本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784150116064
みんなの感想まとめ
恋愛とSFが融合した物語で、少女とアンドロイドの甘美な恋愛を描いています。王道のストーリー展開ながら、安心して楽しめる作品で、主人公の心理描写や二人の関係性が丁寧に表現されています。恋愛小説に苦手意識...
感想・レビュー・書評
-
SF。恋愛。
少女とアンドロイドの恋愛小説。
ストーリー的には特筆することもないような、王道の展開。
だからこそ安心して楽しめる。
主人公の心理描写や、主人公とアンドロイドの甘々な描写は、とても丁寧で、著者の表現力を堪能できるかも。
恋愛小説は苦手で、突飛なストーリーを好む自分にとっては、苦手なジャンルではあるが、それでも十分に楽しめた良作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タニス・リーを読んでいると、世間に逆らって魔女狩られ、火炙られるのはしょっちゅうよ、という気分で、ある種エリート目線から美や愛に無理解な愚民大衆を見下せるのですが、本作のジェーンの猛進ぶりは読者もはらはらさせる。「ちょっと待ちなさい」と焦りつつ……実のところジェーンの性格は人としてかなり常軌を逸しており、シルヴァーもまた機械として不良品であります。それで「人と機械」のSF亜種のように扱うのは不当かと思います。正統な、恋と魔法の物語です。
-
恋愛小説だが、壮絶な母娘の物語でもある。
この母に対抗していくジェーンも実は芯が強いような。 -
ラストはなんだかんだ泣いた
-
人間だけどロボットだった私が惹かれたロボットは、ロボットとは思えないロボットだった。
確かにジェーンは短絡的で賢いとは言えないけれど、彼女の行動を幼稚なものであると決めつけ、自らを良き母であると思い込んでいるお母さんがとても悲しい。 -
魅惑的なロボット、シルヴァーに一目ぼれした少女が、自分の置かれていた状況全てを棄ててロボットとの愛に生き抜いた物語。
それまでは偉大な母親の庇護の下、何不自由ない裕福な暮らしをしていました彼女が、なにもかもを棄てて母親の支配から抜け出し、スラム街でシルヴァーとの暮らしを始めるという展開。
女手一つでジェーンを育て上げた母親はかなりのグレートマザー。母親に従順だったジェーンが初めて逆らったきっかけが、シルヴァーでした。
支配する母と自立しゆく娘という難しい関係をベースに、思春期の少女が恋に目覚めて親の庇護から抜け出すという流れがダイナミックに描かれます。
十代の頃に読んだら、かなり心引きずられる恋人たちの純愛物語だったと思いますが、実際読んでみると、ヒロインの一目ぼれからのロボットへの入れ込みっぷりと、自分の意志を通すためにエキセントリックに大人をかき回す劇画調の大立ち回りが気になりました。
未成年でありながら、シルヴァーの正式な所有者から半ば強引に自分のものにした経緯もあり、周りに迷惑をかけまくっています。お嬢のわがままをかなり発動しているといったところ。
また、シルヴァーを愛するあまりですが、彼の機械であるという本質は尊重せずに、人間としてのふるまいを求める彼女は、言い直せば自己満足の愛を押し付けているようにも思えます。
それでも、そうした彼女の一途な願いが不思議な作用を及ぼし、シルバーも次第に真実の愛を知っていくという流れ。また大きすぎる母親の影響力から必死に逃れて自立の道を選んだヒロインの行動力がなければ、そもそもこの物語は起こりませんでした。
多分に人間らしいシルヴァーですが、製造されて3年しかたっていない経験の浅いマニュアル頼りのロボット。そしてヒロインは母親の巨額なお小遣いでやりくりしていた世間知らずの16歳のお嬢様。二人きりでひっそりと生きていこうとしても、どうしても社会の影響を受けずにいられません。
そもそもロボットはメンテナンスに莫大な費用が掛かるのではないでしょうか。動力は電力でも原子力でもなさそうですが、なにも摂取しなくても駆動するわけではないと思いますが。気になるところです。
交霊実験のシーンがありましたが、どんなものがよくわかりませんでした。黒魔術的なこっくりさんのようなものでしょうか?
