輪廻の蛇 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2015年1月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784150119898

作品紹介・あらすじ

酒場を訪れた男が語った奇妙な身の上と、背後にある驚愕の真実とは。究極のタイム・パラドックスを扱った表題作ほか6中短篇を収録する傑作集

みんなの感想まとめ

テーマは自由と幻想が織り交ぜられた短編集で、著者の独特な視点が際立っています。特に表題作は、タイム・パラドックスを扱った作品として評価されており、作品全体に古き良きSFの雰囲気が漂っています。収録され...

感想・レビュー・書評

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  • ハインラインらしく自由がテーマの奥底に流れている中・短編集。
    後期のハインラインよりも、もっと文学的に思想が読み取りにくく書いてあるので刺さりにくい人も多いかも?

  • 古臭と言えばそうだけれど、当時の雰囲気が全編に溢れ、読み終えた後にはノスタルジックな気分になっていました。特につむじ風のキトンが良かった。

  • 「輪廻の蛇」の映画化をきっかけに、久々に復刊された巨匠・ハインラインの短編集。収録作はこちら。

    「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」矢野徹訳
    「象を売る男」井上一夫訳
    「輪廻の蛇」井上一夫訳
    「かれら」福島正実訳
    「わが美しき町」吉田誠一訳
    「歪んだ家」吉田誠一訳

    ハインラインらしくないな、というのが第一印象。ストレートなSFとして評価できる作品よりも、幻想文学寄りの作品が多いです。
    半分以上の分量を占める中編「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」は、まさに幻想文学であって、SFではないと鴨は評価します。面白いか?という視点からは間違いなく面白いんですけど、SFではないなー、と。他にも、限りなくブラッドベリっぽかったりブラウンっぽかったりする作品が多くて、よくも悪くも古い作品集だなという感じです。

    表題作「輪廻の蛇」は、タイム・パラドックスものSFとしては完璧な出来なんですが、そもそもどうしてこういう状況に陥った?という説明がなく、ツメがイマイチな感じ。翻訳の古臭さもちょっと気になります。新訳希望!

    • 1017zzさん
      新訳ではありませんが自分勝手な輪廻の蛇の世界を築いてみました。
      http://ameblo.jp/1017-zz/theme-100927...
      新訳ではありませんが自分勝手な輪廻の蛇の世界を築いてみました。
      http://ameblo.jp/1017-zz/theme-10092715314.html
      2017/01/15
  • ローバート・A・ハインライン氏の短編集です。映画『プリデスティネーション』の原作である「輪廻の蛇」が本書のタイトルにもなっています。時空を超えた表題にふさわしい摩訶不思議な物語で、映画も小説もどちらも楽しめる作品でした。

  •  短編集ですが、トップバッターを飾る「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」で本の半分以上が占められており、残りのページを他の短編五作で分けっこしている、という構成。このトップバッターになかなか癖があり、結構苦戦してしまった; 本全体を通して難解だったり独特の混沌感があったりして、好みが分かれそうな一冊だとは思いました。
     個人的に一番好きだったのは「わが美しき町」。つむじ風「キトン」の、あたかも人格があるかのような書かれ方が可愛らしく、そこに新聞記者の視点から繰り出される政治批判が風刺が効いていて痛快です。
     頭ではさっぱり理解が追いつかないものの、SF的視点で面白かったのは「歪んだ家」。これ、映像化するのは困難でしょうが、最近の技術をもってすれば可能なのかな……空間を折り畳む……だめだ、さっぱり想像できない(笑)
     表題作「輪廻の蛇」は、これを原作とする映画「プリデスティネーション」が気になりつつ観ず終いになっていたので、機会があったら観てみたいな。タイムパラドックスを題材にした作品は数ありますが、上手にまとめるのは難しい……。

