死よりも悪い運命 (ハヤカワ文庫 SF ウ 4-19)

  • 早川書房
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本棚登録 : 196
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150116828

感想・レビュー・書評

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  • ヴォネガットの文章っておもしろいね、と思った1冊。講演なども収録。

  • 読んだときには一瞬それとはわからない皮肉が塗りこめられているエッセイ集。ここまで退屈なエッセイは初めてで、最後まで読むのは時間のムダと判断し、最後の1/3を残して読むことをやめた。本当に面白くなかった。

  • 死よりも悪い運命 (ハヤカワ文庫SF)

  • 2011/4/21購入

  • これはエッセイだが、エッセイだからこそ、
    このひとの本音が聞けておもしろい。
    今の若い人にもとても人気らしいのがよくわかる。(米国にて)
    ほかの作品も読みたい。

  • 今更だけどハヤカワのヴォネガット表紙良すぎる

  • ちらっと読みました。
    これから精読したい本。

  • 2冊目。
    どこまで真剣でどこまでジョークなのか分からない言葉が沢山並んでいる(でも多分それはすべて真顔で放たれた言葉なのだろうと思う)。面白いとか面白くないとか読みやすいとか読みにくいとかいう以前に、こんな書き方であえて自分の考えを文章に示す方法を選んだこの筆者のそれまで観てきた景色とか、体験した出来事、蓄積している経験というものは一体どんなものだったのだろうという事が気になった。ひねくれて真っ直ぐでないそれが持つ主張というのは、どこまでも真っ直ぐで真摯で、その丸ごとを受け止めることは自分にはてんでできない。
    ので、分かりやすく気になったところだけ(単純に)。

    (二度と酒を飲むまいと誓ったアルコール中毒の人たちがはじめて使った祈り)
    ”神よ、願わくはわたしに変えることのできない物事を受けいれる平静さと、変えることのできる物事を変える勇気と、そのちがいをつねに見わける知恵をさずけたまえ”

    その他いろいろ。

  • 講演+エッセイ集2冊目。
    「ヴォネガット、大いに語る」と比べると
    語り口もだいぶやわらかくなっているようだ。

    2008年11月購入、読了。

  • 1991年に出版され、93年に邦訳・上製判として出版された幻の一冊がこのたび初の文庫化となった。カバーは原著の写真を和田誠氏の手でイラスト化されたもので、とても軽やかで好感度がアップしていると思う。また、上製版では割愛されていた「付録の扉のイラスト」が収録されているなど、細かな点でチューンナップが図られていて楽しい。

    肝心の本編はヴォネガット節全開で、ところどころにジョークや軽口も見られ、とても読みやすい。本文中では、15,16章あたりが特に力が入っていると感じた。しかし、全体の内容が重いので、読みはじめればページを繰る手は軽快でも、一度本を閉じると次に開くのに少々のためらいを感じる。

    たとえば、筆者が自殺を図ったくだりや、ナイジェリア訪問記がどうにもつらい。自殺云々のくだりは、その直前まで結構楽しい話題になって、重苦しい話題からやっと開放されたとほっとしていた読者は急転直下の展開にうろたえることになる。これには結構堪えた。また、ナイジェリア訪問については、彼の著書「スローターハウス5」でビリーが無感覚になる描写があるが、それを体現している、とでもいおうか。淡々としている故に恐ろしさが際立っている。リアルだ。

    全体を通していえることは、アメリカ国民に向けて書かれたメッセージを外国人(日本人のわたし)が受け取ることの居心地の悪さのようなものがぬぐえない、の一点に尽きる。そこを意識した上で読む必要がある。まず価値観が違う。習慣も違う。そもそもヴォネガットのエッセイは全部そうなんだけど、いつものヴォネガット節ゆえに油断しないほうがいいかも、と思った。

    とはいうものの、ドイツ系アメリカ人の老作家が16年前に発したこの警告は、21世紀の今なお有効である。耳障りが悪くとも、気持ちが重くなろうとも、そしてアメリカ人でなくとも、読まなければならない本であることには変わりがない。

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著者プロフィール

1922-2007年。インディアナ州インディアナポリス生まれ。現代アメリカ文学を代表する作家。代表作に『タイタンの妖女』『母なる夜』『猫のゆりかご』『スローターハウス5』『チャンピオンたちの朝食』他。

「2018年 『人みな眠りて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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