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Amazon.co.jp ・本 (335ページ) / ISBN・EAN: 9784150116552
みんなの感想まとめ
多様なテーマを持つ短編集は、読者に新たな視点や驚きを提供します。表題作を含む複数の作品は、フィリップ・K・ディックの独特な世界観を反映しており、特に『妖精の王』や『ヤンシーにならえ』、『小さな黒い箱』...
感想・レビュー・書評
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《目次》
・ はじめに
・ まえがき
・ 「ゴールデン・マン」
・ 「リータン・マッチ」
・ 「妖精の王」
・ 「ヤンシーにならえ」
・ 「ふとした表紙に」
・ 「小さな黒い箱」
・ 「融通のきかない機械」
・ 作品メモ
・ ネクスト・チャンス――ディック原作最新映画をめぐって/高橋良平詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和59年の大晦日に買ったというメモが残っているので、サンリオSF文庫の新刊として出た直後に買ったようだ。「ゴールデン・マン」だけはおぼろげに覚えていた。「小さな黒い箱」が「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」に使われたことは、読んですぐに分かったが、「ヤンシーにならえ」が「最後から二番目の真実」の元になったことは、「作品メモ」を読むまで思い出せなかった。「融通のきかない機械」も、他の作品で使われていたような気がする。マーク・ハースト編。1984年12月30日発行。定価520円。
収録作品:「はじめに」(マーク・ハースト、朝倉久志訳)、「まえがき」(フィリップ・K・ディック、浅倉久志訳)、「ゴールデン・マン」(友枝康子訳)、「リターン・マッチ」(友枝康子訳)、「妖精の王」(山形叶子訳)、「ヤンシーにならえ」(小川隆訳)、「ふとした表紙に」(小川隆訳)、「小さな黒い箱」(朝倉久志訳)、「融通のきかない機械」(剛田武訳)、「作品メモ」(フィリップ・K・ディック、朝倉久志訳)、「現代文学としてのディック」(日野啓三) -
映画”Next” の原作
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とにかくまえがきが素晴らしい。
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表題作の『ゴールデン・マン』を基にした映画「ネクスト」を観ていたので、原作も読んでみようと思い購入した。
ちなみに映画版のレビューもブクログで書いているが、一言で言うとつまらなくて飛ばし飛ばし観た。
そして今回原作を読んでみて、内容がまっっったく違うので驚いた。
原作をそのまま映画化した方が絶対面白いものになっただろうに。
個人的に楽しめたのは、『妖精の王』『ヤンシーにならえ』『小さな黒い箱』の三作品。
『妖精の王』は、ディック本人があとがきで述べている通り、SFではなくファンタジーの短編。ディックってこんなのも書けたんだ……と純粋にびっくり。
『小さな黒い箱』は、ディックの代表作である『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の基となった作品で、これを読むと久しぶりに電気羊を読みたくなった。
全体的に充実した短編集。 -
数十年振り?に読み返してみたけど、やっぱり面白い。荒唐無稽な内容でも頭の中に映像が浮かぶので、グイグイ読めてしまう。これは訳が上手いのか?それとも単に相性の問題?他の作品もまた久々に読み返したくなる。それにしても表題作が原作?原案だという映画はちょっと違い過ぎ。一番重要な骨子が使われてないってどうなの?と思う。
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映画「NEXT」の原作をはじめ、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」「最後から二番目の真実」といった長編作の着想元となった作品を含む全7編を収録。
著者の作品を語るにあたって、マーク・ハースト氏が冒頭で次のように述べてます。
「彼の小説の登場人物は、午前四時ごろに近くの<セブン・イレブン>で出会うような人たちだ。しかし、彼らのみにしばしば起こる出来事は、ゴキブリの身にさえ起こってほしくないような種類のものだ。」
この表現が言い得て妙だなぁと感心。
彼の作品で起こる出来事は、確かに途方もないことばかりなんですが、なぜか現実との近さを感じるのです。どこかで形は違えど、同じような類いの出来事が発生しそうな。
だから、読中はいつも不安な気持ちになるんですよね…まるで、踏みしめる地面がいきなり大穴をあけたような…
そんな平衡感覚が失われる作品は本書でも健在。
楽しめたのは、「妖精の王」「ヤンシーにならえ」「小さな黒い箱」「融通のきかない機械」あたり。
特に、「ヤンシーにならえ」と「小さな黒い箱」は、長編小説の礎になった(前者が「最後から二番目の真実」で、後者が「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」)だけあって、着想がユニークでした。次は未読の「最後から二番目の真実」を読んでみようかな。
ちなみに、著者自身が「まえがき」と「作品メモ」で、彼の考え方や作品への思いを語ってくれるので、かなりおすすめです。むしろ、これだけでも読む価値があるといっていいほどかと。 -
