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Amazon.co.jp ・本 (451ページ) / ISBN・EAN: 9784150117627
みんなの感想まとめ
都市を舞台にした幻想的な短編が連なる本作は、読者に独特の雰囲気を提供します。特にロンドンにおける出来事や、著者の都市への深いこだわりが際立っており、街そのものが生きているかのような感覚を覚えます。短編...
感想・レビュー・書評
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訳が悪いのか、ちっとも面白くない。原作が面白くないのか。これ、ローカス賞?
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SFというよりホラーの風合い。ピリリとしたアイデアの短編が並ぶ。どれも読者を「?」の立場に立たせることで引きつけ、結末も基本的にオチやカタルシスをつけることなく宙ぶらりんの余韻を残す。センス・オブ・ワンダーを感じさせる。
ただ並んだ短編がどれも似たような傾向、手法であるがために、やや、おなか一杯感がでてしまうのが残念。余裕やユーモアもあるのだが、技術的にうますぎるが故にフックが足りなくなっている感じもある。クトゥルーものが何篇か。 -
『都市と都市』はSFと言えなくもなくもない気もしないでもなかったが
短編集のこちらが本来の持ち味か
本来ってあちらが別物でもないだろうけれど
怪異な事件が起こるわけではなく
どれも視点人物から幻想覗くような都市舞台のファンタジー
文化の背景を説明したりせずに
土台前提とした結構なので
こちらに果たしてどれだけわかれているか手の届かない感じ
日本でいえば昭和郷愁みたいなもので
国外文化向けでない作品 -
ジェイクをさがして (ハヤカワ文庫SF)
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2017.6.1(木)¥310(-2割引き)+税。
2017.6.28(水)。 -
『ペルディード・ストリート・ステーション』を読み終えて、私はミエヴィル中毒になった。これはミエヴィルの短編集。『ペルディード』ふたたび、と思っていると、やはりちょっと違う。彼はホラーとかウィアードの作家ということになっており、そういう掌編が並ぶ。マンガも。
何だかダメになったロンドンでジェイクと別れた話。建物の基礎の声を聴く男。デパートのボールルームの怪異。魔法使いの使ったスプラッタな使い魔の行状。ある言葉を聞くと脳の一部が蠕虫状になって脳を食い荒らしてしまう病気についての医学事典の記載。クリスマスのあらゆる細部が商標登録されてしまったロンドンのお祭り騒ぎ。外界の線が相貌になって迫ってくることから逃れようとする老婆。などなど。
いずれも奇妙な話だが、現実世界に悪魔が登場するような類のホラーではない。森永のコマーシャルに「誰もいないと思っていても、どこかで、どこかでエンゼルが」という歌があったが、これ、改めて考えてみるととても不気味な歌であって、ミエヴィルの不気味さも日常に天使が浸透してくるような不気味さである。福山庸治の『臥夢螺館』というマンガを思い出した。そういえば『ペルディード』もそんな天使(?)が解き放たれたことで話が進んでいく。
そしてオチがないのも特徴。
『ペルディード』の終盤にかけて、苦しい戦いを強いられる主人公たちが見守るなか、突然、敵方の中に現れて、彼らと言葉を交わすこともなく、何だか解らないが手助けしてくれる「お祈りジャック」。曲者揃いの『ペルディード』の登場人物の中でも最高にファンキーな彼を扱った「ジャック」だけが、ニュー・クロヴゾンを舞台にした作品だ。
最後に「鏡」という中編が収められている。鏡の向こう側で長年、人間のまねを強いられてきた存在が、自由を求めてこっちに飛び出してきて崩壊したロンドン。どうやら「ジェイクをさがして」と同じ舞台らしい。
この不気味な手応え。
しかしやはり長編が読みたいと思ってしまったことも事実。 -
異世界からの侵略。しかしこの短編集の中でフォーカスされている主人公の多くはそれに立ち向かうヒーローではなく、その事態の中でときに端役、ときに傍観者ですらあり、それ故の葛藤/混乱/苛立ち/諦観/疎外感/無力感が切なく描かれる。そして主人公、ことごとく孤独。というのが14編中の半分以上。こういうの好き。と言いつつ思いっきり立ち向かおうとしちゃう『もう一つの空』もお気に入り。「ネクタイだった。」の脱力も楽しかった。『鏡』は、訳の所為か原文からなのか、なんだかリズムが合わない感じでいまいち入り込めなかった。残念。
