イリアム 上 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-10)

  • 早川書房
4.16
  • (12)
  • (15)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 214
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (665ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150117528

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 全く関係のない(と見える)3つの物語が順々に進んでいく。それぞれの世界観が理解ができるまでは我慢。神話について疎いのでそこでは色々と「?」だった。何より名前が覚えられない。ただハイペリオンシリーズで、ばらばらな物語を見事一本にする手腕をまざまざと見せつけられていたので、楽しみに読めた。ある程度読み進めれば、あとは引き込まれていた。

  • 「遙か数千年もの未来、地球化された火星のオリュンポス山の麓に住む学師ホッケンベリーは、ギリシア神話の神々やアキレウスら英雄たちが、ホメーロスの『イーリアス』さながらに戦うトロイア戦争の動静を観察していた。しかし、ある女神に召し出され、思いもよらない使命を受けたときから、一介の学師ホッケンベリーの運命は大きく狂い出す……。現代SF界の巨匠シモンズが圧倒的なスケールで贈る新叙事詩シリーズ開幕篇。2004年度ローカス賞SF長篇部門受賞。」

  • 訳:酒井昭伸、原書名:ILIUM(Simmons,Dan)

  • 3分の1くらいまでは、とにかくしんどかった。
    話の筋が全然頭に入ってこず、ページを繰り直すこともしばしば。

    でも半分を過ぎた辺りで、かちっと歯車が噛み合った手応えがした。
    そしてその予感は裏切られることなく、そこからの物語は怒濤の加速。
    3つの世界をくるくると切り替えながら収束させていく手腕は、ただ見事のひと言。

  • そして一日で読み終えてしまう・・・

  • 登場人物紹介を見ただけで複雑な物語だと知れる。神様を始め緑の小人や謎の生命体などのオンパレード。それらが何故火星で『イリアス』になぞらえた戦争を展開するのか、木星圏に人造生命体モヴェラックを残し、地球に僅かに残る人類を管理するポスト・ヒューマンとは一体何者なのか…。とにかく謎だらけだけれど、物語を追って行こう。とりあえず自己犠牲的且つ献身的なLGMが愛おしい。これまたピクミンを連想させる…。

  • いやぁ、手こずりました。
    こんなに読むのに時間が掛かった本は、同じくダン・シモンズの『ハイペリオン』シリーズ以来かも知れない。
    設定が何となくわかってきて、登場人物の相関関係もだいぶ理解できて、やっと読むペースが上がりました。
    冒頭のホッケンベリーの独白で挫ける人もいるんじゃないかなぁ。
    そこを乗り越えられると、ワクワクする世界が待っています。

  • 3つの別々の物語がそれぞれとても面白くて、この後、後編でどの様に関わり合っていくのかとても楽しみ!
    最初は、わからない言葉が沢山出て来て読むのが大変だけど、読んでる内に物語について行けるようになると、もう読むのを止められなくなる(#^.^#)
    ギリシャ神話は好きな方なので、とても楽しんで読めた。歴史ももっと読んでみたい!
    マーンムートのキャラクターが好き!

  • すごく楽しみにしてたのに、正直、1ページ読んだだけで「こりゃ無理!」と思いましたね。いきなり訳わからなすぎ(笑)。ギリシャ神話もちゃんと読んだことない私には敷居が高すぎたのかと激しく後悔。でも、『ハイペリオン』も最初に読んだときはいったん挫折しかけたことを思いだし、我慢して読み続けてみたら!これがなんとすばらしい!!今のところ物語の舞台は三箇所。もちろん一箇所はギリシャ神話の世界。そして、あとの二箇所は遠い未来の地球(たぶん)と木星系(笑)。大風呂敷を広げるにもほどがある、と言いたくなるようなスケールのでかさ。ああ、早く続きが読みたいような、もったいないような。ひさびさの幸せ。

  • 古典的人類たち、自立的で知性あるヴァイオメカニクス生物モラヴェックたち、オリュンポスの神々たち、3つの物語が平行し、徐々に絡み合っていく。
    ボリューム満点というか濃厚な物語。
    個人的にはモラヴェックたちのシーンが一番すき。

全14件中 1 - 10件を表示

ダン・シモンズの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×