「ゴールデン・マン」
「リターン・マッチ」
「妖精の王」
「ヤンシーにならえ」
「ふとした表紙に」
「小さな黒い箱」
「融通のきかない機械」
「ゴールデン・マン」以外は初読。
どれもこれも面白い作品ではあったが、「妖精の王」は何やら他とは違った味わいを感じた。
「リターン・マッチ」は映像化すると、また上のステージに昇華しそうな作品。 -
過去に読んでいた・・・でもディックの作品は面白い
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表題作が一番好き。反射を能力として活用しているところが新しいし、女たちが彼を助けることが計算に入っているのもいい。半世紀くらい前の作品とは思えない。その他「小さな黒い箱」が好き。
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短編集。
これに収録されている「妖精の王」という作品を、ディズニーがアニメ化ずるというのを数年前にきいたので、読んでみました。
ほかに収録されてるのはSFなんだけど、これだけファンタジーなのよね。
で、「妖精の王」を読んだのですが、このままだとなんか暗くて読後感もよくないし、あ~んまりディズニーアニメには向かなさそうな気がします。
たぶん、「プリンセウと魔法のキス」みたいに、『普通の人が突然、妖精の王になる』というアイデアだけうただいた、全然違う話しにするんじゃないかと思われます。
てか、すでにこの企画が頓挫している気もしないでもない。
続報を聞かないし…。
他に収録されている短編は、なんかどれも最初、世界観がつかめず何が何だかわからなくて、それがなんとなく飲み込めてきて、おもしろくなってきたな…って思った頃に、さらっと終っちゃうんだよね。
その後、どうなるの?ってところで…。
それが良くもあり、悪くもあるかんじです。 -
50ページに満たない短い話を集めた短編集だけどどれも面白い。
私が好きなのは「ヤンシーにならえ」と「小さな黒い箱」
「ヤンシーにならえ」
ジョン・ヤンシーは国民の誰よりも愛されて、崇拝される男だった。
テレビで毎日放送される彼のおしゃべりには誰もが聞きいり、共感する。
猫より犬のほうがよい、砂糖を少しまぶさなければグレープフルーツは酸っぱすぎる、早起きはいいことだ……。
人々はヤンシー真似をしたがり、いつしかヤンシーのクローンになってしまう。
しかしヤンシーの演説の裏にはある思惑があり……。
皆が共感して自分の指針にしたがるメッセージに説得力があるのは、その言葉が正しいからではない。
ただ皆が誰かに決めて欲しい・言われたい言葉だからなのだ。
でも人々は誰かの言う自分に都合のいい言葉を「正しい言葉」だと思いたがり、その通りに生きていく。
自分がしたいことを、誰かの「こうすることは良いことだ」って言葉で裏付けされないと出来ない。人間はか弱いなぁと思う。
「小さな黒い箱」
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の中でも印象的だったアイテム<共感ボックス>がメインのストーリー。
共感ボックスとは、取っ手を握ったものが教祖であるマーサーという老人に<共感>し、彼の感じた痛みや苦しみを同じように味わうことができるという道具。
世界中の教徒が同時に共感ボックスを利用することで、マーサーの痛みを共に味わうことができる。
痛みは共感ボックスを使った人の肉体にも直接影響し、マーサーが重傷を負った時には教徒たちもみんな重傷を負うことになる。
その危険性から共感ボックスの使用は禁じられてしまうが、法律に違反してまで痛みを得ようとする。
だけど、映画やジェットコースターなどであえて恐怖体験を得ようとする私たちの娯楽を考えると、マーサー教徒が共感ボックスを欲しがるのも不思議じゃない。
肉体の痛み・心の痛みを感じなくても生きられる世の中では、痛みを感じることこそが「生きる」ことを体感できる最高の贅沢になるのかもしれない。 -
「妖精の王」からの後半5編がお気に入りです。
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短編集。
表題のゴールデン・マンは映画になったそうだが、金色じゃないって何それもう別物?
どれもちゃんと落ちが付いてて好きだ。 -
ひとまず個人的な趣味の話をすると、短編集の方がテンポが良くて読みやすく、楽しめると感じました。
オチを知りたくなる人なので・・・
【ゴールデン・マン】
見目も才能のうち、ということか。
彼らが優占種っぽくなると、伊藤計劃さんの『ハーモニー』で触れた世界に近づくのだろうか。
【リターン・マッチ】
宇宙人さん、その発想はありませんでした。
賭博に命かけてますって感じですね。
【妖精の王】
これは・・・そのまま素直に読んで良いの・・・かなぁ。
うん、素直に読むと面白い。すごくファンタジーです。 -
全体的なトーンが、SFというよりは政治体制や宗教等のより普遍的なテーマの色合いが濃くなっている感じがする短編集。
それにしても、思わず寒気が走る世界観は健在。
「小さな黒い箱」
「ヤンシーにならえ」
は、皮肉が効いてておもしろいなぁ。ディックの現代社会を見つめる皮肉の目が、恐ろしい。 -
短編集。
ゴールデン・マン
リターン・マッチ
妖精の王
ヤンシーにならえ
ふとした表紙に
小さな黒い箱
融通のきかない機械
映画『NEXT ネクスト』の原作を収録。でも、主人公から“金色に輝く神々しさ”を取り去ったら別の話になってしまうのでは…。
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