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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784150119591
作品紹介・あらすじ
ファットの日常はある日、姿を変え始めた。ディック最大の問題作が、山形浩生訳で登場
感想・レビュー・書評
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神学に関する部分は100%理解不能でした。ただ…それ以外の部分でも色々と揺さぶられるものがありました。
主題とは関係ないですが印象に残った表現を一つ抜粋します
"「じゃあ宗教の真の名前は、死なんだ」「秘密の名前はね」「『おれのネコはなぜ死んだんですか?』答え『見当もつかんよ』。答えなんかない。道を渡ろうとした死んだ動物がいるだけ。ぼくらみんな、道を渡りたい動物で、でも途中でまったく気が付かなかった何かが僕たちをなぎ倒す。…」"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新訳版で再読です。結論から言うとかなり読みやすくて小説として楽しめた。旧訳版は結構前に読んでて(ディック作品10冊目読了以内)それからディックのSF作品を一通り読んだので感じ方も違ったのかも
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「あいつ」「ぼく」と主人公が分裂している。入れ替わりや統合、突然名前が出たりと、小説ならではの仕掛けがある。主人公のトラウマと薬物による精神崩壊が、古代ギリシア哲学やキリスト教神学を媒介として、神=宇宙につながる。正気と狂気、理性(ヌース)と非理性(偶然、アナンケ)の関係が逆転し、何が現実で妄想かわからなくなる。
引用が古代ギリシアから近代哲学、夢判断・精神分析、詩など幅広く、言語も多様で論文のよう。思いつくだけでも、現象界、精神、弁証法、コイネギリシア語、ラテン語、ヘブライ語、アラビア語、ドイツ語、プラトン、フロイト、ユング、スピノザ 、ヘラクレイトス、ホメロス、パルメニデス、老子、アリストテレス、ワーグナー、ゲーテ、仏陀、ピタゴラス、エンペドクレス、ワレンティノスのグノーシス主義、エンテレケイア、道教など。
この作品は、驚くことに作者の実体験をもとにした半自伝的小説だという。当時のインタビューでも奇怪な発言が多々あったらしく、その一方で、小説内では常に理性を保っている。著者の作風どおり、現実と空想が逆転してしまったと考えると、作品を人生で体現したといえる。 -
「狂気と正気の区別はカミソリの刃よりも細く、犬の歯よりも鋭く、牡鹿よりも身軽だ」
自伝的要素を含むディック晩年の宗教的・哲学的小説。
精神病者の魂の放浪?のようなストーリーだが、主人公は2人??? 一人称なのか三人称なのかわかりにくい叙述が混乱をまねく上、繰り返される神学談義が難解。この方面の知識がないとついていけないのかもしれないが、ディックという作家が持つテーマを掘り下げる内容になっているのはわかる気がする。
とある映画に誘われるところから物語は急展開。登場人物たちの反応は、アニメ「エヴァンゲリオン」を見た時の感覚を彷彿とさせる。あまりにも情報量の多い映像を何度も反芻して真意を汲み取ろうとする、あの体験を思い出した。仏陀、ゾロアスター、イエス、モハメットに続く第五の救済者を探し求める主人公が見出すものとは何か。結末をむかえても消化不良で、繰り返し読まなければならない本だと感じた。
作中で引用される釈義「トラクタテ」は巻末に全文が載っているが、あまりに難解で、ざっと読み飛ばした(汗)。いつか再読に挑戦したい。 -
30年前にサンリオ版を読んで、全く理解できず。いつかは再読をと誓っていた。
新訳のkindleがセール価格だったので購入。英語版を対照しながら読了。新訳のせいですっきりした印象。途中ダレて読みにくなったときには、英語版を確認したほうがわかりやすかった。なにより30年の間に、神話・宗教がらみの用語がアニメやラノベで使われ、馴染みあるものになったのが、抵抗を減らして最後まで読めた最大の要因だろう。気をゆるすと「セカイ系」に読めてしまう弊害もあるが。
ささいなことだが、「電子ノイズ除去のスタックスのヘッドフォン」とはスタックスの「静電型ヘッドフォン」のことではなかろうか。 -
ほとんどあっちの世界にいっちゃってるような妄想めいた神学論争だらけのお話
あらゆる宗教を巻き取るような天文学的大風呂敷の様に見えて、実はとっても個人的な話で、「ぼく」が経験した喪失を埋めようとして救済を求める続けるあまりに分裂してしまう切ない物語なのかも
1.神様なんて存在しない
2.どのみち神様なんてアホだ -
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こんばんは。淳水堂です。
フィリップ・ディックは昔読み懐かしくなりコメントに参りました。
アンドロ羊とヴァリスが印象的で、他のヴァリ...こんばんは。淳水堂です。
フィリップ・ディックは昔読み懐かしくなりコメントに参りました。
アンドロ羊とヴァリスが印象的で、他のヴァリス関連作品よりこれが一番じゃないかと。
フィリップという名前って「ホースラヴァー(馬を愛する物、馬を飼う人、でしたっけ?)」だったのか!という豆知識も得たり(笑)
ホースラヴァーはフィリップと同一人物だけどそれぞれ人格を持っているけれど、途中で同化…するんですよね(記憶が曖昧ですが)、この喪失感は堪らなかった。
この作者は不思議ですよね。確かアンドロ羊の解説で「現実に生きられない自分や親しい友達のための世界を作る。普通なら現実に自分を合わせるけれど、現実に妥協しないことがSFを書くということ」と書いていて、この執筆姿勢は一歩間違えると独り善がりになってもおかしくないのに、ここまで作品に昇華できるとは。
それでは失礼します。2014/09/24
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シンプルに難しかった。
自分に宗教的な知識があればもう少し印象変わってたのか?