  • 6話の短編集。タイトルの輪廻の蛇も含めて全く面白くなかった。買わなきゃよかった。自分で自分を追い続ける話で新鮮味もなし。他の話もイマイチ。

  • SFの巨匠ハインラインが描く6つの短編を収録した傑作集でございます。表題作である「輪廻の蛇」が、「プリデスティネーション」というタイトルで映画化されると聞いて読んでみることに。ちなみに主演はイーサン・ホークだそうです。楽しみ。
    表題作は、酒場を訪れた青年がおもむろに「オレがまだ小さな娘だったころ…」と奇妙な身の上話を切り出すところから始まるタイム・パラドックスもの。最近では珍しくもないテンプレートとはいえ、その原点にして傑作であると思いますわ。
    ただねぇ…圧倒的に和訳がドイヒーなのが難点。古いだけでなく、内容もかなり残念な仕上がりでして。直訳すぎるとか誤訳があるとかそういうレベルを超えて、日本語がダメなんですよ。作品が良いだけに、読みづらすぎて泣きそうでした。

  • この物語をどう映画にするのか!?と興味わく表題作。
    「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」と「かれら」
    が、不安定で不気味な普通と違う人間の世界。
    「象を売る男」と「わが美しき町」
    が、さわやかな夢のある物語。
    「輪廻の蛇」と「歪んだ家」がSF的アイディア。
    (いつかは『時の門』も読んでみたい)
    最初の2作を読みながらレイ・ブラッドベリ、
    シオドア・スタージョンの香り?と感じていたら、
    あながち間違いでもないよう。

  • 巨匠ハインラインの短篇集。まったく知らなかったのだが、この文庫は映画化による復刊らしい。
    本書の大半を占めるのは、中篇『ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業』で、表題作『輪廻の蛇』を含む5篇が短篇となる。
    あまり良い読者でなかった自分が言うのも何だが、ハインライン作品の中ではややカラーが違うものが揃っているように思う。『夏への扉』のイメージが強すぎるのだろうか……。

  • 2015/01/28 ハインラインの傑作集。1982年に刊行されたハヤカワ文庫SF「ハインライン傑作集② 輪廻の蛇」の新装版。品切れだったものが原作映画の公開に合わせて復刊。たぶん未読だったと思う。

  • どこでおぼえたのかさだかではないが、世界三大SF作家という評価があり、アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラーク、ロバート・A・ハインラインだという。それぞれよしあしがあることが併記されていたように記憶している。どのような書かれ方をしていたのかまるで記憶にない。

    アシモフは『ファウンデーション』、クラークは『2001年宇宙の旅』、ハインラインは『宇宙の戦士』『夏への扉』『ガニメデの少年』『魔法株式会社』『宇宙の孤児』『月は無慈悲な夜の女王』を読んでいる。
    アシモフとクラークについては語れるような知見はまったくないが、ハインラインは少しくらいなら語れそう。ハインラインにとってSFは手段の一つにすぎない。SF的整合性は必要ない。SFでなく魔法でも一向に構わない。この短編集はそれを如実に語っている。


    「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」
    ラバダップ。
    Google検索のAI回答によると「英語で心臓の音は一般的に "lub-dub" (ラブ・ダブ)と表現され、心臓の弁が閉じる「ドクン、ドクン」という規則正しい音を表します。」とあるので、そのまま翻訳したのだろうと思われる。
    日本語のオノマトペじゃアカンかったのだろうか。ドクンドクンとかトクントクンとか。
    矢野徹訳。

    鏡がキモであると唐突に閃く。
    1942年の作品。未熟な作品だと評ずべきか、ハインラインの弱点と見なすべきか。ハインラインのサスペンスはこういうところがある。
    『堕ちる天使』のモデルかもしれない。


    「輪廻の蛇」
    超人ロックの『エピタフ』に登場するブリアン・ド・ラージュのモデルかもしれない。

    『タイム・パトロール』のあとがき経由。自分自身が父であり母である作品だというので非常に興味を覚えた。けなすような内容ではないが、独自性のあるタイムパラドックスを語ってるわけでなし、なんだこれという感じ。
    『マイナス・ゼロ』はたぶん、本作品を手本にしている。


    「わが美しき町」
    記者が正義の味方として描かれた時代はあった。現在もそうかもしれない。本作品もそうである。記者はさておき、マスコミに正義がないことは周知されつつある。
    認識を更新しない創作者は迷惑だ。本作品のことではない。

  • 表題作「その発想はなかった」と、奇天烈さにひっくり返った。ただ、「こうなることが決められていた」運命の物語であっても、説得力がほしいところ。
    タイムリープの綺麗な輪が完成されているのだけど、主人公がなぜその行動をとったのか分からない部分があるのと、性別が途中で変わるのはさすがに都合良く感じてしまう。

