航路(下) (ハヤカワ文庫SF)

制作 : 松尾たいこ  大森望 
  • 早川書房
4.13
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本棚登録 : 175
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150119157

感想・レビュー・書評

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  • こんなことになるなんて…
    どうしてウィリス作品の登場人物たちは人の話を聞かないんだろうか
    どんでん返しがいつくるかないつくるかなと淡い期待をして辛いけど最期まで読んだ
    喪失感
    はあ…

  • 久々の再読で詳細忘れてたので、存分に楽しめた。作中に「タイタニックの教訓の一つは、船が沈む瀬戸際で大勢の人が自分よりも他人の命を救おうとしたということ」とあるが、この作品はまさにそこを踏襲している。出だしのどたばたコメディからこんな感動のフィナーレを迎えるなんて想像できないのも楽しいし、登場人物たちは類型的ではあるけど憎めないキャラばかり。また何年後かに再読しよう。

  • 上巻は第一部のスローな日常の反復描写のために、かなり時間がかかった。しかし第二部から、もっといえば下巻からはもう止まることはできなかった。もう、止まれるわけがなかった。そして着地、なんと見事か。

  • ジョアンナは薄皮を1枚1枚剥がすみたいに臨死体験の真相に近付いていく。迷路のような病院の構造に伝言ゲームみたいな留守電とポケベルでのやり取りが、あと少しで真相に手が届きそうで届かない状態と相まって読んでいるこちらも非常にもどかしい。そして、二部の終わりでの驚きの出来事の後は、結末が気になり読書をやめることができなくなりました。海外の作品は苦手という人も多いし、上下巻合わせると1300ページという長編なので誰にでもお勧めという訳には行きませんが、どちらも平気という方には是非読んでみて!と勧めたい作品です。

  • ヴィレッジブックスにて読みました。
    ハヤカワから復刊とのこと、喜ばしい。買います。
    人生のベスト3です。
    しばらく他の本読めませんでした。
    圧倒的な読後感。
    人に面白いよ、って話すのですが、内容全く伝わらない。もどかしい。

  • 面白かった。
    二日がかりで一気に読みました。
    臨死体験が薬によって再現できる、という設定の元に認知心理学者の主人公が擬似臨死体験のプロジェクトに参加することになるのですが、そのうち自身がその被験者となり、そこで行った先は何とあの歴史上有名なアノ場所だった!と分かるところで第一部が終了します。この辺りで上巻の半分強、ここまでは多少冗長な展開なところもありましたが、そこから先の上巻の終わり、そして衝撃的な第二部のくくりを経て最後へと続くところはまさにノンストップノベルという感じ!訳者があとがきで作者コニー・ウィリスは常々日本の宮部みゆきだと言っているのだが、と書いてますが、まったく同感です。衝撃的な展開が第二部で来るのでその後どうなるのか、とても気になって気になって読み進めて、最後も裏切られませんでした。(最後に「え〜?」という展開の小説もありますしねえ)

    医学ミステリやドラマぐらいの医薬品の名前や作用、アメリカのERの物騒さなど背景に忌避感がないのなら、読んできっと楽しめると思いますよ。久しぶりに海外翻訳物でアタリを引いた感じです。

  • 第二部の終了後、驚愕と衝撃と、これが夢オチなら三文小説だ!と思った。
    でも三部で粛々と話が進み、混乱と新たな謎に立ち向かって行く。
    メイジーには何度も涙腺を攻撃されました。
    ラストの58章は特にがつんとやられました。58章って!58!!

  • 読み始めはなかなか中に入れず、、後半にかけて少しずつ入り込め最後にはきちんと着地できる。
    何度か、怪しいスピリチュアル系に入ってしまうのではと心配していたが、そんな事はない、人が人生の最後に脳内で駆け巡るものを医学的にも違和感なく受け入れられるぎりぎりなストーリー展開だと思う。
    厄介で、でも愛すべき人間にスポットを当て、キャラもしっかり描かれていて、構成もラストも読んでよかったと思える一冊。

  • 上巻が一週間くらいかかったので、下巻も時間かかるかなと思ったら、どんどん読んでしまって2日で読んでしまった。生きているもの、死んでいるもの、その全てが繋がっていてどちらも遠くから手を振っているような。すごいな。すごい本。SFは得意ではないけどこんな本があるならたまには読まないと損をするなと感じた。とにかくすごい本だった。

  • 臨死体験がテーマのSF。認知心理学者ジョアンナは自ら臨死体験の研究プロジェクトの被験者となり、すこしずつ臨死体験の謎を解明していく。

    上下巻でそれぞれ650ページずつくらいの大長編だけど、ジョアンナが「潜り」はじめてからは、一歩一歩着実に真相に近づいていき、どんどん先が気になってくる。臨死体験の謎が、予想もしてないようなことにつながっていき、展開がよめない。真相にたどりつきそうでなかなかたどりつかない様子が、舞台の病院が改装工事や通行止めばかりだったり、登場人物たちが留守電やポケベルの行き違いなどでなかなか連絡がとれなかったりする描写と重なり、いろんな意味でこちらももどかしい。

    第2部の終わりでまさかの展開で、下巻はもう一気に読めてしまう。衝撃も大きく、最後までよめば展開に納得するものの、やっぱりショック。医学的な研究がテーマだけれど、映画や文学が多く登場し、高校時代の英語の先生がキーパーソン。主人公たちの臨死体験の研究も、そういったものからヒントを得る。象徴的なラストまで読みきると、もう一度最初から読み返し、すべてをひろって考えたくなる。冗長だった部分にも意味があり、物語のいたるところで暗示されていたもの、メタファー……振り返ってみるととても文学的なSFだった。感動号泣、というより、凪がおわった海みたいに心がゆれるような感覚。

    ジョアンナとリチャードをはじめ、ジョアンナの親友ヴィエルも、心臓病の幼い入院患者メイジー、敵役のミスター・マンドレイクなど登場人物はみんなわりと典型的なのに魅力的。典型的だからこそかな。ころころと映画をみているよう。文庫のカバー、上巻がメイジーで下巻がリチャードかな。上巻、なんでジョアンナじゃないんだろうと思ってたけど、読んだらちょっとわかった。

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