ルサムントラの暗黒 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-404 宇宙英雄ローダン・シリーズ 404)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150118167

作品紹介・あらすじ

北欧のナムソスに本拠をおく小陛下に捕まった四十人あまりの人類は、小陛下の奴隷にされてしまっていた。しかも、かれらは、地球に戻るよう宇宙のかなたにいる人類に超心理性の呼びかけをする道具にされていたのだ。その調査にむかったダライモク・ロルヴイクも小陛下に捕まってしまう。仲間とともに"ソル"に帰還しなかった、火星人タッチャー・ア・ハイヌは、地球に残り、ロルヴィクをなんとか救出しようとするが…。

感想・レビュー・書評

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  • ・807話: テラをめぐる戦い、H.G.エーヴェルス著
     前話の冒頭と同様、テラ標準歴紀元前36万年建立のトバの石碑から、トバに関わる文が引用されている。伝説のトバに関わりがあるガイズ=ヴォールビーラーである分子変形能力者MVのナフーンは、ネーサンから過去のデータを入手した。バルディオクに属しながら、新しいトバを築くのが目的だ。
     前話でネーサンにより遮断されたロミオとジュリエットを救うためにジョスカン・ヘルムートはルナに入った。前話でMVに騙されたブリー/ロワ・ダントン/ジェフリー・ワリンジャーともども、ナフーンに翻弄されるのは情けない。そこにラファエルが現れ、ネーサンを復帰させるために残って欲しいと頼んだ。その言い方にむっとするのはブリーらしい。後でヘルムートとロボット2体は転送機で《ソル》に転送された。
     地球に残ったタッチャー・ア・ハイヌについて説明があった。火星に植民した祖先から厳しい環境に耐えるaクラス火星人が生まれた。控え目ながら強靭な精神力を持つそうだが、タッチャーは少々ひねくれているのでは。
     《ソル》攻撃のためフルクースの大艦隊が現れた。ローダンはジェント・カンタルのテラ・パトロールを地球に派遣した。グッキーとラス・ツバイもタッチャー/ダライモク救出のために《バタフライ》で再度地球へ。
     タッチャーは小陛下に捕えられたが、運ばれた先から脱出できた理由がよく分からない。MVカーレクと遭遇し、薬品で動きを封じてしまった。これを見つけたグッキーはタッチャーと勘違いし《バタフライ》へ。タッチャーに変形途中の直方体の形がでてきて、気味が悪かった。ツバイは脅されて逃がしてしまった。
    脱出したタッチャーが不可視化してダライモクに近づき、毒づきあう会話は最高に面白い。正気に戻ったダライモクが地面から溶岩を噴出させた。タッチャーが何故か小陛下の肉塊を胸に付けていて、ヨードを吸収していたことから、小陛下はフィヨルドの海水からヨードを吸収していることが分かった。ダライモクが起こした地震でその構造が崩れて、小陛下は死んでしまった。グッキーはタッチャーとダライモクを助け出し、ツバイとジェントのところに集結した。あまりにも最期があっけなかった小陛下。具象クレルマクはテラ人類の行動を不思議に思った。私も200億人が消えたのは不思議だ。
     《ソル》はグッキー/ツバイ/タッチャー/ダライモクの《バタフライ》を回収、バルディオク打倒のため宇宙の深淵に向かった。ブリーたちはルナに、ジェント達は地球に残った。
    (2018.5.12読了)

    ・808話: ルサムントラの暗黒、H.G.フランシス著
     もぐらたたき方式で星系3つを調査し、新たにシャンニョン星系の第2惑星ルサムントラで、ついに小陛下のインパルスをキャッチした。ペリーはクリスタルにコントロールされているかのような様子で、周りから不快な目で見られている。前話から急に展開が変わった感じだ。
     ペリーの指示でシガ星人のコートウェイン・カーン翡翠が選出された。エネルギー・フィールドに浸透できる能力があるが、アトランが知らなかったのが変だ。アトランが迎えに行くと、肥満体でトレイ型の飛翔装置に乗って出てきた。ダライモクといい、カーンといい、偏見が入ったようなキャラクター設定だと思う。
     アトラン/カーン/ラス・ツバイが上陸した。丁寧でおかしな会話のアトランとカーンが面白い。小陛下は排除された。
     ルサムントラにはドールという種族がいて、小陛下の隷属状態から解放されて、建物を築き続け始めた。ローダン達はメンタル面のケアをしてあげた。冒頭から不思議な行動をとるドール人を理解できないまま読み進めた。
     フルクース艦にルサムントラを封鎖されてしまい、アトラン達を回収できなくなった時、チョールク艦隊が急に現れて撃退してくれた。アトラン達の危機にはひやりとさせられた場面が多々あった。
     チョールクの司令官プーカルとローダン達が対面し、プーカルの小陛下を滅ぼしていく申し出を断った。ローダンも同じような行動を始めたと思うが、何が違うのかは分からなかった。とにかくローダンのクリスタルに不快な指令室の面々だ。
     最期に、具象クレルマク/シェルノク/ヴェルノクが第4具象ブルロクが自分たちを強化すると不気味な会合を開いた。まだまだ展開が複雑になるに違いない。
    (2018.5.15読了)

  • ローダンシリーズ404
    ア・ハイヌと分子変形能力者の話
    表紙   5点工藤 稜     五十嵐 洋訳
    展開   5点1977年著作
    文章   5点
    内容 500点
    合計 515点

  • 分子変形能力者との闘いも盛り上がるけど、ローダンがみんなに信用されない状況というのが、気になる。果たして、ローダンの判断能力は女帝の影響を受けているのか、否か、アトランは当然疑いまくって後者に傾くよね。

  • ちょっと話の内容に進展があんまりない。 うーーーん、今回は
    イマイチかな。 テンポアップを望む。

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