宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕 (ハヤカワ文庫SF)

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  • 早川書房 (2014年2月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150119430

作品紹介・あらすじ

深宇宙より太陽系に飛来した謎の巨大物体。その内部で探査隊が見た、驚異の数々とは!?

みんなの感想まとめ

未知なる巨大物体との遭遇を描いた本作は、深宇宙から飛来した謎の飛行体「ラーマ」を巡る探査隊の冒険を中心に展開します。2130年、地球に現れたこの超巨大物体は、古代の異星文明の遺産とも言える存在で、その...

感想・レビュー・書評

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  • ファーストコンタクトものと言えばそうなのかもだが、異星人は出てこない。あるのは異星人が宇宙に放った小惑星と見紛う巨大な物体。たまたまその軌道の近くにいた宇宙船の乗組員がその物体への調査を命じられ、奇妙なランデヴーが始まった。。
    そのラーマと名付けられた物体の中身はまさに“脅威”で、そのスケール感、散りばめられ謎は古さを感じさせない。

  • 『プロジェクトヘイルメアリー』を読んで、ファーストコンタクトものをもう少し読んでみようと思い立ち本屋を彷徨っている中で目星をつけた本。
    アーサー・クラーク作は『2001年宇宙の旅』に続き2冊目。表紙の絵が宇宙での出会いへの期待を高めます。
    「宇宙監視計画」のコンピュータが地球に接近する恐れのある小惑星の中から異常な軌道とサイズをもつ物体を検知。それは全長40km、自転周期が4分という明らかに知的生命体の作り出した円筒状の物体だった。ノーマン中佐率いるエンデヴァー号が物体への接触を試みるも、果たして彼らを待ち受けるものは!?というお話。
    粗筋だけ見るとハラハラドキドキの冒険譚が思い浮かぶのですが、侵入した内部に生命の痕跡はなくおまけに真っ暗という変化球で意表をつかれ、2/3まで異星人のイの字もなく、恐る恐るの内部探索が延々続き、なんなら最後までラーマ人とは没交渉、内部の設備も用途不明のまま話が終わってしまうため、正直肩透かしをくらったというかもやもやしたものが残りました。
    水星にまで人類が進出して独自の気風を形成していたり、宇宙船の雑事をスーパーチンパンジーがになっていたりという設定は面白かったですが、全体としてはなんか食い足りぬ印象。

  • 円筒形の宇宙船らしき謎の物体(ラーマ)との遭遇。ラーマは一体何なのか、ラーマ人は存在するのか、その目的は...と最後までワクワクしながらよんだ。個人的には謎がすっきり解明されてほしかったが、ラーマをつくった存在は地球人に微塵も関心を持っていない、という、未知の存在の大きさに圧倒される結末も、それはそれでいいなと思った。

  • アーサー・C・クラークの想像力に圧倒される作品でした。
    2130年、太陽系に突然現れた未知の超巨大飛行物体、通称“ラーマ”に挑む宇宙飛行士たちと人類を描いた長編SF小説です。

    こう書いてしまうのもなんだけど、読んでいてけっこう序盤で情景が分からなくなってしまった。
    重力がこうなって、宇宙飛行士たちの体がこうなって……、みたいな最序盤のラーマへの潜入シーンはなんとなく想像しながら読めましたが、ラーマの船内、さらに船の中に広がる海や都市の話になると、もう想像が追いつかなくなってしまいました。

    これを書いたクラークと、文章だけで情景がパッと想像できる人は、もう人類を辞めているのでは……などと思ったり。

    ラーマ内の探検の様子も、抑えめの筆勢で淡々と書かれていく印象が強いです。けっこうなイベントが起こっているので、いくらでも盛り上げられそうなものなのに。

    そう考えるとこの作品は、読者の理解や単純なエンタメ要素を差し置いてでも、描きたかったものがあるのだろうと思います。

    これだけの書き込みと作品世界の作り込み。想像力の極地の果てに訪れる人類と超文明の相克の結末。クラークならではの情緒というか、人間の小ささに対する視点と、宇宙の壮大さに不思議な趣を感じる作品でした。

