剣嵐の大地 (中)〈氷と炎の歌 3〉(ハヤカワ文庫SF1877)
- 早川書房 (2012年10月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (688ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150118778
作品紹介・あらすじ
"五王の戦い"が収束し、七王国の統治は事実上ラニスター家にゆだねられた。辣腕たる"王の手"タイウィン公の手により、民はひとときの平和を享受する。だが、様々な怪異が各地で目覚めつつあった!北の奥地では、"異形"とその配下の"亡者"の脅威におびえた野人たちが、マンモスや巨人を引き連れて、"壁"を破壊せんと押し寄せる。また王都決戦に敗れたスタニスのもとでは、"光の王"の女祭司が怖るべき呪術を…。
感想・レビュー・書評
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Game of Thronesの第三部の中巻。微ファンタジー戦記。
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ティリオン早くラニスターをめちゃめちゃにしてくれ!
いろんな場所に沢山の人が散らばって、ニアミスしたりばったり会ったり
主要人物が2人もいきなりやられてびっくりショック… -
ロブとキャトリンがとうとう。
ロブの恋が仇となってしまったのか。それとも、そもそもこの恋がラニスター家の陰謀だとしたら。
恐ろしい。
しかし、ロブが戦場以外の場で危うい感は出していたので、半分納得感がする。 -
Game of Thrones の第3章原作。双子城のキャスタミアの雨といい、穢れなき軍団とアスタポア奇襲といい、黒の城襲撃といい、見事としか言えない映像化だってことがわかった。HBO素晴らしすぎる。戦闘は当然、主要人物の年齢と女性キャラの改変が効果的。原作は、女性の描き方がいまひとつ定型なとこある。原作にいてドラマではいなくてよかった人物ってどうよ?と思うくらい。
この小説は視点人物が見聞きし感じたことが書かれる形式なので、事件は伝聞、他の人の感情は推測が多いのだけど、ドラマは神視点のときも多くて、原作では書いてない部分を深掘りして詰めまくってる。イグリットのとことか二次創作の妄想並み。脚本会議とか覗いてみたい。 -
もうひとり、応援したくなる登場人物がダヴォス・シーワース。前王ロバートの弟スタニス・バラシオンの家臣である。通称〈玉葱の騎士〉。もとは密輸業者だったが、包囲されたスタニス軍勢に玉葱ほか食糧を運び入れて騎士に取り立てられた。密輸など過去の所業の罰として左手の4本の指先を切り落とされ、それを教訓として、いつも持ち歩いている。スタニスの王都攻略時に息子たちを失いながらも辛くも生き延び、スタニスに取り入る邪教の女祭司メリサンドルを害とみて殺害を試みるが、発覚し、投獄される。
彼もまた義の人であり、スタニスへの忠誠が行動規範である。メリサンドル殺害もその忠誠から出ていることを知るスタニスはダヴォスを許したばかりか〈王の手〉に取り立てるのだ。スタニスは陰鬱な男で人望がないのだが、義に応えるところをもっており、ダヴォスの働き次第でスタニス勢も七王国の中で何かしか成し遂げることができるのではないかと予測されるのだ。
メリサンドルの仕えるル=ロールは〈光の王〉ともされる火の神であり、この物語の〈氷と炎の歌〉の「炎」のことのようにも思えるのだが、ダヴォスらが思うように邪教なのか、「氷」が示す、北部の〈異形〉に対抗する何かなのかはまだわからない。 -
9月4日読了。図書館。