    好みでいうと「かれら」が好き。これを狂っていると言いきれない人間存在の不確かさ。オチで膝をうった。面白い。

  • 右寄りというイメージの大きいハインラインだが、意外とこういう作品も書くのだなとイメージを覆された。表題作は『プリデスティネーション』の原作である。この短い話を一本の映画にした手腕は脱帽。個人的にはそこまで響く内容ではなかったが……。
    不条理的な世界からユーモアのある世界など様々でなかなかに良かった。

  • 短編集。本書タイトルの輪廻の蛇はまぁまぁ面白かった。当時の背景がわからないので、なんともねぇ。読みにくいんだよね文章が。
    夏への扉が面白かっただけに残念。

  • それでもハインラインなら・・・ハインラインならきっとなんとかしてくれる!
    と思いながら読んだけど、全然面白くなかった。いくら仙道でも、なんとかしてくれないときもあるんだな。

    これを深読みしながら面白く感じれる人、勢い余って映画化しちゃう人たちはスゴいよ。

  • 「ジョナサンホーグ氏の不愉快な職業」をなんとか読み終え、輪廻の蛇に取り掛かったところで挫折。壮大なセンス・オブ・ワンダー、SF世界での西部劇っぽい洒落と軽妙さ、こういうものがあまり楽しめなくなった。ごく若い頃は楽しんで読んだ類だなと残念に思う。

  • SF界の大家ロバート・A・ハインラインの中短編集。表題作『輪廻の蛇』を含む6編が収録されている。

    『ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業』
    謎の男ジョナサン・ホーグから「昼間の自分が何をしているのか調査して欲しい」との依頼を受けた探偵夫婦が遭遇する未知なる体験。本書の半分以上を占める中(長)編。

    『象を売る男』
    死別した妻との思い出に浸りながら各地を遍歴する老人が、不思議な博覧会へと導かれるファンタジー。これは老人が最期に見た夢の世界か。

    『輪廻の蛇』
    酒場を訪れた男がバーテンダーに語る"奇妙な"身の上話。そして明らかになる、男とバーテンダーの"奇妙な"関係。20頁ほどの短い尺の中にタイムパラドックス要素が凝縮されている。短い作品なので、一読で分からなければ是非読み直してみよう。(映画化作品は『プリデスティネーション』。)

    『かれら』
    とある体験をきっかけに、周囲の人々が信用できなくなった男。彼は何を体験したのか。果たしてその真相とは。

    『わが美しき町』
    意思を持った"つむじ風"を巡るコメディ。どことなく風刺を感じさせる作品。

    『歪んだ家』
    "四次元建築(?)"の家から抜け出すことが出来なくなった男女。果たして彼らはこの家から脱出することができるのか。これは・・・コメディかな。

    6編とも面白くないわけではなかったが、これといって心に残るものはなかった。表題作『輪廻の蛇』は、タイムパラドックスものとして有名な作品で、短くすぐにも読み終えることが出来るので、とりあえず先に『輪廻の蛇』を読んでしまうのもあり。

  • 輪廻の蛇を読んでみたくて購入(短編集)。
    それだけ読んで他の作品は未読。
    当の輪廻の蛇は、すごく短くてちょっと残念。

  • It was entertaining.
    プリデスティネーションの原作目当てで読んだから他の作品にはあまり期待してなかったけどなかなか良いものもあった。
    リーディングタイトルの「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」も、少しモヤモヤするところもあったけど、まぁ綺麗にまとめられてたんじゃないだろうか。
    ハインライン作としては「夏への扉」からは程遠かったかな。

  • 表題作のみ読了。
    『夏への扉』の解説で、タイムパラドックス的な面白さは本作で楽しめるといったコメントがあったので、読んでみた。たしかにスーパータイムパラドックスものだった。

    おやおやと思って3回くらい読み直してたら、Wikipedia先生 ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E5%BB%BB%E3%81%AE%E8%9B%87 ) が時系列をまとめてくれてた。
    結局、最後の方の「1972年の歴史的失敗」とか「1963年の原爆の失敗」あたりは詳細は語られないのか…。

    映画化もされてる。
    https://twitter.com/kure/status/1345370178779897856?s=20

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