評価しようがないのでとりあえず星3つ!
き、機会があれば再読してみよう -
泣く。
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ディック作品を読破したいので読了。
今まで読んできたディック作品とは毛色の違うテイストで読んでいて正直かなり困惑した。
これまで読んできたディック作品の中にもディック自身の宗教感や世界が何かに操られているような怪しさ、何が真実で何が虚構かわからない不安定さはあったがここまでアンバランスではなくSF作品として普遍的に楽しめる程度のものが殆どだった。
ディックの実体験が元になっている作品とはいえディック自身があまりに物語に入り込んでしまっているせいでただのSFとして読むには濃度が高すぎるのではないかと読んでいて強く思った。
作中では宗教学や哲学、心理学などのメンタリティと直結する学問が多く描写されており、なくてもギリ読めないことはないが100%読み切るのであればこれらの学問をある程度履修しておくことを強く推奨したい。 -
新訳が出ていたのを知らなかった。
アメリカ人の精神的崩壊感とディックの宗教観が絡み合って、複雑な味わい。 -
うーむ。超問題作といわれるだけある。
まったくついていけず。。。 -
【由来】
・札幌駅地下の文教堂で
【ノート】
・PKディックはブレードランナーやトータル・リコールの原作者で、著名なアメリカのSF作家。そんなディックが死ぬ前に著した通称「ヴァリス三部作」。本書はその第1弾。
・読みたいと思った高校の時から30年。とうとう読了。導入から途中までは、単なる錯乱者のイッちゃってる神学談義かと思っていたら、実はイッてなくて、彼の言ってることは本当でしたというのが判明するのが中盤。この辺りから俄然SFらしくなってくる。元来、SFって妄想とは紙一重なところがあるわけで、しかもそれが神という超越的存在がメインテーマとなれば、その辺りの際どさはスリリングなものになる。ただ、そのスリリングさをディックが確信犯でやったのかどうかは、まだ自分には分からない。
・超越的存在が出てはくるが、最初っから最後までアメリカの普通の町でのお話であり、SF感は正直、薄い。ディックによる「暗闇のスキャナー」もSFというよりはドラッグ漬けの人びとの愛しくもキッツい日々という内容だった。それでも監視社会の設定や小道具なんかでSFしてたけど、本書ではそういうことは全くない。ちなみに「暗闇のスキャナー」は「スキャナー・ダークリー」というタイトルで、キアヌ・リーヴス主演で映画化もされた(ロバートダウニーJrも出てる)。
・どこかにデカルトと北欧の女王のエピソードがなかったっけ?
【目次】 -
なかなか読み終わらないが、読むたびに新しい発見がある。
ドラッグ体験、精神の壁を超越することからくる世界の歪み、社会からの枠組みから自由になる事を垣間見れるような文章。
読み終わったらまた書くよ。 -
初めて読んだ時は「釈義」の内容についていくのに必死だったけど、読み直す内に、これはディックにとって非常にパーソナルな小説だったのではないかと思うようになった。ソフィアがリピドン協会の三人に語る言葉(実に感動的!)は、書いている自らに檄を飛ばしているように見える。人間の可能性と、その善なるところを信じる。ディックからの人間讃歌、それが『ヴァリス』。
フィリップ・K.ディックの作品
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