ロボットとのやり取りは恋人同士の甘いものですが、それ以外の人間同士の交流は逆にギスギスしており、落ち着きません。あえて対照的な書き方をしているのかもしれません。
ジェーンはかなりひっかきまわしヒロインで、共感するのは難しかったのですが、彼女の友人クローヴィスの描写が魅力的。
辛口の感想になってしまいましたが、泣ける甘い恋愛ものを探している人にはお勧め。
この作品発刊後、長い年月を経て続編が出たようなので、そちらも読んでみようと思います。 -
-
あらすじと表紙に惹かれて購入したも、ずいぶん積読していた…やっと読了しました。最高。名作。沁み渡るようだった。泣き虫の甘やかされて育って自分の意見もほとんどない女の子ジェーン。彼女が恋に落ちたのは、銀色の肌をした美しい顔と歌声をもつロボットでした。
恋を通してジェーンが成長する様や、自分で考えて行動するようになるのがいい。それに母から作られた姿じゃない、ありのままの自分の姿になっていくのが。シルヴァーはもうほんとに神秘的で魅力的だった…。彼とジェーンが貧乏暮らしする描写はすごくうっとりできるわ…。ラスト付近は気がついたら泣いていました。 -
話が進むにつれて人間らしくなっていくロボットの彼。
しかし結局人間としての厚みはなくて、人間が「こうありたい」と思うような、理想的で都合のよい存在でしかなかったと思う。
二次元キャラクター的にキュンとするのはいいけど、感情移入はできない。
ヒロインはじめ登場人物も、特に日本人の感覚からするとついていけない人ばかりだった。
箱入り娘が次第に大人になっていく過程のほうは、まだ説得力があった。 -
裕福な家で、何不自由ない生活を送ってきた少女ジェーン。
彼女が初めて恋をしたのは、銀の肌をしたロボットだった。
…というお話。
世界観的にはSFに分類されると思いますが、
少女とロボットの恋が焦点のお話なので、ファンタジーに分類してます。
主人公の手記という形をとった小説なのですが、
中盤までの主人公が情緒不安定すぎてちょっと感情移入しにくかったかな…。
また、著者の癖なのか、文章に遠回しな表現が多くて理解しにくいところも。
ただ、その欠点を補って余りある感動的な結末が待ってました。
最終章はジェーンと一緒に泣いてしまいそうでした。
私は表紙を見ずに買ってカバーをつけっぱなしだったので
カバーが現代的なイラストだと初めて知りました。
私のイメージと合っていたかといえばNOですが、
心を許し合った2人の姿を描いた素敵な絵だと思います。 -
うーん。主人公の女の子がイラっとする性格で、全然感情移入できずに終わった。
-
とても大好きな小説です。やはり人間とロボットの恋愛モノは最高によいです。うっとりします。ラストはぼろぼろ泣きました。私のバイブルです。
-
十代の頃に読みたかった……。
-
この本には少女に必要なものがぎっしり詰まってる気がする。十代の多感な時期にこそ読みたかったとつよく思うので、その世代の方にオススメします。
言いたいこと感じたことを訳者の井辻さんが全部書いて下さってるので何も書くことが残ってない。作中の母娘問題って普遍的にありふれているからこそ厄介で怖いんだよなぁとしみじみ。 -
私はSFがあまり得意ではありません。ロボット(AI?)ものもあまり興味はなかったです。砂糖好きというわけでもございません。ですが。はまりました、どっぷりと。
人間の女の子がロボットの青年に恋をしたら待っているのは当然のように、悲しい結末です。それでも先を読まずにいられなかった。この幸せが続きますようにと願わないではいられなかった話でした。「あれ…?」と思うところがなかったとは言いませんが、シルヴァーはやっぱり彼女のことをすきだったんだなあ、と。特別な想いを彼は持ってしまっていたんだなあ、と切なくなりました。しょっぱいです。 -
一気読みしてしまった。面白くて、読みやすい。
ロボットに恋をしてしまった16歳の女の子。最強の母親の庇護のもとでぬくぬく育ち、行動力のカケラもなかった少女が、熱にうかされたか生まれ変わったかのように大胆な行動に出るさまは、まさに恋のなせるワザ。この行動力は身に憶えあり…(笑)。また、頼りになる理想の彼氏、始終穏やかで淡々と冷静なシルヴァーとの対比がおもしろい。
脇役たちもツワモノ曲者揃い。みんなそれぞれ問題児。
SF…ではないな。コンピューターの描写など、いかにも昔の未来像。でも独特の雰囲気は嫌いじゃない。煌びやかな街と、ゴミゴミした未来のスラム。
意外なことを伏線にしてあった。またラストシーン、できすぎ?いやいや、これはもしや…⁈と読みながらジェーンと一緒に涙のシーン。 -
幻想めいていて、現実的、でもやっぱりファンタジー。
惚れっぽいマザコン主人公が最初は苦手で、読んでいて苛々しました。でもよく考えれば実際の16歳というのは、このように誠意も善意もなく、物事をまっすぐにしか捉えられないのかった時期でもあるかもしれません。
後半の自立しようと頑張る主人公とシルヴァーが微笑ましかったです。
この本が好きな人におすすめの本
タニス・リーの作品
本棚登録 :
感想 :