  • 途方もないスケール感に圧倒される内容だった。
    時は22世紀、地球に飛来した大隕石を契機として、小惑星や彗星の活動を監視する宇宙システムが構築されたが、深宇宙から太陽系に向かってくる、ある飛翔体の異常さが見つかった。自然界のものではあり得ない完全な対称系の形状から、探査船がドッキングして調査することが決まる。地球の文明以前の百万年以上も前から飛び続けてきた時間のスケール感、長さ50kmで幅20kmという超巨大なサイズのスケール感、いずれも人智を超えた驚異であり、完全な円筒形という神秘さからも異星文明との遭遇が期待される。
    この飛翔体はラーマ(インドの英雄神)と命名され、物語はラーマ内の探索へと進む。回転する遠心力から内部の重力分布が作られていくが、中心軸から外縁に向かっては重力が増していくという不思議な感覚のなか、驚くべき展開が待ち受けている。著者の類稀なる創造力から紡ぎ出される面白さに、ぐいぐい引き込まれながら、先へ先へと期待感が増す。どのような結末が控えているのか、一刻も早く読み終えたい気持ちが高まる。太陽に近過ぎる危険から近日点までにはラーマから離れなければならないが、その後の太陽に向かっていくラーマの運命はどうなるのか。異星文明の驚異、かくありなん、と驚くべき内容ではあるが、妙な納得感に包まれる。

  • 安定した面白さだけど、かなり地味なSF

  • 太陽系に侵入した謎の物体ラーマの調査。宇宙船といって長さ50キロという巨体なので、内部の調査は探検してるような感じになっている。内部に凍り付いた海があり、太陽に近付くにつれ溶けていきそれがハリケーンを起こすとか想像するのが凄い。巨体な物体の中とはいえ限られた空間で進む物語はちょっと間違えると退屈になりそうだけど、この作品は飽きる事なく読める。SFには色々な作品があって面白いな~。

  • 1973年に刊行された本である。もう50年も前の作品ながら古さはほとんど感じさせない。ただ、ラーマ内部の建築物の様などは、2024年現在の我々からすると、SFクラシック映画「禁断の惑星」のあのロボット的な古めかしさが漂うのである。それも魅力の一つかも。
    2130年、巨大隕石の探査の過程で巨大な物体が太陽系に近づてくるのを発見する。それは地球外からやってきた物体だと判明、巨大な円筒の形をしたものだった。エンデバー号の乗組員はその探査にあたることになり…
    初代ガンダムのスペースコロニーを想像するといいと思う。あの羽が閉じられた状態の、全長50キロ、直径20キロの円筒形が、時速10万キロのスピードで太陽系を通過しようとしている。小説内の天文学者の推測でどうやら100万年以上宇宙空間を旅しているようだ。小説は、ラーマと名付けられたその円筒形の内部に入り、探索する様子が丁寧に書かれていて、読者も一緒になって異星人によってつくられた建造物を探査するようだ。当初は謎だらけのこの建造物が読み進めるうちに、ラーマ人がどうして宇宙を旅しているのかを想像できるようになる。わたし流に一言でいえば、エネルギー補給にちょっと寄りました、という感じ。

  • 科学的な設定の作り込みは少なめで、未知の世界への探検のワクワクとハラハラがメイン。地球人よりもずっと高度な知性を持つ異星人がいるとしたら、我々に対してきっとこんなふうに無関心なんだろう。

  • 面白い。
    前半はなかなかイメージを膨らませることが出来ず、読むのに時間がかかった。登場人物も多い為、物語に入り込めなかった。後半になると読みやすくなった。カニや蜘蛛のような生物の登場も良かった。1つのところに収まりきらないラーマにハラハラ・ドキドキした。

