火星の長城 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-3 レヴェレーション・スペース 1)
- 早川書房 (2007年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150116309
作品紹介・あらすじ
23世紀初頭、火星表面に建造された巨大な大気のダム"長城"内に居留する連接脳派は、地球に残った保守的な人類と対立を深めていた。長城に赴き、和平交渉を進めていたクラバインは連接脳派のガリアナと心を通わせるようになるが、奸計に陥り、同胞の保守派による攻撃を受けてしまう。殲滅の危機が迫るなか、彼らが行なった決断とは!?赤い惑星での壮絶なる攻防戦を描く表題作ほか、5篇を収録する宇宙史作品集・第1巻。
感想・レビュー・書評
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5篇の短編集。読むのに時間かかった。。。
○火星の長城
主人公が戦争に巻き込まれて負傷し、脳にインプラントを入れて連結脳派になる話。
つまりは個人を持ちながら、集合知にたやすくアクセスできるようになるようなものなのかな?
○氷河
登場人物は前回から引き続き。
訪れた星で過去に起こった事件について推理する展開。
○エウロパのスパイ
スパイと言うよりは運び屋?
○ウェザ-
個人的にはこの話が一番気に入りました。
海賊船に襲われて、そこから一人の捕虜を救出。
その娘と信頼関係を築きつつ話を勧めていく。
この後日談とかが読みたい。
○ダイヤモンドの犬
時間内に高度な数学問題を解くことで階を上がれる謎の塔に挑む話。
序盤にやられた人たちの役割は何だったんだろうか。
最後の展開は物語として良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒトは、どこまでヒトなのか。ヒトとしての、個人としてのアイデンティティとは。
そしてその、アイデンティティとは、という問いの中で生まれる「愛」は、私たちが今知覚している愛と、同じ感情なのだろうか。
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啓示空間を読んでいない人には入門書みたいなもの
表紙 6点鷲尾 直広 中原 尚哉訳
展開 6点2002・2006年著作
文章 6点
内容 650点
合計 668点 -
短編集のようだが、連接脳派やウルトラ属が各作品に登場し微妙に繋がっているみたい。
作品としては「ウェザー」が中々良かったかな。
最後の「ダイヤモンドの犬」は映画のCUBEに似すぎていたな。
*後で訳者の解説を読んだらCUBEを連想する方もいらっしゃるでしょうって書いてあったw -
レナルズいいよ。
ノリはラノベ、中身はハードSF。
「啓示空間」「カズム・シティ」とアホほど分厚い本だったが、さくさく読めた。
それらと同じ世界の短編集。
短編が5本入ってます。
これ、アニメでやったら、すごくおもしろそうな世界観なんだけどなー。
ベタなところで、押井守とか、GAINAX。GONZOとかサンライズでもよさげ。
とにかく、メカメカしたものが上手そうなところ。
ウルトラ属とかアニメで見たいなー。 -
これで何回目だろうか?このアイデア。<br>
地面に穴が開いていて、実はそれが論理素子で、超低速コンピュータでした。ひょっとすると意思を持った存在かもしれませんって奴。<br>
僕が覚えている最古のものは、山田正紀の「崑崙遊撃隊」なんだけれども、どうだろう? -
この人は長編より短編、中篇のほうがおもしろい、かも。