- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150117009
作品紹介・あらすじ
時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは?巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作。
感想・レビュー・書評
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悪くはなかったけど、自分にははまらなかった。
SFの名著らしいが…うーん
読む前は妖女を幼女と勘違いしていてファンタジー的な話かと思っていたが全然違った。
しかも妖女生きてないし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地球、火星、土星が舞台となる壮大なSF。シニカルが効いていて、オチもなかなか良かったが、個人的にはそこまでハマらなかった。
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ところどころ理解しづらい部分もありましたが、SFの名著と言われるだけあります!メッセージ性もあり面白かったです!自由意志、神、宗教といったテーマが扱われていて、壮大でコミカルな物語でした!YouTubeで解説を少し見てまた読もうと思いました!
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この哀れな生物たちは、ある種の目的はほかの目的よりもっと高尚だという観念に取り憑かれていた。
こんな現代人を別の視点から見て皮肉ったセリフがあるのがSFの魅力だと思う -
面白かったし惑わされた。でもまだ消化しきれてない。またいつか読み返すと思う。
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SF慣れしていないので正直難しく感じた。最後の一文はおぉ...となった。
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平沢進の曲(厳密にはP-MODELの曲)に「ハーモニウム」「時間等曲率漏斗館へようこそ」があるが、それらの曲のタイトルの元ネタも出てくる小説。
巻末に載っている爆笑問題の太田さんの解説も、そのまま感想に使えそうなくらいの名文。
誰かに仕組まれ決まっていた人生。それは無意味な事なのか?とはならない作品。「わたしを利用してくれてありがとう」この言葉が強く印象に残った。
それに、punctualという単語で”時間を守る”を表現している箇所も良い。この単語にはその語源も含め”点を”という意味もあり、それが作品とうまくマッチしている。
また、ボアズと水星の生き物ハーモニウムとのやり取りもなかなか面白かった。
それはそうと、序盤は「どんな美女が出てくるのかな?」と思いながら読んでいた。汗。ふむ。そういう事か。 -
60年以上前の作品なので文句も言えないが、やぱり設定が古臭く感じてしまうし、一つ一つの仕組みと構成が雑に感じてしまう。例えると古い『猿の惑星』とか『ミクロの決死圏』のような映画を見ている感覚に襲われる。ただ、『オデュッセイア』を思わせるストーリー仕立てに安心感を得られるし、とアニマル・ウェルフェアを逆手に取ったかのような人類に対する悪夢が今風な問題を内在させている点に親近感を得られるという点で、さらっと読み進めることができた。
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正直読みづらかったが、50年以上も前の小説とは思えない新鮮さがあった。突飛な発想と不思議な語り口に魅了された。
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再読
人生に対する距離感と暖かさありがとう