火星の長城 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-3 レヴェレーション・スペース 1)

  • 早川書房
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本棚登録 : 114
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150116309

作品紹介・あらすじ

23世紀初頭、火星表面に建造された巨大な大気のダム"長城"内に居留する連接脳派は、地球に残った保守的な人類と対立を深めていた。長城に赴き、和平交渉を進めていたクラバインは連接脳派のガリアナと心を通わせるようになるが、奸計に陥り、同胞の保守派による攻撃を受けてしまう。殲滅の危機が迫るなか、彼らが行なった決断とは!?赤い惑星での壮絶なる攻防戦を描く表題作ほか、5篇を収録する宇宙史作品集・第1巻。

感想・レビュー・書評

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  • 5篇の短編集。読むのに時間かかった。。。

    ○火星の長城
    主人公が戦争に巻き込まれて負傷し、脳にインプラントを入れて連結脳派になる話。
    つまりは個人を持ちながら、集合知にたやすくアクセスできるようになるようなものなのかな?

    ○氷河
    登場人物は前回から引き続き。
    訪れた星で過去に起こった事件について推理する展開。

    ○エウロパのスパイ
    スパイと言うよりは運び屋?

    ○ウェザ-
    個人的にはこの話が一番気に入りました。
    海賊船に襲われて、そこから一人の捕虜を救出。
    その娘と信頼関係を築きつつ話を勧めていく。

    この後日談とかが読みたい。

    ○ダイヤモンドの犬
    時間内に高度な数学問題を解くことで階を上がれる謎の塔に挑む話。
    序盤にやられた人たちの役割は何だったんだろうか。

    最後の展開は物語として良かったです。

  • ヒトは、どこまでヒトなのか。ヒトとしての、個人としてのアイデンティティとは。
    そしてその、アイデンティティとは、という問いの中で生まれる「愛」は、私たちが今知覚している愛と、同じ感情なのだろうか。

  • 啓示空間を読んでいない人には入門書みたいなもの
    表紙   6点鷲尾 直広    中原 尚哉訳
    展開   6点2002・2006年著作
    文章   6点
    内容 650点
    合計 668点

  •  独自の未来史世界が構築されている短編集。
     なかなかハードな世界が描かれている。脳を保管するために機械を埋め込むという話はよくあるが、それをネットワークを介して結合して、ある種の集合意識化しているという発想が気にいった。その他にもいろいろな人々が出てくるが、やはり、タイトルになっている「火星の長城」およびその直接の続編である「氷河」がいい。続編に期待したい。
     「ダイヤモンドの犬」はSF的なベースの上に恐怖を紡ぎ出している中篇。むしろ、スプラッタに近い。途中から想像力を発揮するのを脳が拒否してしまった。もし、この話が本書のはじめに掲載されていたら、きっと読むことはなかっただろう。

  • 短編集のようだが、連接脳派やウルトラ属が各作品に登場し微妙に繋がっているみたい。
    作品としては「ウェザー」が中々良かったかな。
    最後の「ダイヤモンドの犬」は映画のCUBEに似すぎていたな。
    *後で訳者の解説を読んだらCUBEを連想する方もいらっしゃるでしょうって書いてあったw

  • レナルズいいよ。
    ノリはラノベ、中身はハードSF。
    「啓示空間」「カズム・シティ」とアホほど分厚い本だったが、さくさく読めた。
    それらと同じ世界の短編集。
    短編が5本入ってます。

    これ、アニメでやったら、すごくおもしろそうな世界観なんだけどなー。
    ベタなところで、押井守とか、GAINAX。GONZOとかサンライズでもよさげ。
    とにかく、メカメカしたものが上手そうなところ。
    ウルトラ属とかアニメで見たいなー。

  • これで何回目だろうか?このアイデア。<br>
    地面に穴が開いていて、実はそれが論理素子で、超低速コンピュータでした。ひょっとすると意思を持った存在かもしれませんって奴。<br>
    僕が覚えている最古のものは、山田正紀の「崑崙遊撃隊」なんだけれども、どうだろう?

  • この人は長編より短編、中篇のほうがおもしろい、かも。

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