ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (ハヤカワ文庫SF)
- 早川書房 (2010年7月24日発売)
本棚登録 : 316人
感想 : 42件
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Amazon.co.jp ・本 (457ページ) / ISBN・EAN: 9784150117696
みんなの感想まとめ
宇宙開発をテーマにした短編集で、現実と虚構が交錯する深い物語が展開されます。収録された作品は、宇宙への情熱や夢を描きつつ、時には皮肉やビターな視点も織り交ぜています。特に表題作や「月を僕のポケットに」...
感想・レビュー・書評
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ずーっと積ん読状態だった宇宙開発アンソロジー。「天の光はすべて星」クラスの胸焼けがするようなべたべたな宇宙愛の話がつまっていたらどうしようと、腰が引けていたのです。でも、納められた作品群は現実の宇宙開発の歴史と虚実取り混ぜたビターな感じ。表題作はも差別問題をも絡めたすごい皮肉な作品だし、「月を僕のポケットに」なども華々しい宇宙計画に参加したくてもできない人々の執念というか妄執を描いていてすばらしい。編者のセンスが光る作品集ではないでしょうか。
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表題作(浅倉訳)だけめちゃくちゃ面白い、他(アンソロジー編んだ人の訳の作品)は普通 or 微妙で笑ってしまった。時間SF傑作選の方は最高だっただけに残念
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《目次》
・「主任設計者」アンディ・ダンカン
・「サターン時代」ウィリアム・バートン
・「電送[ワイア]連続体」アーサー・C・クラーク & スティーヴン・バクスター
・「月をぼくのポケットに」ジェイムズ・ラヴブローヴ
・「月その六」スティーヴン・バクスター
・「献身」エリック・チョイ
・「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」アダム=トロイ・カストロ & ジェリイ・オルション
・ 編者あとがき――宇宙開発の光と影 -
この書籍では、発売された年まで発表されたSF小説集です。その分野の中で「宇宙開発」をテーマにした小説が収録夷されています。
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「SFマガジン」が創刊50周年を迎えると聞いてから、もう10年が過ぎた。ようやく手に取った「宇宙開発SF傑作選」を読み終えて、懐かしいような寂しいような気持ちになった。改変歴史SFは、時間旅行SFに似ている。アダム=トロイ・カストロとジェリイ・オルションの表題作の語り手、コリン・フォーサイスの「いまにそのうち、宇宙は政府でなくて、企業の所有物になるだろう」という台詞は、20年たって現実味を帯びてきた。実在する火星探査機、ヴァイキング1号ランダーが登場するエリック・チョイの「献身」を読んで、映画「オデッセイ」が思い浮かんだ。
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「宇宙開発」という狭い主題で一人の選者によるものだからか
似た味わいの作品が続いてややもたれる
選集なりではあっても出色な作品がなく残念
「宇宙開発がなぜ進まないのか→利益がないから
それを打ち破るのは漢の浪漫なんだ」
で終わりでその先がない
ハインラインや古典ならそれで良いが21世紀現在まだそこか
『主任設計者』The Chief Designer
Andy Duncan ★*4
ソ連のやや仮想宇宙開発もの
ろしあんな風味は良いけれど「主任」の推し方がややくどい
もっとあっさりからりでよかった
『サターン時代』In Saturn Time
William Barton ―
この選集の性格をもっとも現した一作
宇宙開発史の細部にこそ興味がなければよくわからない
たとえていうならテレビゲームハード興亡史に興味がないひとがゲーハー板でセガに対する愛をつづったものを読んでもわからないのと同じようなものか
違うか
『電送連続体』The Wire Continuum
Arthur C. Clarke & Stephen Baxter ★*4
いかにも共著クラークな作品
英文字文化に浴していないとよくつかりがたい文体
量子テレポーテーション自体はエンタメとしてのSFにも良く合うはずなのに
なぜかあまりみないのは不思議
『月をぼくのポケットに』Carry the Moon inn My Pocket
James Lovegrove ★*3
編者がこの作品を愛するのはわかるが
肝心の宇宙開発愛が作品として浮いているし
ジュブナイルな話としては落ちももうひとつ
ゆえにこの本だからこそ収録された一編とは確かに言える
『月その6』Moon Six
Stephen Baxter ★*4
作者が同じだから当然ながら『電送連続体』と同じく
いかにも翻訳SFな感じの作品
水準以上ではあるだろうけどそれ以上ではない
『献身』Dedication
Eric Choi ★*4
共に並ぶ作品らと同じく宇宙開発は漢の浪漫で情熱で感傷で
「科学そのものだけでは興味をそそらない。視聴率を稼ぐのは人間ドラマだ。(『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』より)」
というマスコミのやりくちそのままがこの本にも当てはまる。
SFがそういうものを含むことを否定したり歓迎しない意味ではもちろんなく
『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』The Astronaut
from Wyoming
Adam-Troy Castro & Jerry Oltion ★*4
山本弘作品みたいなお話だ -
ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
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ベストSF20010年6位
