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- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150116514
感想・レビュー・書評
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誰もが一度は夢見る超能力―――「瞬間移動(テレポーテーション)」。本書は、そんな夢のような力を持った一人の少年の物語・・・なのだが、(少なくとも上巻では、)夢も希望もワクワクもあったものではない。
日常的に父親に虐待されている主人公のデイヴィッド。ある日、自宅でいつものように父親の暴行が始まろうとし、逃れようとしたその時―――彼の体は遠く離れた図書館に移動していた。この出来事をきっかけに、自分自身に"テレポーテーション"能力が備わっていることを知り、この能力を使って今の惨めな生活から抜け出そうとするが・・・。
「夢のような能力を得たとしても、何もかもが上手く行く訳ではない。」厳しい現実を生々しく描いていると言えなくもないが、あまりにも面白味がなさ過ぎる。普通の少年が"超能力"を得たとしても、やる事なす事この程度、というのも理解できるが・・・理解は出来ても、そんな内容をダラダラと描いたような作品を、面白い作品と評することはできない。(勿論、見せ方によっては面白い作品にもなるのだが、少なくとも本作(本巻)はそれには当てはまらない。)
さて、これから下巻を読み始めるのだが、ここからワクワクさせてくれるような展開を見せてくれるのだろうか。ラストで、物語が大きく動き出しそうな展開があったので、下巻は少し期待できるかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示