王狼たちの戦旗〔改訂新版〕 (下) (氷と炎の歌2)

  • 早川書房
4.30
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本棚登録 : 305
感想 : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (765ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150118594

作品紹介・あらすじ

国内に四人の王が入り乱れ、いまや七王国全土に戦乱の嵐が吹き荒れていた。血で血を洗う激しい戦により、民は飢え、貴族たちは兄弟で殺し合い、黒魔導師が暗躍する混沌の時代。さらに"狭い海"の向こうの大陸では、前王朝ターガリエン家の末裔が、よみがえったドラゴンたちとともに、"鉄の玉座"の奪還に向け、その力をたくわえつつあった…戦いと陰謀に彩られた七王国を舞台に、壮大な群像劇がさらなる佳境を迎える。

感想・レビュー・書評

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  • 細かい人の名前を覚えるのはやめました!笑

  • シリーズ第2弾。
    ますます読み飛ばせなくて、読み終わるのにむっちゃ時間がかかる(当社比)
    登場人物も多すぎて、誰が誰だか、一々付録で確認したり。
    そういう意味では、メインの人物ごとに区切った章立てはありがたい。

    血なまぐさくて、救いもなくて、でも、なんでこんなに面白いんだろう。
    架空の国の話ではあるものの、ああ、この時代って、生死や身体の傷はこのぐらいの感覚だったんだろう、みたいに思う。
    その先の予想が全くつかないファンタジーだからこそ、次が早く読みたくてたまらない。

  • ウィンターフェル城陥落まで。

  • もろもろ登場人物が増えてきて、なかなかに複雑だけど、読んでると、あ、これあの時ああしたあいつだとかわかるのは、一人一人の物語がきちんと成立しているからだろう。しかしこんな壮大な物語を構築できるなんて、作家はやっぱり常人ではないと思い知らされる。さて、次は第三部だ。

  • Raise The Banner!

  • 冒頭いきなり暗殺
    うーん、いままでの設定を壊しそう

    子供二人が死ぬ
    えー、っという感じ。

  • 前作が面白かったので読んでみた
    上下巻の感想

    シリーズ2作目という事で登場人物が誰か分からなくなるという事態は減るには減った
    ただ、新しい登場人物もまた増え分かりづらさは残る
    前作よりもよりファンタジー路線が色濃くなっており、個人的にそこが少し残念
    ただ4人の王が入り乱れる中での騒乱や裏切り、度重なる戦争等はやはり面白い
    引き続き同シリーズを追いかけていきたい

  • 結構ドラマでは改変してるのがわかってきた。
    人物関係や戦闘の推移が複雑なので物語上の役割を既存の誰かにさせたり、戦闘をまとめたりしてある。後々影響ないんだろうか。(ドラマではブラックウォーター戦を玉葱の騎士が指揮して負けてて、彼がスタニスにこだわり後にジョンに乗り換える理由がよくわかんなくなってるとこある。)
    サマーから見た世界が言語化されてるのはおもしろかった。
    それにしても、ドラマ以上に終わる気がしない小説だわ。

  •  ラニスター家ではただひとり〈小鬼〉ティリオンが最初から視点人物となっている。彼は発育不良の小人症で、次男のために家督を継ぐ権利はなく、父親の寵愛も、剣士としての肉体もないことを、重々わきまえており、状況を斜めに見ながら、金と口先と知恵で人生を切り開いていく痛快な人物だ。
     宮廷での権力を確保したラニスター家では、長男(そして皇太后の双子のきょうだいの)ジェイミーがスターク家の捕虜となってしまったため、当主タイウィンの命でティリオンが〈王の手〉として宮廷に乗り込む。少年王ジョフリーは決定的に王者としての資質を欠き、太后サーセイは子どもへの愛から盲目となっている中で、ティリオンは統治者としての才能を大いに発揮して、混沌とした宮廷の中、一陣の涼風のように活躍する。
     少年王ジョフリーの叔父スタニスは邪教の魔力を得て、宮廷のあるキングズ・ランディングに攻め入ってくる。ティリオンは軍師としての力を発揮するが、恐らくサーセイの陰謀により負傷してしまう。

     さて、本シリーズのテーマは何なのか、愛と名誉であろうか。大局的には、王の代行者である〈王の手〉となったスターク家と、王妃を出し、王室に力を及ぼしているラニスター家の対立がひとつの軸であり、読者はおおむねスターク家に感情移入しつつ読むように仕向けられている。
     愛を体現するのはラニスター家である。たとえ義がなくとも一族を大切にするのがラニスター家の流儀だ。権力欲も一族繁栄のために、言い方を代えれば「血」のために出てくるといえる。対して、スターク家は名誉を重んじ、正当なことを貫こうとして、窮地に陥り、スターク家の子どもたちは辛酸を舐める。愛が勝つのか義が勝つのか、それとも……

     他方、ゾンビの如き〈異形〉が台頭はじめた北部の〈壁〉では、スターク家の私生児ジョン・スノウの活躍が描かれる。こちらは名誉の世界。
     海の向こうではかつての王家ターガリエン家の末裔デナーリスの王位奪還への遅々とした道程が描かれるが、こちらのテーマは愛か。デナーリスはあたかも身を売られたかのように騎馬民族ドラスク人の王妃となるが、夫は死んでしまい、おなかの子も死んでしまう。しかし、喪われて久しいドラゴンの卵を孵化させ、3頭の「ドラゴンの母」となる。

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