¥
mmsn01-
【要約】
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【ノート】
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宇宙『開発』SFアンソロジー。どれも素晴らしかったのだが、個人的にはサターン時代、表題作、月を僕のポケットに・・・すいません、ぶっちゃけ全部良かったので優劣つけられません。読んでて、やっぱり「宇宙開発が好きなんだ」と再認識出来た。
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宇宙飛行士は勿論、研究者としてでも宇宙探査の一端にでも携わりたいなんて思ったことのあるものなら
虚実の入り混じった作品の中に共感や郷愁を覚えてしまうものがあると思う。
今世紀、宇宙開発もっと進んでいると信じていた… -
ワイオミング生まれの宇宙飛行士が、とても良いストーリ。ウイットに富んだ反骨精神。
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「主任設計者」 ★★★★☆
「サターン時代」 ★★★☆☆
「電送連続体」 評価なし(途中で読むのをやめた)
「月をぼくのポケットに」 ★★☆☆☆
「月その六」 ★★☆☆☆
「献身」 評価なし(途中で読むのをやめた)
「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」 ★★☆☆☆
「主任設計者」は良かった。
虚実入り混じっているのだろうが、面白く読めた。
ステレオタイプな旧ソビエトの描き方ではあるものの。
映画の「ライトスタッフ」においてスプートニクショックの表現で高笑いする謎のソ連人というシーンがある。
ぐぐってみたら
http://d.hatena.ne.jp/Imamura/20110622
というサイトが見つかった。
へえ~ -
どれも読みやすく面白かった。
特に最初の「主任設計者」中盤のシーンでは涙が出そうになった。 -
SFマガジン50周年記念アンソロジー。「ここはウィネトカなら~」を読んだ際に全部で3冊ある事を知り勢いで読むことにしました。最初が改変歴史物で元の史実をよく知らないから「?」と言う感じでしたが、「月その六」は目まぐるしいパラレルワールド、「宇宙兄弟」で月面活動中に空気が無くなる巻を思い出す「献身」は短いながらもスリリング、スケール感が飛び抜けている「電送連続体」、「月を僕のポケットに」はアポロに夢中になった少年の夢を描き最後だけちょっぴりSFでちょっと感動、そして「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」は流石に表題作だけの事はある、話の区切り毎に入るゴシック体のタブロイド見出しが笑ってしまう程面白く、見た目が宇宙人そっくりに生まれてしまった主人公が宇宙を目指すと言う下手すればベンジャミンバトンの二番煎じになってしまう話を感動巨編にしてしまうストーリーの巧さ。宇宙開発というくくりだけで色んな形のSFを詰め込んだごった煮的な面白さでした。最初が馴染めなかったので★4つ!
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アンソロジーっていうのも中々いいですね。「時の扉」を始めとして面白い本を教えていただき有難うございます。気になりだすと大森望さんの名前はあち...アンソロジーっていうのも中々いいですね。「時の扉」を始めとして面白い本を教えていただき有難うございます。気になりだすと大森望さんの名前はあちこちで見かけるもんですね。また、いい本見つけてレビュー書いてください。(他力本願!)2013/01/30
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ただの SF じゃなく宇宙開発 SF と銘打つだけあって、宇宙開発をテーマに虚々実々の展開な作品が集まっており、またそれぞれ違った読み口で楽しめました。
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本書は、宇宙開発に光をあてた全7篇からなるアンソロジーです。
スペースオペラではなく、"宇宙開発"ってところが特徴的ですね。
以下、収録作。
・主任設計者 アンディ・ダンカン
・サターン時代 ウィリアム・バートン
・電送連続体 アーサー・C・クラーク&スティーヴン・バクスター
・月をぼくのポケットに ジェイムズ・ラヴグローヴ
・月その六 スティーヴン・バクスター
・献身 エリック・チョイ
・表題作 アダム=トロイ・カストロ&ジェリイ・オルション
うん、なんといっても表題作が素晴らしかった。
ロズウェル・エイリアン(いわゆる"グレイ")に酷似した外見で生まれてきたアレグザンダーは、世論とりわけマスコミの煽りを受けつつも、ただひたすらに宇宙飛行士を志望し、火星を目指すようになる。
そんなアレグザンダー少年の成長を綴った物語は、情感たっぷりで、読み終えた後は心に迫るものがあった。
こーゆう物語に弱いんだ。
さて、表題作や「月をぼくのポケットに」のように、宇宙への憧れを描いた作品もあれば、「主任設計者」や「献身」のように、宇宙開発の苦難を書き記した作品もある。そして、そのどれもが人間臭くてドラマチックだ。
そうか、宇宙開発ってのは、つまりは夢に憧れ、挑戦し続ける人びとの物語なのだ。
だから、物語のなかを駆けまわる登場人物にエールを送ってしまう自分がいるのだ。 -
宇宙開発をテーマにしたSFアンソロジー。SFは想像の飛躍を楽しみたい派なので、序盤の歴史改変ものは知識不足も相まってあまり楽しめませんでしたが、それ以外の短編は面白かったです。特にお気に入りは二編。「電送連続体」、第二次世界大戦後に物質をデータとして転送する技術が開発された世界の物語。技術の発達と同時に人の在り様も変遷していく様子が面白かったです。表題作「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」、映画の宇宙人そっくりな外見に生まれた主人公が宇宙飛行士を目指す話。ユーモアと独創性に溢れた傑作でした。
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