ゾーイの物語 老人と宇宙4 (ハヤカワ文庫SF)

制作 : 前嶋重機  内田昌之 
  • 早川書房
3.94
  • (19)
  • (29)
  • (18)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 190
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150117771

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 本作品では主人公がゾーイとなり、まさに書名通り“ゾーイの物語”となっている。前作「最後の聖戦」の裏話的なものとなっているそうだが、前作のストーリーを忘れているので、新鮮な気持ちで読んだ。

    個人的な読みどころは、登場人物のパワーバランスというか義理人情をベースに前進するゾーイやオービン族の姿かなと思う。ゾーイはオービン族と特別な関係があり、オービン族はゾーイのためなら平気で命を投げ出すといった特殊事情の中、オービン族はコンスー族との過去との関係があり、さらにコンクラーベやコロニー連合との関係など、複雑な人間模様(宇宙人模様?)が描かれる。特に難しいところはないが、シリーズものなので、前三部作は読んでおいたほうがよい。

  • このシリーズで一番よく、最後は泣かされた
    表紙   7点前島 重機   内田 昌之訳
    展開   7点2008年著作
    文章   7点
    内容 780点
    合計 801点

  • 「老人と宇宙」シリーズ第4弾は、ジョンとジェーンの養子であり、オービン族に意識を与えた天才科学者ブーティンの実娘ゾーイの物語。同シリーズ第3弾「最後の星戦」で描ききれなかった場面(とりわけ終盤のゾーイがガウ将軍とケリをつけてくるところ)を補完する作品との位置づけです。従って、基本的には前作と同じ時系列で展開していくので、「あぁ、あの場面の背景ではこんな事態が起こっていたのか」と楽しめる作品になっています。こう言うと、ただのサイドストーリー的な扱いになってしまいますが、そこはジョン・スコルジー、侮るなかれ。狼男との和解をガウ将軍に絡ませてくる展開に感心し、終盤に描かれるゾーイとオービン族の対話には思わずホロり。というか、このシーンはまったく反則でしょう。ゾーイの生い立ち、オービン族の実直さ。これらにまつわる種々の思いが結実する展開には、いやはや感動せずにはいられません。

    さて、これにて本当の意味で「老人と宇宙」シリーズは一応の終わりを迎えたようですが、どうやら第5弾もある模様。次はどんな楽しみをもたらしてくれるのか、楽しみで仕方がありません。

  • この感動が得られるまでに、3冊読まなければいけないのだけど、まさにあっという間でした。いわゆるミリタリーSFに分類される「老人と宇宙(そら)」シリーズだが、実際の戦争(ベトナム戦争とか)を背景にした他の作品とは異質な感じがした。もちろんドンパチ・流血あり、ミリタリーというだけで敬遠する人は多いと思うけどぜひトライしてほしいです。3作目「最後の星戦」と本作は視点を変えた同じストーリーなので一気に読むことがお勧め。
    見事なまでの大団円は、読書の醍醐味。

  • -

  • 久しぶりに面白かった。
    これ(第4巻)を読む為に、第3巻を読み直して取り組んだのは正解。

  • 「老人と宇宙」シリーズの最新刊。三部作だったはずの外伝ですが、なくてはならない物語でした。猛烈に第三巻を読み直したくなります。(どこにしまったか;探さなければ…!)
    表紙の絵は、個人的にはどうかと思いましたが(ほら、誰にもイメージするゾーイがいるはず)、それを差し引いてあまりある、宇宙規模的に壮大な、ごくごく個人的な話に、やられました。ブクログに感想書かなければ…と思わされたほどに!(勢い余って、登録しっぱなしだった他の本に感想を入れて、ようやくメインディッシュです)

    規模の大きな物語、いわゆる大河ドラマは、歴史的な流れのなかの個人描写が魅力ではないでしょうか。「老人と宇宙」シリーズはその配分が絶妙。宇宙を舞台にした人類の行く末を、運命を切り開いて進もうとあがく人間が左右する…!
    ところが「ゾーイの物語」は、タイトル通り、ゾーイという女の子を中心に描いたジュブナイル的なのりだったので、正直、最初は戸惑いました。
    けれどこれが良かった。三部作に列なる外伝として、こうあるべきだったのだと思えるほどに。
    大河ドラマたる三部作が歴史の中の個人を描くのなら、「ゾーイの物語」は、個人を通して歴史を描いていた。あたかも、歴史とは個人の想いから紡がれるものだと言わんばかりに。
    「老人と宇宙」三部作読了後でないと成立しない作品ではありますが、これを読めて良かったと思います。

  •  最後の星戦読み直してから読めばよかった
    オービン族への演説とその後の展開はきゅんときた
    圧勝の中身を知りたいが、まぁさっぱりと片付けたくらいに圧勝なんだろうな

ゾーイの物語 老人と宇宙4 (ハヤカワ文庫SF)のその他の作品

ジョン・スコルジーの作品

ツイートする