  • なんかこの設定が面白いな、これ。
    いや、分かるよ。例えば日本人とガボンの人は99%くらいお互いに無関心だろうけど、会ったら挨拶くらいするかな。でも同じ人類だからであって、じゃあガボンに行って当地の昆虫にいちいち興味を持たないだろうし、ましてや挨拶など。自分でやるのは良いけどやられるとしんどい、というやつだね。
    という異文化コミュニケーションの難しさをあからさまにすることで将来やってくる移民の問題を予測しているという恐るべき一冊である。

  • 情景がわたしの拙い読解力では浮かばない。
    ネット検索でラーマの大きさは何となく想像できたが、内部構造は?の連続でした。
    さすが巨匠ですね。

  • ラヴクラフト作品のような不穏さも感じる話でした。続きがあるようなのでそちらも読んでみたい。

  • ファーストコンタクトの話。
    ラーマの形状がいまいちイメージできなかったので映像化してほしい。

  • ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞/その他、燦然たる受賞歴を持つアーサー・C・クラークの傑作。西暦2130年、未知の人工物体が太陽系に進入し、宇宙船エンデヴァー号の調査隊が探索することになるが、「ラーマ」と名づけられたこの謎の宇宙船は驚異に満ちていた……。
    いわゆるファーストコンタクトもので、王道ともいえるセンス・オブ・ワンダーにしびれ、終始ワクワクが止まらなかった。惑星連合や重婚制度など、さりげなく22世紀の未来社会を独自の世界観で描いているのも面白い。これほどのタイトルにもかかわらず、いまだ映画化されていないせいか、一般の知名度は今ひとつな気がする。初代プレイステーションでゲームにはなっているので気になるところ。
    2017年に発見された、天体観測史上初となる太陽系外から飛来した恒星間天体オウムアムアのUFO説が、本書を想起させるとして話題になったようだ。

  • 十数年ぶりに再読(この改訳版は初読)。かなり前に書かれた作品なのに古さを感じさせないのが凄い。ラーマ内部の記述が緻密で説得力があり、その異様さにゾクゾクした。最後の一文がまた良い。

  • 今更ながらのSFオールタイムベストの1冊。ハードSFでありながら悲壮感やストイックな感じはなく、どことなくユーモラスであり冒険小説的な作風で、そのあたりにやや時代を感じましたが、思いの外さくさく読めました。ラーマの全貌をイメージするのは大変でしたが(映像化熱望!)。

  • 突如現れた巨大な宇宙船に対して近未来の人間はどう対応していくのか...といった話。
    SFは頭の中で映画に置き換えながら読むことが多いんだけど、この話はどう頑張ってもチープなB級になってしまうのでは〜〜!(映画権持ってるところあるみたいだけど。。)
    そんな様に、クラークだけどもあまり入れ込めなかったし、ちょっとだけ消化不良になってしまったな。

  • 1973年発表の、本格・骨太なSF名作。

    2030年、太陽系に突如侵入してきた、完璧な円筒形の巨大な人工物。ラーマと命名されたその物体の探査に駆り出されたエンデヴァー号。ノートン中佐等は、エアロックを解除して、真っ暗闇の巨大な円筒空間の探検を始める。漂流船の如く死の静寂に包まれていた内部空間だったが、やがて強烈な照明が灯り、クモやカニ、ヒトデ、サメのような生物学的ロボット(バイオット)が出現し…。

    太陽をかすめて去っていくラーマとの人類の一瞬の邂逅をリアルに描いていていて、なかなか面白かった。

  • ガンダムでおなじみのスペースコロニーみたいな異星からの巨大建造物…ゆっくり読んで臨場感を堪能しました。ファーストコンタクトものですが、人類の「文化」と異星の「文明」という切り口なのかなと思います。謎は残り、続きの示唆もあり、それが再読の後押しになります。個人的には外伝で水星の人々のプロジェクトX的なものを読みたいかなー。""

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