アンドロイドの夢の羊 (ハヤカワ文庫SF)

制作 : 内田 昌之 
  • 早川書房
3.86
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本棚登録 : 253
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150118754

作品紹介・あらすじ

地球‐ニドゥ族の貿易交渉の席上で事件がおきた。戦争につながりかねないこの問題の解決のため、ニドゥ族は代償として特別なある「羊」の調達を要求してくる。期限は一週間。凄腕ハッカーの元兵士クリークがこの羊探しを命じられるが、謎の宗教団体に追われ、反ニドゥ勢力の暗殺者に狙われるはめに。そして、ようやく見つけ出した羊の正体とは…。"老人と宇宙"シリーズ著者がP・K・ディックに捧げた冒険活劇SF。

感想・レビュー・書評

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  • スコルジーに外れなし。
    いやー、気持ちいい。私はこういう話が読みたくて、ずっとSFを読んでいるんだよ。
    冒頭のおバカなおなら話のせいで、久しぶりに『地球はプレイン・ヨーグルト 』を読みたくなっちゃった。

  • ジョン・スコルジー初読み!面白いです。コンピューターネットワークに存在する知性。大銀河連合。スペーヴウォーズ。宇宙人。宗教と国家。政治と法律。権力の委譲とその統治。戦争の悲惨さを権力と理性の使い方で回避するところ。最後の幕切れがなんとも爽快。純粋にSFを楽しめます。楽しかった^^間違いなく個人的な今年の上位に入ります。老人と宇宙も読まねば。題名もSF者を泣かせますね!

  • SF

  • スペース・オペラ、ミリタリ、サイバー・パンク、ポリティカル・サスペンスも楽しめました。スコルジー、これからも新作が読めるといいなぁ。

  • 快調な読み口の軽快な話。しょっぱなからジョークが利いていて思わず引き込まれてしまった。「おなら」とはね。それでも、しっかりした伏線とどんでん返し、控えめで、かっこいいヒーローと、娯楽小説の黄金道をばく進している本だ。面白かった。

  • ハリウッド映画みたいな小説。おもしろいけど、登場人物が覚えられない…昔はそんなことなかったのになぁ。

  • エレクトリックブルーの毛色を持つ羊、品種名は”アンドロイドの夢”。異星人との戦争危機あり、星間クルーズあり、そしてコンピューターに移植された人間ありで、SFっぽい雰囲気満載。
    そもそもの事件発生がふざけているし、テンポ良く話が進み、全体的に楽天的でユーモアのある、アメリカ人作家らしい作品になっている。
    老人と宇宙シリーズよりこっちのほうが軽くて楽しいと思う。

  • まさにSFという内容で、のめり込んで読むことができた。
    宇宙を舞台にした、近未来の話であるが、設定がおもしろく、最後もすっきりと終わっているので、個人的には好きな小説である。

    地球が宇宙の星々を相手に貿易を行っていたり、その中でも地球は弱小の部類に入っているなど、楽しめる内容であった。

  • タイトルから想像されるようなディックへのオマージュは,特に無いように思う.昔はこういう話を書く人がたくさんいて,僕も大学生の頃は沢山読んだのだけど,今はないんだよね.映画的でよく出来ています.ただ,ブライアンがパジミの戦いのシミュレーションを繰り返して悟った結果は,どこに繋がっているのかが,少々疑問.今のところ,スコルジーに外れなし.

  • フィリップ・K・ディックのあまりにも有名な作品をもじった邦題に出版直後に飛びつき、そのまま積んでいたのを読んだ。原題は"The Android's Sheep"。

    タイトルがタイトルなので、作品の展開もディックっぽくダークでやや観念的なのかなあ…と思いながら開くと、全然違う。しかも下ネタがらみの導入で正直ちょっと引く(笑)。しかし、これが下品っぽくも実によく練られた復讐譚ともいうべきエピソードで、そこから地球人類と、地球人類と友好関係にあったはずの種族が一触即発の事態に陥っていく。そのあおりが実に見事だし、そこから本編にぐわっと流れを変えていく手際が鮮やかである。

    トラブル・シューターとしての主人公が飛び抜けた能力を持ちつつ、いたるところで窮地に陥るし、ターゲットの意外な形での存在、追いつ追われつの電子戦、ターゲットを取り巻く勢力(地球側・ニドゥ側双方)とその屈折した思惑、地球の運命はいかに?な展開で、スペースオペラというか、宇宙活劇の要素が全部詰まっており、飽きない。というか、一つ一つがわりと手を抜かれずにきっちり書きこまれているので、几帳面に追いかけるとかえって非常に疲れる(笑)。最初は『MIB』のイメージで読み始めたが、神林長平の『敵は海賊』シリーズの道具立てからコミカルさを抜き、『ダイ・ハード』のキャストに切り替えたイメージに近いと思う。あくまでも個人的感想ですが。

    個人的には、中盤までの電子戦が結構息詰まる展開でページをぐいぐいめくってしまった。電子戦は結局、どちらかのシステムが破られるか攻略されてしまうわけだし、まあSFなんで、スペック的にもどちらが勝つかはうっすら分かりながら読むんだけど、やはり手元の端末とおのれの頭脳のみでインフラを支配してしまうというのは、ロマンと背中合わせの恐怖に近いスリルがあってぞくぞくする展開である。

    裏の裏の読み合いや私怨、私欲でどんどん大風呂敷が広がり、「どう収めるんだ?」と終盤は心配になったが、意外とぱたぱたときれいにたたんできれいに終わった、という感じ。これも『ダイ・ハード』に似ている。惜しむらくは、ある人物が死ぬ前のちょっと泣かせにかかる場面で、どうも主語を訳し間違っているとしか思えない部分が1か所あること(もちろん、原文が誤っている可能性もある)。私が読んだのは初版なので、この点は改版などで修正されているかとも思うけれど、ブライアンの相手のあのおばあちゃんはどう転んでもいらんと思う。

    ともあれ、痛快な宇宙活劇を読みたい人にはおすすめできるかと。元ネタのディック作品を読んでなくても全然大丈夫ですよ。

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