデルタールの社会があまりにも理想社会過ぎるのが気になるところ。まあ、コンパニオンで監視され、遺伝子プールの浄化等、全体主義社会ではないかという突っ込みはあるんだけれど。

     この作品以降、ソウヤーの翻訳が出ていないのが気がかり。向こうで新作は何作か出てるんだけどねえ。

  • 分厚いハードSFだけれど、一気3巻まとめて一気読みしました。

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