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いや~思った以上に楽しめました。SFというより仄かなホラー(シュールさもあり)を彩った幻想小説、と言った方がしっくりきます。いろんな世界観を描いていてそのひとつひとつが異形たちの物語で、これがたまらなく魅力的。グロテスクな場面と共に、異形たちの息づかいがすぐそばで感じられるような描写に引き込まれます。物語の不確定さ、歪んだ世界の不安定さがまとわりつく感覚。不気味さを感じながらも離れがたい感じが好き。お気に入りは「ジェイクをさがして」「基礎」「ボールルーム」「使い魔」「仲介者」「もうひとつの空」「鏡」。(2010年12月読了)
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『ジェイクをさがして』
『基礎』
『仲介者』
『もうひとつの空』
が好き。
ほとんどの作品にオチがないと言われているが、
そもそもこういう物語にオチは必要ないだろう。
不思議な余韻が、読後もしばらく続くところが良いのだ。 -
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SFや幻想小説が詰まった短編集。個人的には少し異端だけど「使い魔」が好き。ただ、出来不出来が激しい気がする。
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短編集は身がしまっていて好き。長編は丁寧に作られてるから好き。中編はしまりも丁寧さも曖昧であんまり得意じゃない。
というわけで力作っぽい鏡は楽しめなかった。使い魔とかある医学百科事典の~とか表題作とかは好きだな。表題作は余韻のための作品で面白かった。合う合わないがすごいはっきりしてしまう作品集。 -
都市と都市を読んで興味を持ったので購入。
私が読んだことある中ではラブクラフト的、マシスン的な印象
「仲介者」「飢餓の終わり」あたりの日常と狂気の境は面白いが、
全体的に分かりにくいところもあり他人にはお薦めしない。
他作品との関係は掴みきれないが「ジャック」は
『お祈り』と出てきた時点でPraying Mantisが浮かび
その通りだったので思い描きやすかった。
叔父は「拝み太郎」に拝まれたら死ぬと教えられていて
今でもPraying Mantisが嫌いなことを思い出した。
拝まれて死ぬか、死者を祈るか、そんな解釈。 -
13 の短・中編と、ひとつのコミックからなる作品集。
真相のわからない物語は、結構つらい。
手暗がりで不気味な非現実性に浮き足立つ。
「鏡」
2003 年 ローカス賞ノヴェラ部門受賞作品。
「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」
2005 年 ローカス賞ノヴォレット部門受賞作品。 -
短編集。面白かった。
特に「都市」というものだけを題材にしているわけではないのだが、しかし物語の基盤にはいつも、街や都市というものの存在の曖昧さや、街や都市がその内部に宿している何かに対する恐れのようなものが潜んでいるように思う。 -
好きか嫌いかと言えば、好きな部類。だが人に紹介するのはとても難しいタイプの小説でもある。強いて言えば、狂気と隣り合わせの物語が多いか。たいてい曖昧なまま話が終わるので、そういうのが好きでない人には薦められないが、どうにも把握しきれないものが放つ陰鬱な雰囲気はなかなかのものだった。
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異世界の一情景すっぽり切り取ったような作品集。
だから、オチがないものが多い。
ドタバタ風の寓話『あの季節がやってきた』が一番読みやすいか。
ただし、あの異様な世界にはまると、どっぷりとはまり込んで抜けられません。 -
すごいふしぎな短編集。
ぞっとするものにやっとしてしまうもの、さまざま。
「あの季節がやってきた」が好きかな。
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